みなさま、こんにちは。

なかなか一気に暖かくなってくれない春の日、いかがお過ごしでしょうか。
とはいえ日本は東西にも南北にも長いので、沖縄はもう既に暖かいでしょうし、北海道はまだまだ冬の装いですよね。
夏は北海道で過ごし、冬は沖縄で過ごすというのが、私の永遠の憧れです。

さて今日は、先週終わってしまった『星から来たあなた』の番外編。
キャスティングの裏話をアップしてみます。

先日、好評のうちに放送を終えた『星から来たあなた』。

最終回の視聴率はこれまでで最高の28.1%を記録し、視聴率の上でも前評判どおりの成績を残しました。

それにしてもSBSの水木ドラマ、昨年の『君の声が聞こえる』以来、『主君の太陽』、『相続者たち』と軒並み20%越えを記録していますね。実は『君の声が聞こえる』以降、この曜日は視聴者は習慣的にSBSにチャンネル固定?(笑)
ともあれ、まだ今年が始まって3ヶ月ですが、このドラマが年末の賞レースで大きな評価を得るのは間違いなさそうです。

さて、そんなピョルクデ。

実はドラマのファンには「え?!」と驚くようなキャスティングの裏話がありました。

途中からは王子の称号をつけたい衝動に駆られた我らがフィギョン。

実は当初はこの方が演じる予定になっていたんです。


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최민/チェ・ミンさん。
1987年1月1日生まれの27歳。

昨年11月6日付けの芸能情報では、チェ・ミンさんがイ・フィギョン役に確定し、当時は「チョン・ソンイの婚約者役」とされていました。

そして実際にチェ・ミンさん扮するフィギョンで第1話の撮影も行われ。


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上記は11月11日に報じられた撮影現場の様子。

こうして順調に進んでいたかに見えた撮影ですが、11月29日にチェ・ミンさん降板のニュースが出て、フィギョン役はパク・ヘジンさんが務めることに。


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そんなわけで第1話でのフィギョンがソンイを大学に送る上記のシーンは。

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こうなったわけですね。

11月29日に降板の正式報道で、12月18日が初回放送なんですから、大変だったでしょうね。準備期間がなくて。

なんて思っていたのですが。

甘かったです。

そんなレベルではありませんでした。

パク・ヘジンさんが最初に引き受けていたのは、なんとイ・ジェギョン役。


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しかもこちらも第1話は取り終えたあとでの交代だったので、恐らく相当しんどかったのではないでしょうか、パク・ヘジンさん。

なにしろパク・ヘジンさん。
このソシオパスという役柄がやりたくて、俳優としての幅を広げてイメージチェンジを劇的に図りたくて、そもそもこのドラマの出演をOKしていたのだそうです。

全然違う役ですよね。

普通はこんなスイッチできませんよね。

チェ・ミンさんの降板は、表向きには「怪我をしてしまい、治療と撮影を両立できないから」とされています。
普通はフィギョン役の別の人を探すと思うのですが、どういうわけかジェギョン役のパク・ヘジンさんを制作サイドが何度も説得し、最もフィギョンのキャラクターとこのドラマの大筋を把握できているパク・ヘジンさんに頼み込んで、口説き落として、役柄の交代を実現させたのだそう。

となるとまたびっくりするのは、シン・ソンロクさん。


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そんなに急なキャスティングだったなんて。

なのに完璧なまでにソシオパス。

いやはや、おみそれいたしました。

シン・ソンロクさんはミュージカル界では既にアイドル的存在で(このフレーズ、やたら馴染みがあります。マイラブ、チョ・ジョンソクさんですね。笑)、実力は折り紙つき。
舞台出身の俳優さんたちは、とにかく全然演技力は違います。
そして、人間性も非常にいい方が多いと以前とある韓国俳優の方に伺ったことがありますが、このシン・ソンロクさんも例外ではなさそうで、ジェギョンを演じるシン・ソンロクさんを舞台仲間が見ると違和感を覚えるほどに、実際にはジェギョンとは真逆の、とても人間の出来た方なのだそうです。

ああ。それでもしばらくは「カカオ犬」と呼ばれてしまうんでしょうね。(笑)

1年前、視聴率47.6%を記録して終了した『いとしのソヨン』でイ・ボヨンさんの双子の弟を演じていたパク・ヘジンさん。

お化け視聴率を叩き出した長編ドラマに出演していた時より、今のほうがずっと知名度と人気が上がったのを感じるとインタビューに答えながらも、やはりやりたかった役への未練は少し残っているようで、ドラマ終了後にこんなふうに感想を述べています。

