みなさま、こんにちは。

今日はもうひとつ映画『観相』の話題を。

公開から13日で観客動員700万人を突破したことをお伝えしたばかりの映画『観相』ですが。

驚くべきニュースまで飛び込んできました。

映画の制作会社である㈱ジュピターフィルム(代表:チュ・ピルホ)が、映画の純利益の50%を非営利広域財団である「美しい財団/아름다운 재단」に寄付する協約を去年の12月の時点で結んでいたことを、今日「美しい財団」が明らかにしたのです。

kwansang_stealcut2

美しい!

制作会社の心意気までキム・ヘスお姉さま並みに美しい!

ボク、大感激です!!

・・・・・・ナニモノ?

うっかり興奮しすぎてすみません。(笑)

いやぁ、すごいですね~。

映画がヒットするかどうかも分からない段階でNPOと寄付の協約を、しかも50%などという高い配分で取り結んでいただなんて。
私の心はこの映画にさらにガッチリ鷲掴みにされてしまいました。

協約を結んだ当初、制作会社サイドは寄付に関して公にしないで欲しいとの意向であったため、今日まで財団側も事実を公表せずに来たのですが、「映画を観るたびに、映画のチケット代の一部を使って自分でも気づかぬうちに”寄付”という幸せな経験をしていることを観客に伝えてあげたい」「事実を公にすることで、健全な分かち合いの文化が広がって欲しい」との思いから、最近になって寄付の協約について明らかにすることに決めたのだそうです。(財団サイド談)

この映画にこんな嬉しいオマケまでついていたなんて。
もう一回見に行っちゃう人、続出するんじゃないでしょうか。(笑)

寄付は上映がすべて終わり、純利益の最終精算を終えた時点で行われるそうで、寄付金の使い道としては児童・青少年を対象にした分かち合いのための教育と、障がいをもった児童、高齢者への支援事業などを予定しているそうです。

基準を設けて、それを上回る興行成績を収めたら寄付するという場合はあっても、製作段階で50%もの割合で寄付の取り決めを交わすケースは異例とのこと。
「美しい財団」なら、まっとうに寄付金を利用してくれるだろうと信じる気持ちが強く働いたのは想像に難くないですが、なによりも、自分たちの映画づくりという仕事にプライドを持って取り組んでいるジュピターフィルムの気概も感じられて、こちらまで心が満たされるようです。
チュンムロは、これがあるから素晴らしい!

ちなみに「美しい財団」は、2000年に現ソウル市長のパク・ウォンスンさんが中心となって韓国に健全な寄付文化を根付かせたいとの趣旨で設立したもので、これまでに一般市民は勿論政財界、芸能人など各界各層の著名な人々も寄付に参加しており、寄付金は様々な社会的事業に使われています。
もしかしたらソウルの街角でリサイクルショップ「美しい店/아름다운 가게」をご覧になったことのある方もいらっしゃるかもしれませんね。2002年に1号店が生まれたリサイクルショップの「美しい店」も同じ系列で、2008年までは「美しい財団」の傘下にありました。以降は独立していますが、やはり様々に有益な社会的活動を展開しています。私も近くに来たらいつもぶらりと寄るお店です。

必ず観たいと思っていた映画の制作会社が、ちょっとやそっとでは真似のできない粋な社会貢献まで取り決めていただなんて、観客としてこれほど嬉しいことはありません。

信頼のおける財団との、ドネーションを通じてのコラボ。
観客としてそこに関われるなんて。

この映画がとっても誇らしく思えてきました。
こんな映画に出会えた幸せに、感謝したい夜です。

チョ・ジョンソクさん、サランヘヨ!(結局そこ?! すみません。笑)