みなさま、こんにちは。

三寒四温。
本来は冬季に使うべき言葉ですが、まさに今そんな感じですね。
寒さと暖かさが交互に押し寄せてきますが、みなさまも体調管理にお気をつけください。

さて。とうとうやってきました、ピョルクデ最終回を書く時が。
終わってしまうのがとても寂しいですが。
まいります、『星から来たあなた』最終回。

最終回は前回20話の続きから始まります。

「過ぎ去ってしまう時間の中でこれを言ったら、すべてが流れて消え去りそうで。それで、止まった時間の中でだけ言ってきたんだ。
愛してるよ、チョン・ソンイ。愛してる」

 

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ソンイに初めて愛していると伝えたト・ミンジュン。

初めて知る事実に感激しながら、ソンイが応じます。

 

「私が知る時間の中のあなたも、私が知らない時間の中のあなたも、愛してる」

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二人で過ごす最後の時。

最終回もカメラ目線でト・ミンジュンはこれまでの400年を振り返ります。

 

『400年前に見知らぬこの星に来たあと、私が初めから最後まで徹底して守ってきた原則がありました』

 

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『失ったら耐え難いと思うものは、初めから持たないようにしよう。いつかはここを離れる身。去るときは何一つもっていけないのだから。だから、物であれ人であれ、所有もせず、愛したりもしないようにしてきました。その原則をしっかり守ってきたのです』

 

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「でも。最後の3ヶ月になってすべてが崩れ去りました」

 

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ベッドに横たわる二人。

ソンイがト・ミンジュンに尋ねます。

「ねぇ。私のこといつから好きだった?」

 

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カップルの定番?

答えはカメラ目線で語られます。

「最初に会ったエレベーターの中か。それとも酔った彼女が家に押し入ってきた時か。いつとは正確に分からない頃から彼女が好きでしたし、手に入れたくなったし、失うのが怖くなりました。
彼女のために自分が出来る最善がなんなのかを、今考えています。
最後の運命が始まりました。私はこの運命に、勝てるでしょうか」

 

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ナウ・ゲッツァ・チャーンス!

みたいな入り。

まぁ、こう言ってるんだから勝てたんでしょうと思ってしまった視聴者です。

 

別れの時。

ベランダに出て星を見上げる二人。

 

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ト・ミンジュンが帰るディプサウス彗星が近づき、夜空には星が降り注いでいました。

 

「ソウルの空があんなに光っているのを見たの、初めて。
確かに400年ぶりの天体ショーが始まるのね」

 

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街角の大型スクリーンでも、ニュースキャスターがこの一大天体ショーについて伝えていました。

 

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NASAによれば午後10時にディプサウス彗星が軌道を逸脱し、速い速度で地球に近づいているとキャスター。
隕石の落下に注意を促します。

地球人の習い性を発揮し、願い事をしようと誘うソンイ。

 

「あんなのただの石みたいなものだ。地球に来て一番呆れたのが、地球人が流れ星に願い事をすることだよ」

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「で? やらないの?」

 

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結局ソンイに押し切られ、自分も願い事をするト・ミンジュン。

ト・ミンジュンにも切実な願い事がありますもんね。

流星群に歓喜する地球の人々。

中にはUFOらしき物体を発見する人も紛れています。

 

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そしてト・ミンジュンを迎えにきた宇宙船。

 

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暗いせいか、1話の時よりクオリティがはるかにマシです。

1話のあれは、やっぱり全国的にブーイングがあったんでしょうか。
あのハンパナイ玩具感。グラビティを見たものには耐え難いちゃちさ。

そういやグラビディ、アカデミー賞総なめしましたね。(笑)

 

などと思っているのも束の間。

ト・ミンジュンにはお迎えの合図が。

 

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手を伸ばすと、隣りには気づかず一心不乱に祈るソンイの姿。

 

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ト・ミンジュンは意を決して別れを口にします。

 

「私の愛するチョン・ソンイ」

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「寒いのにあちこち穴の開いた服を着るな。君は隠したほうがずっと綺麗だ。前にも言ったが、キスシーンやバックハグシーンは駄目だ。濃厚なラブストーリーも駄目」

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「病気しないように。悪口の書かれたネットも読まないように。哀れっぽく歌って泣いたりもしないこと。ご飯も一人で食べないこと。酒に酔って人の家に紛れ込んだりもするな。
夜空を見上げてあの星か、この星かなんて、探したりもするなよ。ここからは見えないんだから」

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震える声で話すト・ミンジュンの言葉の言葉を聞きながら、顔を背けるソンイ。

「でも。私は毎日見るから。あそこから君のいるここを。毎日見るし、毎日戻ってくる努力をするつもりだ。なんとしてでも、君の傍に長くいられる方法を見つけ出す。絶対そうしてみせる。
でも・・・・・・。もし。もしも私が戻ってこれなかったら・・・・・・。
その時は、全て忘れるんだ」

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泣き声のト・ミンジュンに、たまらずソンイが口を挟みます。

「そんなわけないでしょう? 忘れるわけないじゃない。私をバカだと思ってるの? そんな無責任な言葉はあんまりよ。
ト・ミンジュン、何とか言いなさいよ!」

 

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気配の消えた背後に戦慄の走るソンイ。

恐ろしくてすぐには振り向けません。

「なんとか言ってよ、ト・ミンジュン。
そこにいる? いるの? 違うよね? まだだよね?」

 

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「自分の言いたいことだけ言って行くなんて、酷いじゃない! 私はお別れも言ってないのに、自分だけ? 出てきて! 出てきてよ、お願いだから!」

 

