みなさま、こんにちは。

引き続き、『優しい男』第2話、まいります。

ウンギの容態が重篤なため、意を決して注射器で胸の空気を抜くマル。
マルの治療が功を奏し、ウンギの血圧は安定します。

空港到着後、すぐさま病院に運ばれるウンギ。

迅速かつ的確な判断によって一命を取り留めたと聞かされ、複雑な表情を浮かべるジェヒ。
そりゃそうですよね。
自分が罪を着せて、有能な青年の未来を奪ったのですから。

一方、マル。

自分が今見てきた光景がどうしても信じられません。
6年経ち、こんな形で愛しい人に再会するなんて。
マルはチェギルが何度ジェヒの現状を伝えても、信じなかったのです。

だから言っただろうとチェギル。お前が人を殺したことだって、ジェヒ姉さんに関係あるんだろうと言われ、怒ったように車を降りるマル。

マルは昔を思い出していました。

妹の面倒を見て過ごす、貧しい暮らしの日々。

血を流しながらかくまって欲しいと飛び込んできたジェヒと初めて会った日のこと。

「町で一番美人のお姉ちゃん」ジェヒを庇ったあの日から、マルは一途にジェヒを思い、ジェヒを守ってきたのでした。
かつての二人の幻を街中で見る哀れなマルです。

一方ウンギ。

もうフライドチキンなどをがっつきながら、病室で仕事を始めています。
粥を持ってきたパク弁護士は呆れ顔。

ウンギはすでに、自分を助けた男が医師ではなかったこと、継母と知り合いらしかったことを把握していました。

「ヤブ医者にわざと私を診させて、殺すつもりだったんだわ。あの女、なんと10億ウォンも引き出したのよ。何に使うつもりか、尻尾をつかんでやる」と憎々しくはき捨てるウンギ。

嫌な予感しますよね、10億を引き出すって。

案の定、ジェヒが向かっていたのはマルのもとでした。

もう足を踏み入れるつもりのなかった、かつての自分の家。

怯えている少女時代の幻を見て、身震いするジェヒ。
マルの家を覗くと、ちょうどチェギルが男に詰め寄られていました。

妻がマルの写真を携帯の待ち受けにしていたことから、浮気を疑い乗り込んできた男。
チェギルは男に、マルは既婚者には手を出さないと告げます。
女はマルにただ憧れていただけでしたが、チェギルの言葉を聞き、離婚して一度マルに交際を申し込むといって出て行きます。

一部始終を見ながら、マルの変わり果てた現実に衝撃を受けるジェヒ。

マルがジェヒの結婚を信じようとしなかったこと、前科者となったマルを雇ってくれるまともな勤め先はないということ、チョコの治療費が莫大にかかり、それでジゴロをしていること、チョコがいなければとうにマルは自殺していただろうこと。
自分が見捨ててきたマルの現実に、罪の意識を感じるジェヒ。
お金の入った封筒をマルにとチェギルに渡し、すごすごと帰ります。

その時マルは、チョコの定期健診に付き添っていました。

「あの時お兄ちゃんが私を捨ててジェヒ姉ちゃんのところに行ったから、私は病気になったのよ。私が死んだら、お兄ちゃんのせいだからね!」

チョコはそんなふうにいつもマルに甘えているのでした。

マルにおぶらせるチョコ。

病気とかねぇ。

つらいですよねぇ。

またものすごく辛いラストとか、持ってくる気じゃないですかね、この脚本家さん。

と、ここまで見るだけでもうラストの暗さが気になってしまいます。(笑)

マル、チェギルから封筒を受け取り、中を見ます。
あまりの大金に驚くチェギル。
チェギルですら、マルが自ら身代わりになったことを知りませんでした。

怒り任せに家を飛び出し、ジェヒを探すマルですが、もうジェヒの姿はありませんでした。

さて。強気のウンギ。

尾行をつけ、ジェヒがマルに会いに行ったことを突き止め、帰りを待っていました。

私をあの男に殺させようとしたんでしょ?
その対価を払いに行ったんでしょ?