まずは放送の終わった翌日。所属事務所を通じて出したコメントはこうでした。


「急に引き受けることになったフィギョン役をこんなに愛して下さって、もっとしっかりやれれば良かったのにと後悔しています。たくさんの愛のおかげで幸せでした。その愛を裏切らないパク・ヘジンになることをお約束します」

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また、別の媒体の3月4日付インタビューでは、こんな感想を残しています。
以下一部抜粋。


「もともとフィギョンをやるはずだった人が抜け、ぼくがフィギョンを演じることになりました。幸いソン・ソンロク先輩がジェギョンを完璧に演じて下さった。でも、自分がジェギョンを演じていたらどうだっただろうと残念に思う気持ちも大きいです」

「ジェギョンを通じて既存のイメージを捨てたかったんです。以前出演した『いとしのソヨン』は40%を超える高い視聴率を記録しましたが、依然としてぼくは“ヨン・ハナム(KBS 2TV『噂のチル姫』”と呼ばれていました。“ジェギョン”を演じれば純粋でか弱くていい子のイメージを脱却できると思ったんです。それに、上手に演じられると思いましたし、キャラクターもちゃんと作り上げられる自信がありました。“フィギョン”はぼくが持っている本来の姿に一つか二つくらいプラスすれば出来ますが、ジェギョンは新しく創造しなければならない人物だったので、とてもやりたかったです」

出典リンクはコチラ

視聴者はただドラマを見て楽しんだり、ああだこうだと論評するだけですが、演じる俳優さんたちは本当に色んな思いを作品や役柄に込めているんだなぁと改めて知るコメントでした。

自分がやりたいと願う役をやらせてもらえるのって、俳優としては奇跡のように嬉しいことなんでしょうね。
監督が一番最初にやって欲しいと願った俳優に引き受けてもらえるのが奇跡であるのと同様に。

主役のお二人は勿論、パク・ヘジンさん、シン・ソンロクさん、ユ・インナさんもユンジェ役のアン・ジェヒョンさんも。出演者の皆さんがこれからももっとご活躍されますように。

ちなみにこのドラマ。

フィギョン役のチェ・ミンさんは実現しませんでしたが、実はもう一人チェ・ミンさんが出演していました。

それは誰かと申しますと。

この方。


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お分かりですか?

この方です。


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この方のお名前も、チェ・ミン。

・・・・・・偶然でしょうか?(笑)

本来フィギョン役にキャスティングされていたチェ・ミンさん。
どんなご事情かは存じませんが、またチャンスが巡ってくるといいですね。
ただ、チョン・ジヒョンさんより実年齢が7歳も年下だったので、今回はパク・ヘジンさんで正解かもしれないです。パク・ヘジンさんは2つ下なので。

年齢の話が出たついでですが。
実はユンジェ役のアン・ジェヒョンさんよりもキム・スヒョン君のほうが1つ若いという。
お爺ちゃんの貫禄で押し切りましたね。(笑)

ちなみにもう1つダメ押ししますと。
ジェギョン演じるシン・ソンロクさんも実年齢はチョン・ジヒョンさんより下です。

・・・・・・これはなんと形容したらいいんでしょう。(笑)

最後に、フィギョンの子役を演じたチョ・スンヒョン(조승현)君。
Jace(ジェイス)という4人編成バンドのボーカルとして今月デビューするそうで、いつのまにやら昨年クリスマスには大久保(新宿区)のライブハウスでライブも行ったそうなのですが。


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実は今回の子役、セミ以外はイメージがどうも合わないなぁと思っていたんです。

中でもフィギョン役の人がどうも大人のフィギョンと全然違うなと。

チェ・ミンさんだったらと考えると・・・・・・ピッタリでしたね。(笑)



終わってもなかなか話題の尽きないピョルクデ。
日本に入ってくるのはいつになるでしょうか。

ドラマに殆ど出ていないチョン・ジヒョンさんなので、日本の韓流ファンには馴染みが薄いと思いますが、早く日本の視聴者の反応を見てみたいです。

海外での放送をしっかり考慮して、毎回ちゃんと60分以内に収めているところからも制作側の「本気の売る姿勢」が感じられるこの作品。

今年中には日本でお目見えになることを願いつつ。