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泣き叫びながら崩れ落ちるソンイ。

意外に冷静に見れていた視聴者も、ソンイの号泣で涙腺決壊です。

こうして消えていったト・ミンジュン・・・・・・。

 

数日後。

再び脚光を浴び始めたソンイと再契約を結ぶべく、母親へのプレゼントをしこたま買い込んでソンイの家に向かう事務所社長と元マネージャー。

高級品に弱いソンイの母ならブランドバックで口説けると社長は高をくくっていますが、ソンイと違って母親のほうは根に持つタイプだと心配する元マネージャーのヨンボム。

社長は心配な気持ちを隠しつつソンイ宅を訪れるのですが。

 

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案じたとおり、ソンイの母は訪問を歓迎しません。

この3ヶ月、本当につらい目にあって、こうしたバッグも全て売り払ったのだと言います。

ならばまたドレッサーを自分がブランド品で埋めてあげるなどと調子のいいことを言うアン社長を追い返そうとする母ですが、閉じかけられたドアに足をねじ込むアン社長。

 

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アン社長はみんながソンイに申し訳なく思っているのだと力説します。ポータルサイトの検索語1位が「チョン・ソンイ、ごめんね」になっているほどだとアン社長。機を逃さず再起させるべきだし、子どもの頃から面倒を見ている自分こそがソンイについて最もよく分かっているとまくし立てます。

見る見る表情の変わるソンイの母。

 

「アン社長。ユンボムさん。契約金も新しいバッグもいらないから、ソンイをどうにかしてちょうだい。あの子、もう何日もご飯も食べてないし、寝てもいないのよ。ト・マネージャーの家から出てこないの。ト・マネージャーはどこに行ったのか、姿も見えないし」

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母の言うとおり、ト・ミンジュンの家で魂が抜けたように過ごしているソンイ。

「私がいないからってここにあるものを勝手に触るなよ。この間君が割った壷、あれはホギュン先生の直筆サインがあったんだぞ。言っただろう? 利川のガソリンスタンドなんかで売られてるのとは違うんだよ」

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幻覚と幻聴が始まっている哀れなソンイ。

そして心なしか二人とも星の国っぽいいでたち・・・・・・。

 

一方。

忘れちゃいけないサスペンス部門はというと。

 

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法廷ではイ・ジェギョンの拘束捜査要求に関する審議が開かれていました。

7年前に精神病院の病院長と結託し元妻を病院に監禁したあと、発覚を逃れるために再び拉致監禁に及んだとユ検事。

加えて、昨年末に発生したハン・ユラ死亡事故の有力な容疑者として検察に目されており、自ら犯行を自供したことがあるにもかかわらず現在は否認しているとユ検事は続けます。

 

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イ・ジェギョンの個人秘書が全ての事実を証言しており、余罪にも言及している点を鑑み、検察はハン・ユラ事件の真犯人はイ・ジェギョンと確信しているので、証拠隠滅と逃走の恐れから拘束捜査を要請するとユ検事。

 

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法廷にはフィギョンやフィギョンの父、パク刑事の姿。

弁論の機会を得たジェギョンの弁護士は。

「なにも言うことはありません」

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なるほど。

ジェギョンと面会中に弁護士にかかってきた電話は、恐らくこの件だったんですね。
ジェギョンの弁護をしなくていいと、会長が。

 

審議を終え、父と面会するジェギョン。
どうなっているのかと父に尋ねます。
自分に大きく失望したのは分かるが、自分は無関係だし、じきに明らかになると続けます。

 

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身を乗り出し、小声でささやくジェギョン。

「フィギョンを遠ざけてください」

「それで?」

「そうすればすべては秘書がやったことになります。
ひとまず秘書の両親と接触してください。向こうは貧しい家庭です」

金で解決できると示唆するジェギョン。

息子の言葉を聞いていた父は重苦しく口を開き。

「ジェギョン。お前の名義になっている財産は全て社会に還元することにした」

「よくお考えになりました。世論を静めるためにも・・・・・・」

父は言葉を続けます。

「それと。わしはお前のために何一つしてやるつもりはない。
この冷たい牢屋で生涯過ごすことになるだろう。かわいそうに」

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思いがけぬ父の言葉に驚くジェギョン。

「お父さん。僕が実刑を食らった瞬間、会社がどれだけの苦境に立たされるかはお考えにならないのですか? 株価も・・・・・・」

「わしは一線から退くつもりだ。専門のCEOに全てを任せる」

「フィギョンから何を聞いたか知りませんが、そんなふうに簡単に決めることではありません。お父さんが生涯をかけて築いてきた会社です」

冷静な様子であくまでも父に翻意を促すジェギョンを厳しい目で見つめる父。

「わしは生涯をかけて会社を築き上げるために、自分の家にどんな化け物が育っているか気づかなかった。その化け物が我が息子を殺しても、わしは気づけなかった。お前が子どもの頃、友だちと喧嘩してその子の片目を失明させた時。あの事件を金で解決するべきじゃなかった。わしが全て間違っていたんだ。お前がハンギョンをあんな目にあわせるなんて・・・・・・!」

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涙を見せる父に、なおも悪びれないジェギョン。

「フィギョンがそう言ったんですか? 私が兄さんを殺したと? ハハハ!
あの音声ファイルはねつ造されたものですよ、分かりません? フィギョンが僕の座を奪うために仕組んだんですよ! 騙されないで下さい!」

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激昂した姿を見せたことを取り繕おうとするも、再び興奮するジェギョン。