とウンギ。

違うわよ。
あの男に脅されたのよ。
あなたがかつて、アメリカで麻薬所持で捕まった事実を突きつけてきたもんだから。
そんなことが知れたら、株主はどうなると思う?
事態が落ち着いたら、あなたに利子も含めて返してもらうつもりだったわよ。

とジェヒ。

おおおお~。

そんな切り返しが。(笑)

ずっとストレスの種だったジェヒが初めて面白い面を見せてくれました。
性格のきついウンギに負けず劣らずのきつさです。

ウンギは怒りながらかつての事件を思い起こしていました。

当時付き合っていた男キム・ジョンフンに頼まれて、自分が麻薬を持っていたことにしたウンギ。
ジョンフンはウンギがかぶってくれれば、会社に資金提供すると言いました。
父の会社が資金難で厳しい状況にあったのです。

怒りに任せ、かつての彼氏に電話をかけるウンギ。

アンタの罪をかぶったのは、資金援助を受けるためだったんじゃない。アンタを愛してたからよ、このクソ野郎!

激しい言葉をぶつけ、電話を切るウンギです。

翌朝。

食事を終えた父が席を立つと、待ってましたと言わんばかりに口を開くウンギ。

「あの男、恐喝容疑で訴えといたから。でも、恐喝された本人が訴えないと、脅迫罪にならないんですって。今日、警察に行ってね」

ちょっとちょっと、なんちゅうことをしてくれちゃってるの!!!

ウンギ、超キケンな女です。

そんな新たな罪をまた着せられかかっているとは露知らぬマル。

土砂降りの中、車を走らせ、ジェヒの家の前まできます。お金を返すためです。

呼び鈴をどうしても押せず、宛名を書いて封筒を押し込むマル。

そこへ妹からの電話が鳴ります。
刑事が家にやってきて、マルの部屋を家捜ししていると泣くチョコ。

家の戻ると、ハン・ジェヒへの10億ウォン恐喝で告訴されたと聞かされるマル。
警察に引き立てられていきます。

泣きながら追いかけるチョコ。
お兄ちゃんは絶対そんなことしないと言って聞きません。
マルはチョコをなだめ、雨に当たると具合が悪くなるから帰るよういい含めますが、チョコはお兄ちゃんが行っちゃうなら死ぬと言います。
急に怒りがこみ上げ、だったらいま死ねと怒鳴り、きびすを返すマル。

もー、なにこのドラマ。

しんどい。

しんどいっす。

そして警察。
やっていないとマルが否定し続けたため、直接マルに向かって恐喝されたと言わされる羽目になったジェヒ。
重い気持ちで席に着きます。
マルがジェヒをうつろな目で見ます。

初めこそ言いよどんだものの、とうとう「恐喝されました」と嘘を言うジェヒ。
まるで「許してくれるでしょう? あなたなら私を許してくれるでしょう?」と言わんばかりの目つきです。

そんなジェヒに無言で答えるマル。

マルの心の声が聞こえます。

『そこまでしなくても、きっぱり姉さんを忘れるつもりだったんです、僕は』

その夜、テサングループ会長家では。

ウンギが父に怒鳴られていました。
労働組合の要求に応じ、派遣労働者を正規労働者にしようとしているウンギに、父は怒り心頭です。
経営者として甘いと怒鳴り散らしながら投げた灰皿の破片がウンギの頬をかすめます。

ウンギが心配になって、飲み物を運びつつ様子を見に行くジェヒ。
二人はまたしても激しく火花を散らすことになります。

「あの男、否定も肯定もしなかったそうじゃない」

「あの男は金を返してきたわ。何故かって? あなたを殺し損じたからよ」

「カミングアウト、ありがとう」

おっかない女二人です。(笑)

ムン・チェウォンさんは演技力の迫力で見せますが、パク・シヨンさんは顔立ちでだいぶ得していますね。
演技力を問わずとも、顔立ちがコワイ台詞にピッタリなんです。(笑)

一晩留置所に入れられ、証拠不十分で釈放されたマル。

家に帰ると、チョコが病院に担ぎ込まれたあとでした。

チョコに投げつけてしまった言葉が頭をめぐるマル。
そして、あまりにも自分を踏みつけるジェヒのことも。

オートバイを走らせる男女。

一人はウンギ。もう一人はマル。

偶然か、それともわざとなのか。マルはウンギをあおるようにバイクを走らせます。

抜かれまいとムキになるウンギ。折りよくマルが転びます。
調子に乗ったウンギが気を抜いた瞬間、激しく転倒し、崖に落ちそうになります。

かろうじて枯れ木につかまるウンギ。
そこへ現れたのは、マル。

マルは果たしてウンギを助けるのか?

で、ラスト。



うーーーむ。

1話を見終えた時点では、あまりにもイライラするストーリーに、これは見続けられないかもと思いましたが、ぐずぐずめそめそしていたジェヒが毒を吐き始めた2話からは、ちょっと面白いです。

なんて、いけない。
いけない楽しみ方ですね。(笑)