みなさま、こんにちは。

急に秋がやってきて、体がまだ慣れませんね。
もう少し、徐々に涼しくなってくれるといいのですが。
みなさまも体調を崩さぬようお気をつけ下さいませ。

さて、本日も『優しい男』。

第6話、とても濃厚です。
1話で5話分くらいありそうな重量感。
あと3回で最終回、くらいのヘビーさです。(笑)

『僕、カン・マルです』

『私はジェヒよ。ハン・ジェヒ』

『知ってます。町内で一番きれいなお姉さん』

憧れのジェヒ姉さんに見つめられて、あの日僕は願いを叶えました。

でも大きくなったら、また欲が出ました。

ジェヒ姉さんを、決して一人にしない。

決して寂しい思いをさせないって。

姉さんの手を、僕は放しません。

2003年6月30日 マルより

始まってものの3分で視聴者を悲しみのどん底に突き落とす第6話。

在りし日、ジェヒに宛てて書いた手紙を思い出しながら、ウンギと過ごすマル。
マルを一瞬見失い、血相を変えて探し回るウンギの姿を冷たく眺めるマル。

マル。
ひどい男。

帰国したウンギ。

鏡を覗き込んだり、幸せそうに窓の外を眺めたり。
まるで人が違ったかのような様子に、驚くヒョン秘書。

「恋しちゃったんです。私完全におかしくなっちゃった。
もうこんなパンツルックやめて、ワンピースとかスカートとかはかなきゃ。
お化粧って、どこにいったら教えてもらえます?」

はしゃぐウンギを優しく見つめる姉のようなヒョン秘書です。

でも自宅では、厳しい現実が待っていました。

玄関先にまとめられたスーツケース。
ウンギは会長に追い出されるのです。

「会社に莫大な損害を与えたお前に、もう帰る家などない。
今すぐ出て行け。クレジットカードもホテルも車も、全て使えないようにしてやる。テサングループの誰一人にも助けを求めるな」

「それだけですか? よくぞ亡き妻の形見を守り抜いてくれたと、一言褒めてくれたりはしないのですか?」

「刑事告訴も考えたが、妻がそれだけはと言うので耐えたんだ!」

自分のしたことに悔いはないと告げるウンギ。

父に「お元気で」と頭を下げ、何の荷物も持たずに家をでます。

娘を追い出し、涙を浮かべる会長。

具合が悪いのか、胸を押さえます。

追いかけてきたパク弁護士は、「ウンギ!」と名を呼びます。
弁護士としてではなく、親しい兄として受け取って欲しいと自分のカードを差し出しますが、それでもあなたはテサンの人間だから反則はしないと、ウンギは受け取りません。
それどころか、自分の財布ごと渡します。

本当に追い出されてしまったウンギ。

マルを頼って家を訪ねます。

マルの家の中では、失恋の痛手を忘れようと、チェギルが大音量で音楽をかけ、妙なダンスを踊っていました。

呼び鈴に気づき、外に出るチョコ。
あのときの女、ウンギがそこにいました。
マルは仕事で不在だと伝えると、職場の住所を教えて欲しいと言われます。

その頃、マルの働くバーには、ジェヒがきていました。

店を貸し切ったジェヒ。
ウンギはああ見えて可哀想な子だから、この辺で手を引いたらと言います。

「失う物のない人間と、失う物だらけの人間が戦えば、勝負は分かりきってるじゃない」と。

「あなたの元に戻ると言ったの、本心よ。私もまだ、カン・マルを忘れられないの」

あまりの図々しさにマルと視聴者が呆れ返った瞬間、マルにチェギルからメールが入ります。

チェギルはマルが女を口説いていたら大変だと思い、ウンギと一緒にタクシーに乗り込んで店に向かっていました。

ウンギが向かっていることを知ったマルはスピーカーフォンにし、ジェヒの目の前でウンギに電話します。

「追い出されました」とウンギ。
「そうだろうと思って、部屋を片付けておきました。
僕の部屋で、一緒に暮らしましょう」とマル。
ジェヒは驚愕します。

お腹がペコペコだと言うウンギに、ラーメンでもトッポッキでも作っておくから、急いでくるように伝えるマル。
感きわまったウンギ、チェギルがいるのも構わず、「愛してます!」と大声で告白。
こわばるジェヒの前で、「僕も愛してます」と応じるマル。

悪い男。

帰ってくれと告げられたジェヒ、マルの腕をつかんで気色ばみます。

「あの子は100%本気なのよ。何も知らない可哀想な子を利用したら、どんな結末になると思って?」

そう責めるジェヒにマルが返します。

「何の根拠で僕の言葉が100%嘘だと? いい家柄の子で、心根も良くて、美人で、愛くるしくすらある。そんな女性になら、正常な男は心揺れるものじゃ?」

マルの心を揺さぶるにはこれしかないと思ったのでしょうか。

ジェヒが突然。

本当に嫌なんですけど。
この人。
こればっかです。

「これを見たら一発ね、ウンギ。誰にどんな風に利用されてるのか、一番雄弁に物語ってくれるわ。あの子が入ってきたら、今のもう一回やりましょ。一緒に自爆しましょ」とジェヒ。