「とにかくここから私を出してください。自分で証明して見せます。フィギョンが嘘を言ってるんですって!」

「もうやめるんだ! 何もかも終わった」

断固たる態度を見せる父。

ジェギョンはなおも食い下がります。

「どうして僕がここにおとなしく入ってきたと思ってるんです? お父さんにこんなことされると、困るんですよ。駄目ですよ。僕はやることがたくさんあるんですって」

初めて見る、異常者としての息子の姿。

会長の目配せで近づく看守。

看守に抱えられながら、ジェギョンは怒りに涙をため父に怒鳴ります。

「出ますから、自力で! 出来ないとでもお思いですか! 邪魔だけはしないで下さい。分かりました?」

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「何にもするなって言ってるんです!」

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一人残され、涙を流す会長です。

 

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そして。

ト・ミンジュンの部屋で明かりもつけず過ごすソンイ。
二人で撮った写真やラインのメッセージなど思い出をぼんやりと辿っています。

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会いたい

読んだ覚えのないト・ミンジュンからのメッセージ。

ソンイは、入院中の病室にてレポートしてきたト・ミンジュンを思いだします。

きつい言葉を投げたあともト・ミンジュンが本心では自分を思っていたことを知り、余計に悲しみがこみ上げるソンイ。

 

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その時チャイムが鳴り。

 

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ソンイを元気付けようと、チキンとビールを買ってきたフィギョン。

フィギョンはソンイの母から様子を見て欲しいと頼まれたのでした。

暗い部屋で抜け殻のように過ごすソンイの姿に、胸の痛むフィギョン。

 

「もう家に帰ろうよ」

「いや」

「で、お前がそんなに待ってるト・ミンジュンは、どこに行ったんだよ? いつ戻ってくるって? なんで行っちまったんだよ?」

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何も答えないソンイ。
フィギョンは苛立ちを見せます。

「俺はあいつにはっきり言ったんだぜ。お前を一人にしたら、俺がその座を奪うからなって。なのに行くか?」

ト・ミンジュンを責めるフィギョンを打ち消すようにソンイが口を開きます。

「フィギョン。あの人は自分のできるベストを尽くしたの。私のために。私が耐えられないのは、それを今頃になって知ったってこと。何もしてあげられなかったし、お別れの挨拶もちゃんとできなかった。
あの人は向こうでもベストを尽くしているはずよ、私に待ってろって言ったもの。向こうでも努力しているはず。結局は帰ってこれないかもしれないけど、私は忘れない。何一つ忘れずに、頑張って待つわ」

ソンイの言葉にため息をつき、待つならひとまず食べろとフィギョン。

 

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チキンの包みを広げながら、フィギョンが言葉を続けます。

「俺も頼まれたことあるし」

「・・・・・・頼まれたことって?」

さかのぼるフィギョンの記憶。

ソンイを迎えに来た時に交わした、ト・ミンジュンとの会話。

 

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ト・ミンジュンはフィギョンにこう言っていたのでした。

「私はもうじきどこかに行くかも知れない。チョン・ソンイが一人になったら、君が一番心配だ。でも、一番安心でもある。だから、頼む」

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「なにを?」

「傍についていてくれ」

「そんなこと、お前に頼まれなくても勝手にやるっつの。誰に何を頼んでんだよ」

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不愉快そうなフィギョンに構わず、ト・ミンジュンは言葉を続けます。

「ただし、傍にいて欲しいだけで、私の座を奪えという意味ではないからな」

その言葉に興奮するフィギョン。

「それも俺の勝手だっつの! お前がお前の方法でチョン・ソンイを守るように、俺も俺の方法で彼女を守る!」

 

「ほんと?」

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頷くフィギョン。

「あの人がほんとにそんなことを?」

「そうだって。だから食べろよ。お母さんが随分心配してるぞ。お粥も買ってきたけど、そっちから食べるか?」

ソンイは何かを思い出したように急に立ち上がると、植物のところに行きます。

何事かと近づくフィギョン。

 

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見ると草には新芽が芽吹いていました。

 

「生き返った」

 

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「・・・・・・なにが?」

「無事到着したみたい。もう大丈夫なのね。病気じゃないのね」

 

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いとおしげに葉っぱを撫でるソンイに不安を隠せないフィギョン。

「お前、何言ってんだよ?」

ソンイは涙を流しながら葉っぱを触り続けます。

「いいの。葉っぱちゃん。もう病気しちゃ駄目だよ。私がちゃんと面倒見てあげるからね」

フィギョンはソンイの母からの電話に、お粥も食べだし、もう家に送ったと答えます。

今見たソンイの姿については、とても報告することが出来ません。

 

 

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電話を切り「悪い男」と呟くフィギョンです。

 

それはまぁ、そうですよね。

あの草がト・ミンジュンの命と連関しているなんて、普通に考えれば荒唐無稽すぎますもんね。
そんなこと言い出したら、治療のタイミングを見極めるのが一般的な対応でしょう。

それにしても、ジェギョンの審議を傍聴したあと、思いを遂げられないソンイの面倒まで見なきゃいけないフィギョンって一体どこまで・・・・・・。

結局最後までこの調子なんだろうかと可哀想になる視聴者です。

 

フィギョンのおかげで少し元気を取り戻し、部屋に戻ったソンイ。

ト・ミンジュンの望遠鏡を弟ユンジェが大事そうに磨いているのを目撃します。

ト・ミンジュンがくれたのだとユンジェ。

 

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「なんであんたに?」

 

 

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ト・ミンジュンとの会話を回想するユンジェ。

 

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部屋に呼ばれてまたチョコレートドリンクをチューチューしています。(笑)

 

