みなさま、こんにちは。

まだ7月も前半だというのに、毎日ものすごい猛暑ですね。
みなさまも熱中症にはお気をつけください。

さて、今日は9月に公開予定の映画『관상/観相』の話題を。

気づけばすっかりファンになってしまったチョ・ジョンソク(조정석)さん。
映画『建築学概論』のナプトゥギ役で圧倒的な存在感を見せつけ、目下KBS2で放送中の『最高だ、イ・スンシン』では主役のシン・ジュノを好演中のチョ・ジョンソクさんですが、9月には再びスクリーンにお目見えです。

それも今度は主演!

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って、「主演」が6人なんですけどね。(笑)

すーごーい。ですよね~。

豪華です。

ソン・ガンホ、イ・ジョンジェ、ペク・ユンシク、キム・ヘス、イ・ジョンソク、チョ・ジョンソク。(敬称略)

この豪華なキャスティングは、まさに去年の『10人の泥棒たち』を髣髴(ほうふつ)させますよね。メンツを見ただけで「絶対観たい!」リストNo.1の映画です。

ソン・ガンホさんが演じるのは朝鮮時代前期の天才観相家ネギョン(내경)。

観相とは平たく言えば「人相占い」。
骨格や顔つき、人相からその人の性質、運命を判断したり占うものです。

没落した両班(ヤンバン)の息子として朝鮮全土を観相学を学びながら旅して歩いたネギョン。映画は、顔を見ただけでその人の性格から心理状態、生活習慣までをも読み取ってしまう天才観相家のネギョンが朝廷に引き立てられたことによって、スヤン大君とキム・ジョンソが繰り広げる王宮での政争に巻き込まれる様を描いています。

王になる気力も能力も十分なのに王に任命されなかったことで、欲望とコンプレックスが激しく渦巻いている若き37歳の首陽(スヤン)大君(수양대군)を演じるのは、イ・ジョンジェ。

スヤン大君に一歩も譲らず、威厳と気品を持って立ちはだかるキム・ジョンソ(김종서)を演じるのはペク・ユンシク。

そして、おそらくこの映画で一番うら若い女子のキャーを浴びると思われるイ・ジョンソクが演じるのは、ネギョンの息子、チニョン(진형)。自らの力で運命を切り開こうとする強い信念を持った青年の役だそうです。

また、『職場の神』での素晴らしいミス・キムぶりがまだまだ脳裏に焼きついているキム・ヘスが演じるのは、朝鮮最高のキーセン(妓生)、ヨノン(연홍)。ネギョンに恋心を抱き、彼の観相家としての才能を見抜いたヨノンはネギョンを王宮に送り込みます。

最後に、ネギョンの妻の弟で、ネギョンをパートナーとして傍で支えるペンホン(팽헌)を演じるのが、私が「ワンジョンサランヘヨ」状態のチョ・ジョンソク。ネギョンを助けようとするも、思いがけぬ事件に巻き込まれ苦しみを味わうことになる役どころだそうです。

この映画、登場人物の顔を観相家ネギョン(ソン・ガンホ)が分析するという一風変わった予告編も好評を博しています。
予告編はまた別の機会にアップするとして、今日は最近新たに公開されたポスターを。

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一面に顔と、その人物の相が書いてあるんですよね。

ヨノン/ヨンホン(연홍) 猫の相

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キム・ジョンソ(김종서) 虎の相

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ネギョン(내경) 青大将の相

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首陽大君(수양대군) 狼の相

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チニョン/チンヒョン(진형) コウノトリの相

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ペンホン(팽헌) タヌキの相

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って、なんでタヌキなのよ、チョ・ジョンソクさんだけ~!
他の人は虎だの狼だのかっこいいのにぃ~!

ま、確かにこれ見たらタヌキ顔ですが。(笑)

昨日『CINE21』のオンライン版に『観相』の主演6人に対する記事がアップされたのですが、チョ・ジョンソクさんが大絶賛されているのを読んで、嬉しくて嬉しくて、すっかり浮かれてしまいました。

映画雑誌『CINE21』は作品を見る目の確かさと深みのある映画評に定評があり、「そこで表紙を飾るのは俳優たちのロマンでもある」と『殺人の告白』のチョン・ジェヨンさんも以前インタビューで話していたのですが、そんな『CINE21』に「チョ・ジョンソクは間違いなく次世代のチュンムロ最高の俳優」と書かれていたのですから、これが浮かれずにおれるかというものです。

以前も書きましたが、「チュンムロ」というのはソウルの忠武路という場所を指しながら、実際には韓国映画を象徴する単語として使われます。

映画は1453年、スヤン大君がキム・ジョンソら政敵を無残に殺して王権を強奪した歴史的事件「癸酉靖難(きゆうせいなん、ケユジョンナン)」を背景としつつ、主役はスヤン大君やキム・ジョンソではなく観相家という設定がなんとも新しいですよね。
どんな物語になっているのか、わくわくします。



出演俳優の面々を見ただけで、絶対間違いないと思える『観相』。

ソン・ガンホさんの映画なので、間違いなく日本でも公開されるでしょう。

今からとっても楽しみです。