マルの目に怒りがにじみます。

唇についたジェヒの口紅をふき取り、不敵な笑みを浮かべるマル。

今度はマルがジェヒに。

スマートフォンで写真を撮るマル。
マルのほうが一枚上手でした。

「なにするのよ!」と叫ぶジェヒに、「ニュースキャスターまでした人が、自爆の意味が分かってないみたいですね」と、今撮ったキスの場面を見せるマル。

折りしもマルの店の前まで来たウンギに、一通のメールが入ります。

「なんなの、これ!」

怒りに声を震わせながら、パク弁護士に電話をするウンギ。

店の中では、マルがジェヒに自分の立場を分からせていました。

「失うものがない者と、失うものだらけの人間が戦って、勝てるとでも?
ハナから人生にかける意気込みが違うのに」

そう。

マルはもう、以前のカン・マルではないのです。

「私を引きずり下ろすと言っていたわね。
アンタが上ってきたからって、私を引きずり下ろせるわけじゃないのよ。
もしかしたら、どん底まで落ちまくらなければならないかもしれない。
それでもいいなら、いこうじゃない。いくところまで。
だって仕方ない。私は下りる気がないし、アンタはやめる気がないんだから」

マルに新たな宣戦布告をし、店を出るジェヒ。
具合が悪いのか、体を少し引きずっています。
その姿を心配そうに見つめるマル。

「・・・・・・まだあの女が好きなの?」 
と、衝撃を覚える視聴者一同です。

店の入り口でチェギルと顔を合わせるジェヒ。
無言で横付けされたアン弁護士の車に乗り込みます。

具合が悪いのかと心配するアン弁護士に、時々腰の辺りが痛むだけだから気にしないでと言うジェヒ。

「あなたの野望を叶えるために、私を利用するのは構わない。
でも、私を好きにはならないで下さい。
ハン・ジェヒという女に耐えるには、そのほうがずっといい」

そう弱々しく告げるジェヒ。

っていうか、誰向けのヘアスタイルチェンジなんですかね?(笑)

パク弁護士の待つ喫茶店にやってきたウンギ、写真にいたずらされたなら、警察にまず届け出るべきだろうと怒ります。
合成ではない、自宅前で撮られた本物の監視カメラの映像だと告げられ、愕然とするウンギ。

何をしでかすか分からない人たちだ。
一刻も早く会社に戻らないと、何もかも奪われてしまう、とパク弁護士。
二日以内に労組のストライキを解決したら、理事職に戻すと会長が言っている、それに従おうと言います。

アン弁護士と継母の抜き差しならない関係を突きつけられ、動揺を隠せないウンギ。

その頃会長も、家に帰ってこない妻の居所を追跡するよう、アン弁護士に電話をかけていました。

「私は女を30%しか信じない。それは妻とて同じだ」

その言葉を、ジェヒを乗せた車の中で聞くアン弁護士。

チェギルは別れた彼女が恋しくて、酔いつぶれています。
一方マルは、またジェヒのことを思い出しています。
かつて、無法者のジェヒの兄が、マルがジェヒに預けたお金を盗もうとジェヒを散々蹴り飛ばしたことがありました。
マルのものは死んでも渡さないと、蹴られながらも必死にバッグを守ったかつてのジェヒ。

ジェヒへの恋しさで一杯のマル、ウンギからの電話に出ません。

泊めることにした女子に、ひどすぎますよね。

ウンギは労組の委員長を呼び出し、賭けを提案しました。
飲み比べで勝ったほうが、相手の要求を聞き入れること。
それを守らせるために弁護士を同席させていると伝えるウンギ。
パク弁護士は無謀な提案に驚きますが、取り付く島はありません。

兄たちの帰りが遅いので心配してやってきたチョコ。
チョコに遠慮してやけ酒も飲めないチェギルに、さらに愛を感じます。

チェギルが欲しがったため、寝ているマルから腕時計をはずしてチェギルにつけさせ、マルを置いて家に帰るチョコ。

無茶をして酒をあおり続けたウンギ。

トイレに立ったところ、パク弁護士が心配でついてきます。

「会長の望みは、ゴロツキを雇ってストライキを暴力的に排除することでしょ? そんなこと、私ができるはずないと知ってて命じているのよ。
私は絶対、そんなことしない。とりあえず、今私が取れる最善の策は、ここで逃げること」