ユンジェに話を切り出すト・ミンジュン。

「実はちょっと旅行に行くんだが・・・・・・」

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その言葉に勝手に想像を膨らませるユンジェ。

「僕が想像している、あの旅行ですか?
自転車要ります? 前に籠のついたやつ」

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純真無垢な目で、またしても人差し指を突き出す宇宙大好きっ子。

心は小学生。(笑)

ユンジェの指をあっさり退け、ト・ミンジュンは言葉を続けます。

「そういうんじゃなくて。とにかく、ちょっと長い旅行になりそうなんだ。それでお前に頼みたいことがあって」

「はい、何でも言ってください」

「私のいない間、お前の姉さんの言うことをよく聞いて、姉さんを困らせずに、姉さんの言うとおりにして欲しいんだよ」

「いくらミンジュン兄さんの頼みでも、それはちょっと」

「望遠鏡・・・・・・」

その単語に鋭く反応するユンジェ。

「欲しかったんじゃないのか?」

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食い入るように凝視するユンジェに笑みを見せるト・ミンジュン。

「あげるよ」

「ふたつとも?」

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「ふたつとも」

感激の面持ちでユンジェはト・ミンジュンを見つめます。

「姉ちゃんが死ねって言ったら死にます!」

ト・ミンジュンは笑いながらユンジェにソンイがつらい目にあわないように、傍でしっかり守って欲しいと頼みます。

望遠鏡ですっかり買収されたユンジェは。

「ありがとうございます、お兄さん。一度だけ抱きしめてもいいですか?」

「駄目。絶対駄目! うわっ!」

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宇宙に連れてっちゃえばいいのに。

銀河系のチリと化してもきっと本望でしょう。(笑)

 

ト・ミンジュンがユンジェにまで自分を頼んでいった事実を初めて知るソンイ。

 

「なによ。あっちにもこっちにも私を頼んでいったのね」

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自分の想像以上の旅行に出たとは知らないユンジェは、ト・ミンジュンはどこに行きいつ帰るのかと尋ね・・・・・・。

 

一方映画の撮影現場では。

 

 

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今日もソンイの携帯の電源が入っていないと聞かされ、苛立つ監督。

事情があるというので2週間もあげたのに、少し人気が回復したからってまた以前のような悪い癖が始まったとかんかんです。
もうチョン・ソンイなど降ろしてやると息巻く監督。

監督の怒鳴り声を聞き、近づくセミ。
ソンイを降ろすのかと尋ねます。

 

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「いいお考えだと思います。それでなくても近頃はチョン・ソンイの復活を待つような記事も多いし、人々の反応もそんな感じになってますし。新しい台本もなにげにソンイのほうに比重が置かれてますよね。実はちょっと内心引っかかってました」

 

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「この際ソンイはばっさり切っちゃいましょうよ。私一人でもヒットしますよ。まさかコケはしないでしょう?」

唐突な本音をぶつけられ面食らう監督。

「いや、降ろすって話じゃなくて、降ろしたいってことなんだよ。
セミさん、チョン・ソンイと連絡つかないのかい? 友だちだろう?」

 

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にっこり微笑みながら答えるセミ。

「仲良くないんです」

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本音で生きることにしたセミ。

まるでリトル・ソンイのようですね。

それでもすがすがしいです。

 

そして。

もう一人、ソンイに関わる人物が、浮かぬ顔で美容室に。

 

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「今日はどうしましょ?」

「短くしてください」

「こっから?!」

「未練をそぎ落としたいんです」

「また男? こんどはなんでまた駄目になったの?」

勝手に失恋モードのホン社長。(笑)

 

恋の駆け引きをしていた男がいたのだが、仲のいい友だちに取られたとの言葉に大袈裟に驚く美容師さん。何も知らず恋愛相談に乗ってあげていたおかげで、友だちはその男と上手くいったのだと自嘲気味のボクチャに、「性悪な女ね!」と憤慨します。

 

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「いや、性悪ってことはないんですけどね・・・・・・」

「男と駄目になるたびに髪の毛切ってるんじゃ、伸びる暇がないわね」

その言葉にため息をつくボクチャ。

 

そこへ噂の主登場。

 

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「今日はどうしましょう?」

「私も短くしてください。
いいえ、刈り上げちゃってください! ガンガンに!」

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「あのね、あんたは駄目。ショートは誰でも彼でもするもんじゃないの!
これは元に自信がある時にする頭なの。あんたは半分以上髪型で持ってんだから。駄目よ!」

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毎度きついことを平気で言うボクチャです。(笑)

 

ソンイの家に寄るボクチャ。

ソンイはゲラゲラと笑い声を上げています。

 

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「そんなにおかしい?」

「おかしいじゃない、“買いません”って! 超ト・ミンジュンらしい~!
もっと話して!」

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「なにを?」

「もっと話してよ、あの人の話」

「思い出もないのに、何を話せってのよ!」

ソンイの無茶振りに苛立つホン社長。

ソンイはならばもう一度さっきの話をしてくれとせがみます。
顔からは笑顔が消え。

 

「じゃあさっきの話またやってよ。“買いません”の話」

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「ソンイ。あんた、泣いてんの?」

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完全に泣き出したソンイにホン社長が困り果てたと同時に鳴るチャイム。

訪ねて来たのはセミでした。

「ボクチャ、久しぶり」

「改名してもう10年経つんだけど。頼むからヘインって呼んでくんない?」

 

