みなさま、こんにちは。

今日は先日12月14日に放送されたJTBCニュースルームでのチョン・ウソンさんのインタビューをご紹介します。








私の好きな人が二人


実はチョン・ウソンさんがJTBCニュースルームに出演し、ソン・ソッキさんのインタビューを受けるのは今回が2度目。

前回は約2年前の2016年1月7日でした。

チョン・ウソンさんがソン・ソッキさんを目をハートにして見つめながら、開口一番「ハンサムですね」と物っ凄い球を投げてきた、忘れもしないあの日。








にじり寄るチョン・ウソンとたじろぐソン・ソッキの図。(笑)


「イケメン」の代名詞に「ハンサム」と言われ、さすがのソン・ソッキアンカーも受け身が取れず、面食らった様子で「それにはお答えしないことにします」と応じて視聴者の大爆笑を巻き起こしたのが昨日のことのようなのに、あれからもう2年近く経ったんですね。

二人が再会したこの日はちょうどチョン・ウソンさんの新作映画『鋼鉄の雨』(邦題仮)の公開日だったので、てっきり映画の話をするために招かれたのかと思いきや、インタビューを見て驚きました。

チョン・ウソンさん、国連難民機構(UNHCR)の親善大使としてロヒンギャ族の難民キャンプを訪れた話をするために来ていたのですね。

チョン・ウソンさんは2014年から国連難民機構のアンバサダーとして関わっており、熱心に現地からリポートされているのを私もこれまで見たことがあるのですが、その話しぶり、目つきを見るにつけ、この方は芸能人にありがちな「なんちゃって」ではなく、本当に、本気で、ご本人ができることに精一杯最大限取り組んでいるというのが伝わってきます。
今回のインタビューも、真剣そのものでした。

また、ロヒンギャ族への虐殺行為に関してミャンマーの政治指導者、アウンサン・スー・チー女史が「黙認している」と一方的に非難する声も多い中、そもそもこの問題の元凶は英国が帝国主義的な本領を発揮してビルマを植民地支配し搾取する際にロヒンギャ族を利用し、かの地に移住させたことが背景にあり、だからこそ一筋縄ではいかない複雑な問題となっていることもしっかり踏まえてのリポートとなっていて、チョン・ウソンさんの問題理解の深さも窺い知れました。

「侵略者の手先となった人々を許せないのは、当然の心情ではないか」と投げかけられた質問に、「政治的、歴史的解釈がそうであるとして、その通りだとしても、だからと言って今目の前で何の罪もない子供たちが暴力にさらされていいということにはならない。暴力ではない平和的な方法で解決方法を探るべきであり、これは人道主義の問題だ」と別の映像で答えていたチョン・ウソンさん。
難民支援問題の本質を的確に話されていて、感銘を覚えました。


というわけで、芸能話題のインタビューというよりは、今起きているロヒンギャ族迫害問題をチョン・ウソンさんが解説する内容となっていますが、せっかくなので全編取り上げることにいたします。


動画はyou tubeのJTBC公式チャンネルより。
なお、JTBCの公式サイトにも全編文字起こししたものが載っていますので、リンクを貼っておきます。
該当記事は、コチラです。





アンカー:今日木曜日は「文化招待席」(のコーナー)を執り行います。
英国に続いてアイルランドでもロヒンギャ族弾圧に対する抗議のしるしとしてミャンマーの政治指導者アウンサン・スー・チーに対する名誉市民権をはく奪したとのニュースを先ほど1部でお伝えしました。このようにロヒャンギ族に対する迫害は国際的な公憤を買うイシューとなっている状況ですが、俳優のチョン・ウソンさんがまさに先週、彼らの避難所となっているバングラデシュのコックスバザールを直接訪問してきました。国連難民機構親善大使として現地に行ったのですが、今日チョン・ウソンさんと2年ぶりにお会いするわけですけれども、映画の話よりも難民キャンプ取材記になりそうです。
ようこそいらっしゃいました。

チョン・ウソン:こんにちは。お会いできて嬉しいです。

アンカー:2年ぶりですね。

チョン・ウソン:はい。お元気でしたか?

アンカー:ええ、元気でおりました。今日は映画俳優というよりも、もしかしたらリポーターの役割をして頂かなくてはならないかもしれません。

チョン・ウソン:そうですね。親善大使がすることは、結局はそうしたリポーターの役割ですので。

アンカー:今年の初めにイラクの難民キャンプに行かれましたよね。ですが今回またここに訪問されたので、私たちが知るところではこういった親善大使が一年に二か所もこうした地域を訪問するのは非常に類例のないことと聞いています。特に行かれた理由があるのですか?