ウンギはそう言ってパク弁護士に車を取りにいかせ、自分は姿をくらまします。

バーで目覚めたマル。

けだるそうに家に向かいます。

家の前まで来たところで、電話が鳴ります。
ウンギからでした。

「あなた、一体私に何をしたの? 何かしたから、こんなふうに一日中あなたの姿が私の周りをチラつくんでしょう?
あなたのせいで、おかしくなっちゃったじゃないのよ、カン・マル」

その声は、マルのすぐ傍から聞こえていました。

目の前に座ったマルを幻と思い込んでいるウンギ。

「妄想が生きてるみたい」と言いながら、マルの顔をなでます。

へべれけのウンギに向かって、真剣なまなざしで語りかけるマル。

「あなたの人生を思うと本当に申し訳ないけど、長い人生の中で見る一瞬の悪夢だと思ってください。悪夢は必ず覚めます。時が過ぎれば、自分が何を夢見ていたか、思い出せなくなるほどに」

酔いつぶれたウンギを介抱するマル。

パク弁護士からウンギに電話が入ります。
電話に出るマル。
彼氏かと聞かれ、そうだと答えると、安心したようにパク弁護士は電話を切ります。

翌朝。

幸せそうにマルを見つめるウンギ。

パク弁護士は会社のデスクでもう一度カメラの映像を確認していました。
アン弁護士とジェヒとのキスシーンのあと、ウンギを送り届けてきた男がカメラに写っていたことに気づきます。
その顔に驚愕するパク弁護士。

写っていたのはジェヒとの関係を調べている最中の、カン・マルでした。

ウンギが見つめる中、目を覚ましたマル。

へべれけの自分がきっと失態を演じたに違いない、あなたのことが大好きとかも言ったでしょう?と問われ、マルはそうだと答えます。
他に何を言ったのかと聞かれたので、色々と答えると、あなたが私に言った言葉を教えて欲しいとウンギが言い出します。
あなたは覚えているのに、私には記憶がない。それはずるいと食い下がるウンギ。

しつこく答えをねだるウンギに向き直り、真顔で話し始めるマル。

「ソ・ウンギ。あんたは糞を踏んだんだよ。運悪く、引っかかっちまったんだよ、カン・マルって野郎に。
今からでも逃げる? 
今すぐ起き上がって、しっかり靴を履きなおして、全力疾走で俺から逃げろ。チャンスは一度きりだ」

「私、それに答えました?」

答えていないと言うマルに、「今、答えてもいいですか?」とウンギ。

ウンギの答えはこうでした。

ジェヒは結婚式を控え、衣装合わせをしていました。

ジェヒの電話が鳴ります。
見ると「カン・マル」の文字。

でも電話の主は、ジェヒの腹違いの兄でした。

マルが外出から戻ると、庭先でチェギルがチョコの手当てを受けていました。
何事かと尋ねるも、なんでもないとシラをきるチェギル。

「ジェヒ姉さんちのヤクザのお兄さんが出所したの。ジェヒ姉さんの居所を教えろって大暴れして、物壊して、チェギル兄さんを殴ったのよ」とチョコ。

「お前はジェヒ姉さんに関わるな。あの男、殺気がハンパなかったぞ。あの勢いじゃ、ジェヒ姉さんをマジで殺しかねない。だから絶対お前は関わるな」

そう聞いて顔色の変わるマル。

「ジェヒ姉さんの居所を教えろって部屋を荒らして、お兄ちゃんの携帯も持っていっちゃったんだよ」

深刻な事態を告げるチョコの言葉でした。

ウンギは労組の幹部らと会い、賭けに負けたので要求を全て呑むと伝えます。

要望書にサインするウンギ。
自分の有り金をはたいて約束を守るとするウンギに、調子の狂う労組の幹部たち。

ウンギはバスに乗り、再びマルのもとへ帰ろうとします。

パク弁護士はウンギに、時間のあるときに見るようにと、とある資料を渡します。

マルの家の前で、町内のおばさんに声をかけられるウンギ。
町の写真店が店じまいのため、飾っていた写真をマルに返すことになったのだが、代わりに返しておいてくれと頼まれます。

ウンギが見たのは、額縁に収まる、マルとジェヒの姿でした。

驚愕するウンギの背中を見届けるチョ秘書。
恐らくパク弁護士の差し金なのでしょう。

状況がまだ飲み込めないウンギの前に、出迎えるように姿を現したマル。

ショックに立ちすくむウンギの顔で、ラスト。

うーん。

盛り込みすぎの感、否めず。

ウンギも病気でジェヒも病気? チョコも病気ですよね。
うーん、どうなんだろう、これは。
陳腐にならずに料理できるものでしょうか。

それにしてもヤクザの兄とか、本当に嫌なキャラクターですよね。



なんだか色々絡み合ってきてしまいました。しかし、子犬のような目でマルを思うウンギが可哀相すぎます。

それにしてもこのドラマ、ウンギは事故で記憶喪失になると当初の説明にあった気がしますが。

・・・・・・まさか今から?(笑)