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セミはがっくりうなだれたソンイを怪訝そうに見つめ。

「どうしたの?」

「ト・ミンジュンさんのことよ」

耳打ちするボクチャ。
セミはソンイに大きな声で話しかけます。

「ちょっと、チョン・ソンイ。監督が明日も来なかったらあんたを降板させるって。これは明日の撮影スケジュール。なんで私がこんなことまでしなきゃいけないのよ」

しゃくりあげながら顔を上げるソンイ。

「セミ。あんたもない? あんたもト・ミンジュンさんに会ったでしょ? その時面白いことなかった? 何でもいいから、なにか話してよ」

 

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ベッドに運ばれたソンイは独り言でト・ミンジュンを呼んでいます。

 

「ト・ミンジュン。ここにきてよ」

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そこへ入ってきた人影。

ソンイは素早く体を起こしますが、それはセミでした。

 

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ソンイの傍に来てベッドに腰掛けるセミ。

「あんた、本当にチョン・ソンイ?」

ソンイが力なく口を開きます。

「どれくらいかな? あの人のことを話しても胸が痛まなくなるには。どれくらい掛かるのかな? そんな日が来るのかな?」

苦しむソンイに答えを授けるセミ。

「思い出すようになったら、大丈夫になるよ」

 

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「どういう意味?」

「今のあんたはあの人のことばかり考えてるでしょ? 考えない時間がないじゃない。考えないほうが難しいじゃない。でも、いつかはその人のことがふっと思い出される時がくるの。あ、私は今別のことを考えていて、あの人のことを思い出したんだなって、そう思えるようになる。その時はもう痛くなくなるよ。時々は別のことを考えられるようになるわけだからね」

「随分奥深い境地に達した人みたいだね。そうなるにはどれくらい掛かる?」

 

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「15年」

「冗談でしょ」

「私は15年掛かったよ。もう痛まない」

 

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ようやくセミの苦しみを理解するソンイ。
セミを共感のまなざしで見つめます。

 

「あんた、つらかったんだね。
そんなに長いこと掛かったら、私、どうやって生きていけばいいんだろ・・・・・・」

 

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ソンイが深く苦しむことで、ようやく通じ合えるようになった二人です。

 

そしてなぜか突然ソンイまで視聴者にカメラ目線で登場。

「セミの言うとおりでした。あの人のことを考えるより、考えないことのほうがずっと難しかしいんです」

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「それで、一緒に行った場所に独りで行って。思い返して、懐かしんで」

 

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「あの人の面影を探しながら。待ってました。彼を。
そうしているうちに、あの日が来たんです。
私たちが約束していた100日目。約束の場所は、南山タワー」

 

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独り来るはずもないト・ミンジュンを待つソンイ。

 

客は一人減り、二人減り、とうとうソンイ一人残された頃。

 

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突如現れた影。

 

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ト・ミンジュンでした。

 

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その姿は瞬く間に消え。

レストランを出て、二人でかけた鍵を見つめ、切なく夜空を見上げるソンイ。

 

「この時からだったと思います」

 

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「その前までは錯覚だと思っていましたが、本当にあの人に会った気がしたんです。いいえ、見たんです、ト・ミンジュンを。でも、こんなのおかしいですよね?
私、本当におかしくなっているんでしょうか?」

 

・・・・・・途中で恐縮ですが。

チョン・ジヒョンさん、オレンジ似合わなくないですか?
パーソナルカラー、夏じゃないかと思うんですが、あんまり考えないでスタイリストさんは着せちゃうものなんでしょうか。
明らかに顔色悪いですよね。

と、毎度視聴者が横道にそれている間に、ソンイとソウルメイトになりつつある来客が。

 

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「私もそうなんですよ」とチャン弁護士。

「私もどうにかしちゃったみたいで、このあいだはですね・・・・・・」

草木に水をあげに来た時のことを話し出すチャン弁護士。

「もう大丈夫みたいですね。私もひと安心です」

 

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生き返った緑をト・ミンジュンに見立て、話しかけるチャン弁護士。

その時、チャン弁護士を呼ぶト・ミンジュンの声が。

「チャン弁護士」

「先生!」

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抱きつこうとしたものの、ト・ミンジュンは跡形もなく消えてしまいます。

その話をするチャン弁護士の顔には笑みがこぼれ。

 

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同じ経験をしているチャン弁護士が嬉しいソンイ。

「私もおかしすぎるので病院に行ったんです。そしたら、急性ストレスによる解離現象と言われました。二度と会えないところに行かれると、誰かが亡くなったのと同じストレスが加わるんですって。恐らくチャン先生にとっても、ト・ミンジュンさんはそういう存在だったのではないでしょうか」

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大切な誰かを失った時は、同じ悲しみを共有できる人と思い出を語り合うのが一番癒しになりますよね。

人から見れば奇異でも、草がト・ミンジュンの安否を二人に知らせてくれるのは幸せなことだとしみじみする視聴者です。
本当にこんなことがあったらいいのに。

 

ト・ミンジュン大好きっ子のユンジェは。

大興奮しながら母になにやら報告していました。

「お母さん! 俺が発見したの、新しい小惑星だった! 俺がミンジュン兄さんの望遠鏡で発見したやつ、あれ、俺が初めて発見した小惑星だったんだよ!」

 

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「なんのこと?」

「最初に観測した時に、なんだろうって思ったんだよ。何回も観測したんだけど、ずっと見えるんだよね。それで、位置や周囲、空転周期を学会に正式に報告したんだけど、国際天文連盟から臨時番号が与えられたんだ」