チョン・ウソン:私も訪問を決めたあと、機構のほうからそう言われました。実は、11月末に国連難民機構最高代表のフィリッポ・グランディ代表が訪韓されたんです。それで、夕食を共にする席でロヒンギャ難民キャンプについてとても残酷な実情をお話しされ、非常に深刻で早く国際社会に知らせなければならないということを切々と表明されたんですね。
彼が言うには、ご本人が会った女性の殆どがレイプされ、子どもたちの殆どが目の前で両親の死を目撃し、また親たちの殆どが子どもの死を目撃した人々なのだと、そうしたことをお話しになったんです。それで、20年前のルワンダ大虐殺よりももっと深刻な状況が今繰り広げられていると聞き、であればまずは私だけでも一度行かなければならないと決意し、行ってきました。

アンカー:そうでしたか。バングラデシュのコックスバザール。世界で最も長いビーチがあるリゾート地でありながら難民キャンプがあり、両極が出会う場所ですよね。クトゥパロン難民キャンプとのことですが、どんな場所なのかちょっとご紹介していただけますか?

チョン・ウソン:クトゥパロン難民キャンプは、実はちょっとした歴史があります。ミャンマーに接したバングラデシュの都市なのですが、90年代中盤以降、ミャンマー内でロヒンギャ族の事態が問題視され始めましたよね。ミャンマーの軍部がロヒンギャ族を「不法移民者」だと宣布し、追い出し始めたんです。その時から引き続きロヒンギャ族が渡ってき始め、現在までに30万名ほどのロヒンギャ族が保護を受けてきた地域なんです。ですが、今回8月25日に暴力事態が深刻化し、3か月間にほぼ62万名もの難民が急激に渡ってきている状況です。
ロヒンギャ族のこれまでの暮らし方で言うと、知り合いを訪ねてその近所で生活を営むのが、かの民族の習性なのだそうです。それで、クトゥパロンが最初につくられたキャンプなので、先に渡ってきた人々の知り合いが頼ってくる形で、引き続き密集し、人口密度が非常に高い状況になっているんです。
行ってみると、人口密度も甚だしく、火事が起きたりしたら大変な災害になるだろうな、と。
また急激に増えている難民数を保護するために、クトゥパロンの外郭地域にAAゾーンからVVゾーンまで20か所に分けて難民保護区域が作られています。それで、私が訪ねて行ったのは、クトゥパロンと〇〇地域に行ってきました。

アンカー:そうですか。みなさまご存知だと思いますが、ロヒンギャ族は、ミャンマー北西部のリカイン州でしたでしょうか?

チョン・ウソン:ラカイン州。

アンカー:そこで主に暮らしている方々ですが、ほとんどがビルマ、昔の名前がビルマですよね、ビルマ族は仏教徒でこの方々はイスラム教徒。それで認めてもらえない状況のようですね。

チョン・ウソン:宗教的な問題もあるのですが、19世紀に英国が信託統治を行う中で、ミャンマーを搾取するためにそこにロヒンギャ族を流入させ、ロヒンギャ族を利用したようで、それでこうした歴史的な軋轢構造が成立してしまっているんですよね。

アンカー:出会った方々を映像で少し見ようと思うのですが、短く説明を伺いながら進めましょうか? 最初の映像をちょっと見せてください。この方はどういう方ですか?

チョン・ウソン:私が最初に行ったクトゥパロン地域にトランスファー・センターというのがあるのですが。難民が最初に入ってきた時に、難民の家族の状態ですとか色んな状況をチェックするためのセンターなのですが、その中を見て回っているところにあのお母さんが座っていらしたんです。ゾウラという名前の方なのですが、夫の死を乗り越え、自分の故郷に留まろうとしていたところ、娘の夫、つまり婿の死まで目の当たりにすることになり、三人の娘と共にミャンマーからこちらのキャンプに渡ってこられた方です。

アンカー:二人目の方を見てまいりましょう。今日は三名の方をご紹介しますが、二人目です。この方です。

チョン・ウソン:この方はコティシャという妊娠7か月の女性の方です。夫が家の外に引きずり出されてすぐ銃殺されるのを見て、脱出することにした女性なのですが、夫の死を語る時、とても無味乾燥に話されるんですよね。まるでこの現実から逃避しているかのような、自分のことではないかのような目つきで話すので、とても胸が痛かったです。

アンカー:次の場面を見てみましょう。

チョン・ウソン:この子どもたちはロヒンギャ族の子どもたちなのですが、子どもたちの殆どが両親の死を目撃し、心理的なトラウマを抱えているので、そうした心理治療のために子どもたちに遊びの空間を作って、一緒に遊びながらこうした心理治療を施す空間なんです。国連難民機構が運営するキャンプ内にはこうした児童心理治療のためのこうした遊びの空間が常に用意されています。また、ロヒンギャ族の現在の比率が、児童が55%なんですよね。

アンカー:わかりました。すべて拝見しました。用意された画面はすべて見たのですが、非常に率直に申し上げるなら、勿論この間の活動の内訳をよく存じてはいますが、その前に私の一種の偏見と言われても仕方ないと思います。こうした親善大使を行っていると、申し訳ない言い方ですが、名ばかりなのではないかと正直思ったりしたのですが。そうした考えは以前から少しずつ変わってはきましたが、今日からは完全に改めるように致します。

チョン・ウソン:ありがとうございます。でも、そういうふうにご覧になる方も当然ありうると思います。

アンカー:実際に?