なんのことやらさっぱり分からない母。

「それっていいこと?」

「いいに決まってるよ! 俺が発見した星には、俺が名前を付けられるんだよ」

「例えば、ヤン・ミヨン星とか?」

「いいや。ト・ミンジュン星」

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ト・ミンジュンの名を聞いて不快感をあらわにする母。

「なによ。あの宇宙人だか詐欺師だか知らないけど、お姉ちゃんを抜け殻にしてどこかに消えた男の名前なんて、なんで付けるのよ!」

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「ミンジュン兄さんは旅行中なの。とにかく、上手くいけばいいな。確定するには3年くらい掛かるらしいんだけど」

「3年? 随分先ね」

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この会話から視聴者が予期したとおり、3年の月日が過ぎ。

ト・ミンジュンの部屋から見える大きな看板は、セミからソンイにまた掛け変わりました。

正式に星の発見者として晴れて認められたユンジェ。

テレビ局のインタビューを受けています。

 

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韓国で歴代21番目の、新たな小惑星発見者となったユンジェ。
現在はなんと大学受験3浪目です。

どんだけ星ばかり見てるんでしょうか。ビバ青春。(笑)

学会に正確な報告書をあげるのは一般人にはきわめて難しいことだが、どうやって可能だったのかと問われたユンジェは、メンターであり尊敬するある方にかなり助けられたと答えます。

 

「もしかして、今回の小惑星の名前となっている・・・・・・?」

「そうです。私が発見した小惑星の名前でもある、ト・ミンジュンさんです」

 

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インタビューを終えたユンジェ。

なぜか傍らにはボクチャの姿。

 

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髪が伸びてるんですけど・・・・・・。

こわすぎる!!(笑)

 

仕事そっちのけでユンジェのマネージャーを引き受けているボクチャ。
付いてこなくていいというユンジェに、傍でケアする人がいたほうが丁重に扱われるからと聞きません。

 

「ユンジェはこのままいい男に育って、お姉さんのところにきなさいね」

 

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「無茶な生き方したくないんだけど」

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ユンジェに思いっきり嫌がられても、またしても恋の駆け引きだと思っているボクチャです。

こわい!!(笑)

 

3年後のこの二人の姿も描かれます。

 

 

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ご飯を書き込みながらユ検事に話しかけるニューヘアスタイルのパク刑事。

「聞きました? イ・ジェギョンが控訴を諦めたようなんですけど」

 

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「ええ。S&Cのほうで全然手を打たないのも、おかしいですよね」

「そうなんですよ」

「この間、担当の教導官に要請して今保護室にいるみたいですよ」

「そうなんですか?」

「自分が殺した人間が出てくると訴えてるみたいです。反社会的な人格障害を帯びた人間が、自分の犯した罪が白日の下にさらされて出口がなくなると、情動障害を起こすケースがあるんですが、まさにそれですね」

 

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「それだけのことをやってるからなぁ」

「ところが、ついこないだイ・ジェギョンが言ってたそうなんですが」

「なにをです?」

「ト・ミンジュンを見たと」

一瞬無言でユ検事を見つめるパク刑事。

「マジでいかれちまったんだ」

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その言葉に無言でため息をつくユ検事です。

再びトップスターの座に返り咲いたソンイは。

新しいドラマの撮影に挑んでいました。

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慣れた調子で現場にやってくるフィギョン。

ソンイを見に集まった人を眺めながら、嬉しそうな表情を見せます。

「もうこんなに大騒ぎなんだ。今回のドラマもなかなか感触いいんじゃない?」

おもむろに口を開くソンイ。

「妙な話聞いたんだけどさ」

「なに?」

「今回のドラマの制作費、半分あんたの会社が出したって」

フィギョンは最近は会社のほうで映画に投資をしているので、それはあり得るととぼけます。

「偶然かな? もう5作品目だよ。私の作品だけあんたの会社が毎回投資するの」

「へえ。もう5作品目なんだ? 俺はタッチしてないから全然知らないけど。
これって偶然じゃなく、運命じゃない?」

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そこへやってきた監督以下スタッフ。
フィギョンの会社が条件もつけずに制作費を出してくれたことへの感謝を述べます。
毎回スタッフへの食事も提供していることが判明。

 

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「タッチしてない? 運命だ?」

「お前の選ぶ目が確かだから、結局上手くいってるじゃない」

変わらず自分に尽くすフィギョンに呆れてみせるソンイでしたが。

 

 

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群衆の中に佇むト・ミンジュン。

ソンイはすぐに駆け寄りますが、既に姿はありません。

 

「ト・ミンジュン! ト・ミンジュン!」

 

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大声でト・ミンジュンを呼ぶソンイに騒然とする現場。

フィギョンが抱き抱えて止めます。

 

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「よせ、ソンイ。よすんだ」

「ト・ミンジュン! ト・ミンジュン!」

泣き叫ぶソンイ。

「大丈夫だから。落ち着いて」

 

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ソンイが現場で泣き出したことは、瞬く間に芸能ニュースを飾り。

心配して自宅にやってきた両親。

 

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「あんた、なんで泣いたのよ? 大事な授賞式を控えてるのに」

うつろな表情で化粧を施してもらっているソンイ。

父も心配で声をかけます。

 

「大丈夫か?」

「パパ」

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「うん、どうした?」

「会いたいの」

 

 

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「会いたいし、触りたいし、一緒にいたくて、死にそうなの」

 

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とうとう泣き出してしまうソンイ。

3年経っても現れないト・ミンジュンを待つソンイが哀れで、マネージャーも涙を拭います。

 

大号泣の後、迎えた授賞式。

華やかな会場には、ふさわしいゲストが次々と登場していました。

 

 

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2NE1のダラ。今回のカメオですね。

 

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変わらず活躍しているらしいセミの姿も。

 

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そんな中。

ひときわフラッシュを浴びながら車を降りてきたのは。

 