チョン・ウソン:ええ。ですけど、難民機構と親善大使を結ぶ前に、機構との間で契約書も交わすんです。それと・・・・・・。

アンカー:契約書のために動くのではないですよね?

チョン・ウソン:ええ、そうではありません。今では自発的に年に一度どこに行くべきか、まず悩むようになりましたし、またキャンプを訪問すればするほど、私がなぜまた訪ねていかなければならないのかという当為性が自ら与えられもするんです。そしてまた、キャンプで活動している国連難民機構の職員たちに会うと、「彼らはすごい仕事をしているな」といった尊敬の念も沸いてきます。

アンカー:ロヒンギャ族についての話はこのくらいにします。勿論もっと伺いたい話もあるのですが。今日はお招きする中で映画の話をすべきなのか、しないほうがいいのか、しばし悩んだのですが。

チョン・ウソン:私はしなくてもいいと思います。私がむしろニュースルームにご迷惑をおかけしているようで。

アンカー:そんなふうに思われたのですか? そんなことはありません。今日が公開日ですので、知らんぷりをするのも変だと思いますし。

チョン・ウソン:「封切しました」。この程度にしておきましょうか。

アンカー:やることはやりましょう。『鋼鉄の雨』が今日公開になりましたね。

チョン・ウソン:そうです。

アンカー:映画の内容が、私が聞いたところでは、北朝鮮でクーデターが起き、北朝鮮の第1人者を連れて韓国に渡ってくる特殊要員役だとか。

チョン・ウソン:そうです。

アンカー:第一人者は、そうするとあの人ですか?

チョン・ウソン:あの人のような感じの。私たちは「北側1号」と呼んでいるのですが。

アンカー:「北側1号」。今のような状況が繰り広げられることを予想して作った映画なのですか?

チョン・ウソン:そうではありません。実は監督のヤン・ウソクさんがもともと以前2001年にウェブ漫画を、国家関連のウェブ漫画を連載していたそうなんです。それで、時が経ち、今この時点でありえそうな話、想像しうる話は何だろうということで。それで現在的なストーリーに脚色し、新たに作ったものなんです。

アンカー:そうですか。私も観てきます。

チョン・ウソン:ありがとうございます。

アンカー:最後に一言だけ申し上げたいのは、先ほどロヒンギャ族に訪問してからのお話ですが、私が想像していたものよりずっと具体的にたくさんお話しくださって、私が多くを学ばせて頂きました。

チョン・ウソン:いいえ。実は現場で感じた彼らの惨酷さは、二言三言でお伝えするにはあまりにも足りないんです。あのキャンプの写真をご覧になればわかるように、あそこに上ると果てしなくキャンプの隊列が連なっていて、そしてあそこには電気もなく、飲み水の問題や食料の問題、医療、教育(の問題があり)、そしてほとんどの子どもたちが裸足のまま家で使うための薪をもって歩き回る姿を見ながら、私がここで二言三言話したからといって彼らの痛みを伝えられるだろうかという思いもよぎりますし。
多くの人々がなぜ難民について私たちが知り、関心を持つべきなのかと質問なさいます。でも実際振り返ってみますと、私たちの国も実は分断国家ですし、世界唯一の。そして朝鮮戦争を経験しましたし、故郷を失うことと難民については、他のどの民族よりも理解できる余地があるわけですし、また、国際社会からも助けを得ました。市民社会の助けを得られない彼らにとっては、国際社会からの救いの手が切実なんです。

アンカー:そうですよね。分かりました。まさにそういった趣旨で行って来られたんですよね。
2年ぶりにお会いしたチョン・ウソンさんでした。ありがとうございました。

チョン・ウソン:ありがとうございました。








チョン・ウソンさん、見目麗しいだけでなく心まで優しくて、素晴らしいです。

国連難民機構のアンバサダーとなって以降、2015年からは毎年国連難民機構に自ら5000万ウォンずつ寄付もされているんですよね。

真面目なチョン・ウソンさんなので、これからも演技の合間に国際的に注意を喚起すべき事柄について役割を果たしていかれることでしょう。

こうした善行の輪が後輩俳優たちにもどんどん広がっていくといいですよね。



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「映画の話はしなくてもいい」と、遠慮にもほどがあるふるまいを見せていたチョン・ウソンさん。

あの瞬間配給会社は真っ蒼になったかもしれませんが、視聴者からの好感度は正直うなぎのぼりです。

実は12月14日に公開された『鋼鉄の雨』、評判がすこぶる良くて、公開から3日目で観客動員100万人を突破してしまったんです。なんでもこの速さは新記録なのだとか。

自分の映画が初日だというのに、ほとんどそのことを話さず真面目に国連親善大使としての思いのたけのみを語ってくれたチョン・ウソンさん。
もしかしたらその人柄にほだされて、映画館に足を運んだ方もいるのかもしれません。

私も次は、チョン・ウソンさんの映画について取り上げることにします。