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チョン・ソンイ。

女神のような美しい肢体を見せ付けながら、優雅に階段を上っていきます。

階段の中腹に設けられたフォトゾーンで撮影に応じるソンイ。

 

 

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その時。

全ての喧騒とともに、人々の動きが止まります。

 

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止まった時間の中で、一人だけ自由なソンイ。

何事かと見渡していると・・・・・・。

 

 

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近づいてくるト・ミンジュン。

 

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呆然と固まるソンイに上着をかけ、ト・ミンジュンが声をかけます。

 

 

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「こういう穴だらけの服を着て出歩くなと言ったろう?」

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幻なのか確かめるように、恐る恐る手を伸ばすソンイ。

 

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「・・・・・・ト・ミンジュン?」

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「そうだよ。私だ」

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声を聞いてもまだ信じられないソンイ。

「私だよ」

涙を流しながらト・ミンジュンを抱きしめるソンイ。

 

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「すまない。随分待たせて」

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そして・・・・・・。

 

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二人が熱いキスを交わす間、動き出してしまう時間。

人々は突然現れた男とキスするソンイの姿に驚愕します。

 

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その姿は大スクリーンにも映しだされ・・・・・・。

 

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「完全に戻ってきたのかって?」

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ついにツーショットでカメラ目線!(笑)

 

「どう説明したらいいのか・・・・・・」

ためらうト・ミンジュンの代わりにソンイが答えます。

 

「帰ってくるには来たんです。でも、すぐ消えました」

 

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演出、素晴らしい。

でも、ちょっとソンイ、恥ずかしいですね。
キスの最中に、ぼっちって。(笑)

 

再びカメラ目線の二人。

ト・ミンジュンがどうやって帰ってきたのかを説明します。

 

「3年前にここを発つ時、私はどこかに吸い上げられました。いわゆる、ウォームホール。向こうで全てを回復したあとは、ここに戻ろうと努力しました」

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「どのみち私には、向こうでの長すぎる時間などいりませんでした。地球での短い時間だけが必要だったんです。何度も試してようやく成功できた時、留まれた時間は5秒から10秒ほど。それが最初の成功でした」

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「勿論、一言もかけられずに消えなければなりませんでしたが・・・・・・」

「私の見間違いじゃなかったんです。
勿論、おかしくなったわけでもなかったんです」

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『二度目に成功した時は、一言だけ口にする時間がありました。
それがチョン・ソンイではなかったのが、残念ですが』

 

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・・・・・・チャン弁護士の立場は?!(笑)

 

『その後も数え切れないほど試みては失敗を繰り返しました。成功したものの、意図せず誰かを恐怖に陥れたこともありました』

 

「ト・ミンジュン。お前・・・・・・」

 

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「完璧に全てを失ったか? 金。家族。名誉。お前の味方。
確認しにきたぞ」

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牢獄でうずくまるジェギョン。

 

「重要なのは、留まれる時間が徐々に延びているということなんです」

「ええ。重要な事実ですよね。今回は1年2ヶ月目に入ったんですよ」

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・・・・・・オレンジのせいですよね?

妙にアジュモニっぽいのは。

それとも髪型?

 

星の見える椅子に並んで座り、くつろぐ二人。

 

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ト・ミンジュンが読んでいるのは、前からの愛読書、『愛をみつけたうさぎ―エドワード・テュレインの奇跡の旅』。

本を読むト・ミンジュンを穏やかに眺め、ソンイが呟きます。

 

「完璧に幸せだ」

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消えてしまったト・ミンジュン。

 

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悲しみとともに、受け入れるソンイ。

椅子には開かれたままの本が残されていました。
ト・ミンジュンが今そこにいた証。

 

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小説の一説を読むト・ミンジュンのモノローグが流れます。

 

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昔は、不思議なことに家に戻る方法を見つけたウサギがいたそうです

 

流れる最後のエピローグ。

 

「予告もなしに急に消えてしまうのは、つらくないかって?
勿論、それはそうです。でも、だからこそ、もっと愛することが出来るんです」

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「今私の目の前にいるこの人の姿が最後になるかもしれないと思ったら・・・・・・。その瞬間が本当に大切なものに思えてくるんです」

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ト・ミンジュンの寝室で眠るソンイ。

 

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「ただいま」

 

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ソンイはト・ミンジュンの胸に顔をうずめ。

 

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(END)

 

終わっちゃいました。

このラストは。わたし的には。

いいです。
すごく良かった。

欲を言うなら、ウサギのモノローグで終わったほうが、悲しくてもっと好きでしたが。

でも。描いた結末として、パーフェクトなんじゃないでしょうか。

このドラマは、ハッピーエンドではないですよね。
「ハッピーって何?」って考えさせるラスト?(笑)

瞬間。とか、生きる。とか、愛する。といったことを思いがけず考えさせてくれた点が、非常に良かったです。
随分綺麗に着地できたんじゃないでしょうか。
心配していましたので。もう十分満足です。(笑)

ただ、1話延長したおかげで、グダグダ感は出ましたね。これまでも描き方に緻密さが足りない部分があったので、もとよりパーフェクトな脚本ではないのですが、それでも延長しなければジェギョンの扱いがあんなに拍子抜けな印象にならず、ああいう結末に落ち着いてもスピードに乗って視聴者も納得できたと思われるのに、ジェギョンの部分を希釈してしまったおかげで最終回にもう一度復讐劇があるのではないか、あの崖で決闘シーンが繰り広げられるのではないかと、期待させてしまいましたよね。
あの指輪も、もしかしたらジェギョンがああなった因縁が込められているものかも、とか。かんざしの件とも絡めたり、色々。(そういやかんざしのあの子も結局なんだったんだっていう・・・・・・笑)

ふんだんに想像力を掻き立ててくれる要素を自ら残しておきながら、それを拾わず、間延びだけはしてしまったのは、マイナスだったなと思います。
このドラマがここまで面白かったのは、間違いなくジェギョンが繰り広げるサスペンス部門のおかげなので、同じ結末になるにもやはりもうひと声あるべきだったと思うと、非常に惜しくはあります。

あとは。あれですよね。
フィギョンがあまりに可哀相。

可哀相なんですが。

こればっかりは仕方ないとも言えるでしょうか。
フィギョンの行動を見てると、「愛」そのものですよね。
見返りを求めず、惜しみなく。

・・・・・・つらすぎるけど。(笑)

でも。子孫残そうとか、老後独りじゃ悲しいからとか、そういうことよりも、瞬間瞬間に愛する人がいて、その時々に幸せを感じながら生きているなら、不幸では全然ないですしね。

なかなか色々考えさせてくれました。

しかし結局カメラ目線も拾いませんでしたね!

おい!(笑)

そんなこんなで、楽しんだ最終話。
今回もいくつか動画、貼りましょう。

いくつかっていうか、最初からガンガン貼っちゃいましょうかね。

まずは冒頭、ト・ミンジュンとソンイ、涙のお別れシーン。
ト・ミンジュンが泣きながら、自分は毎日ソンイのいる地球を眺めると語っている部分から始まります。

 

 

 

泣ける名演技なんですけど。
この挟まれる挿入歌が、なぜかどーしても駄目で。
引っ込むんですよね。涙が。悲しい場面にか細い男性の声がミスマッチに感じるようです、このドラマにおける私の場合。
改めて、歌って大事だな、と思った場面でもあります。(ああ、ホガクさん、ごめんなさい。美声にケチをつけるつもりでは断じて!)

このドラマでとても大事な役割を果たしたジェギョンの場面も貼りましょう。
裁判所での審議を終え、向き合った親子の場面。
自分が実刑を食らえば、会社にどんな不利益があるか分からないと父を揺さぶるジェギョンの台詞から始まっています。

 

 

 

シン・ソンロクさんって素晴らしい役者さんですよね。
「フィギョンが言ったんですか?」の部分なんて、鳥肌ものです。
素晴らしい悪役ぶり。
ドラマ成功の立役者ですよね、間違いなく。

そして。
セミのソンイへの友情についても。

 

 

 

改めてみると、いやはやほんとに。

さきほど「愛」だの「幸せ」だのと言いましたが。

無理ですよね。15年も片思いとか。おかしい。
てか、おかしいかは知らないけど無理。全然無理。私なら次々いくわ。
って、なんて台無しなことを書いてしまってるんでしょうか。すみません。(笑)

 

そして。

ある種いらないかもですが。

貼っちゃいましょう。ホン・マネージャーと狙われる三浪生。

 

 

こわい!!(笑)

すーごい伸びてます。髪。
これはじきに一気にスキンヘッドまでいっちゃうんじゃないでしょうか。
ボクチャの勘違い力も、並じゃないです。(笑)

 

さて、満を持して、まいりましょう。

最終回の、あまりに最終回らしい、ハイライト。
授賞式のシーンからキスシーンを挟んで、一気にラストまで。

こちらは長目の動画です。

 

 

 

 

こちらはキスシーンのみに特化したもの。

 

 

 

いや~。
凄くないですか、このシーン。

素晴らしいの一言!

何でもこの時を止めるシーン、いつもはブルーシートで合成して背景と二人を別々に撮っていたものを、時間がなくて本当に人をそのまま止めて撮影したそうなんですよね。

映像のクオリティが本当に高い。
素晴らしい。
正直、ドラマのそれまでの粗を持っていきました、このシーンが全て。(笑)

 

最後はやっぱりエピローグ。

 

 

 

初見の時は、最後のベッドでのシーンが蛇足だなと思いましたが、今見ると悪くないですね。
これはこれで、幸せそうでありながらやっぱり悲しくて、いいかも。

このドラマ、宇宙人やら宇宙を扱っているせいか、スピリチュアルっぽいですよね、世界観が。

スピリチュアルは世界的にも、勿論日本でも大はやりですが、国を問わず韓国でもやっぱりそういうものを求める心理があるんだろうなと思いました。大切なものは「今この瞬間」にしかないといったメッセージやら、「所有ではない愛」やら。

 

光海君1年、1609年に残された朝鮮王朝実録の中に含まれるとある飛行物体の記録から着想を得て作られたこのドラマ。
記録に書かれた事実を要所要所織り交ぜながら進む展開は、終わって改めて考えるとなかなかいい手法だったなと思います。ひとまず、荒唐無稽な設定に何かしらの奥行きは与えてくれましたよね、確実に。そもそも宇宙を持ち出された瞬間から思考停止になるくらい、枠が大きくなりますし。(笑)
だからこそ、ソンイとかんざしの女の子の関係とは、もう少し何かしらファンタジーがあって良かったんじゃないのとまだ思っている視聴者ですが。(笑)



なにやらト・ミンジュンが地球と宇宙を行ったりきたりする描き方が映画『きみがぼくを見つけた日』(原題:THE TIME TRAVELER’S WIFE)とそっくりとのことで、映画を知る視聴者からは最終話にブーイングが起きたそうですが、私は映画未見なのでまったく問題なく。(笑)

今はただ、このドラマが終わってしまってひたすら寂しいです。

しばらくは、ドラマの余韻に浸ろうと思います。