みなさま、こんにちは。

今日は現在韓国で公開中の映画『二十歳』(邦題仮)についてアップします。

3月25日から韓国で公開されている青春映画“스물/二十歳”(邦題仮)。
2週間を過ぎたところですが、なかなかの好評を博しているようです。

主演はドラマ『相続者たち』や映画『チング 永遠の絆』のキム・ウビンさん、2PMのイ・ジュノさん、そして『未生/ミセン』のベッキ役で一躍その名を馳せたカン・ハヌルさん。

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なんだかポスターからして、見るからに「青春映画」ですよね。(笑)

実は私はこの映画に特段の関心を持っていなかったのですが、「興業惨敗のアイコンになりつつあったカン・ハヌルさんが、『二十歳』で汚名返上に成功した」との評論家の談により、興味を持ちました。

『未生/ミセン』のあと、出演作が立て続けに公開されているカン・ハヌルさん。
2月5日に公開された『セシボン』(邦題仮)と3月5日に公開された『純粋の時代』(邦題仮)ですが、いずれも興業的に惨敗を喫し、早々にVOD(ビデオ・オン・デマンド)、IPTVサービスに移行しました。

豪華出演者と懐かしの音楽という組み合わせで大ヒット間違いなしと目されていた『セシボン』は、蓋を開けてみれば観客動員数約171万人とまったく奮わず、先月末に公開されたばかりの18禁時代劇映画『純粋の時代』にいたっては、なんと観客動員数約47万人という目を疑う数字で上映は打ち切りに。
いくらR18指定とはいえ、47万人は衝撃的過ぎます。シン・ハギュン、チャン・ヒョクのラインナップでこんな数字になるなんて。

俄然わけを確かめたくなり、私も配信サービスを利用して観てみました。『純粋の時代』。

結果。

・・・・・・納得。(笑)

映画を撮るというのは本当に才能を要すことなのだなと、逆説的ながらしみじみ感じ入ってしまいました。とにかくのっぺりしていて、起伏というもののない映画。あの貧弱なシナリオであそこまでの演技が出来てしまう俳優さんたちのすごさもまた、逆説的に再確認しました。
だからといって、47万という数字にまで納得したわけではないのですが。

そして、本当の本当に、最低な役柄だったカン・ハヌルさん。
あの役のイメージで終わったら不憫にもほどがあると思っていたので、『二十歳』の好評を聞き安堵しました。(笑)

なかなか楽しそうな映画です、『二十歳』。
観客動員数も、封切りから2週間で250万人を目前にしています。
クチコミ評価も上々で、「さかりのついた」おバカな男子たちの幼稚な素顔をあますことなく描いたコメディ映画として、大いに笑えるとのこと。安易なお涙頂戴などもなく、登場する親も変わっていて、上から目線の説教じみたところがまったくないそうなのですが、説教じみた親がいないという部分に関しては、監督の描きたいファンタジーでしょうね。(笑)

この映画は高校時代から大親友の、二十歳の男子3人組が主人公。
夢や目的のない、女好きのモテ男チホ(キム・ウビン扮)と、困窮する家庭事情の中でバイトに励み、たくましい生活力を発揮しつつ漫画家になる夢に向かうトンウ(イ・ジュノ扮)と、大企業への就職を目標とし、着実な大学生活を送りつつも、酒が入ると人格が変わるキョンジェ(カン・ハヌル扮)の物語りです。

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人気があるだけの男 キム・ウビン

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生活力があるだけの男 イ・ジホ

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勉強が得意なだけの男 カン・ハヌル

チホは自分自身が何を望んでいるのかが分からず、トンウは夢を成し遂げるにはあまりに厳しい現実を抱え、キョンジェは大学の先輩に恋してしまい、なすべきことがおろそかに。
ままならぬ人生にもがく、二十歳を迎えた若者たちの青春群像を描いた映画だそうです。

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監督は、イ・ビョンホン(이병헌)さん。俳優のイ・ビョンホンさんと同じ読みですね。
この方は日本でもファンの多い映画『サニー』や、チャ・テヒョンさんとキム・ボヨンさんの『加速スキャンダル』の脚色などを手がけた方で、自身の監督作としてはこれが2作目。
本作では自ら脚本も書いています。

この映画の脚本を書くために、実際に数多くの二十歳の人々にインタビューを試みたという監督。思った以上に今の二十歳の若者が「すれている」と感じた監督は、インタビューした内容を綺麗さっぱり捨て、自分自身の経験と価値観で構成したのだそうです。
だからなのか、映画を観た監督と同世代の評論家の中には、「出てくるアイテムは今なのに、感性は90年代後半」と評する人も。

どんな感じなんでしょうね。そう言われると、ますます見て確かめたくなります。
ちなみに監督は1980年生まれです。
才能ある若手の監督が、続々登場ですね。

では、予告編をどうぞ。

「三人を見てると、こんなコンセプトが浮かんでくるわね。
“ともに過ごしたあの頃、俺らは怖いものだらけの馬鹿だった”」

俺たちは何も考えてない
なぜなら何にも考えてないから!

「人生の折り返し地点がこれじゃ、あまりに軽い!」
「このままじゃ駄目だ」

「別れよう」
「なんでまた?」
「金持ちの女引っ掛けるんだ。ホストにでもなって」

プレイボーイな二十歳
キム・ウビン

「破産したのは俺んちなのに、なんでお前らが?」
「ちょっと雰囲気出してみた」
「あ、熱ッ!」

一文無しの二十歳
イ・ジュノ

「“名前はなんです?電話番号は?”」
「なにカラオケで喉つぶしてんだよ!」

真面目生活な(?)二十歳
カン・ハヌル

「どこでどうやったもんだか、心配です」
「恐れるでない」

「いいか。誰もいない家で二人きりで酒を飲むんだよ。決まりだろ? あとは特にアホなことさえしなけりゃ、やることになるってわけ」
「ここでいうところの“特にアホなこと”とは・・・」

特にアホなこと中

「はい、父上。いまちょうどそういう雰囲気になりまして、明かりを消そうかと思っているところですが」

「そんなことないよな? な?」

二十歳、あなたはどうでしたか?

「怖い? 速すぎる?」
「え? ああ。僕は大胆な人間なんです。今すっごいリラックスしてますし」

<加速スキャンダル><サニー>脚色
イ・ビョンホン監督

「今年中にお前のやりたいことを・・・」
「本当に真剣に考えてみますから、お小遣いはくれるってことにしましょう」
「失せろ」
「なんで~?」

恋も人生も すべてが上手くいかない二十歳

「おこづかい、くださいよ~!おこづかい~!」

「みんな俺たちに“いい時期だ”なんて言うけど」
「何かが足りないんだよな」

「先輩。運転は?」
「泊まっていけばいいじゃない」

「あ、すいません! この馬鹿!」

2015年3月
集まれば爆発するやつらがくる!

・・・・・・ものっすごく幼稚っぽいんですが。(笑)
でも楽しそう!

3人の男子のほかにイ・ユビさんがカン・ハヌルさんの妹役で、ミン・ヒョリンさんがカン・ハヌルさんが恋する大学の先輩役で出演しています。

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男子校的なノリで描かれていることが予告からも読み取れるこの映画。
もしかしたら女性たちは男性ほどには大爆笑できないかもしれませんね。
場合によってはムッとくるような場面もあるのかも?!(笑)

そんなこんなも含め、是非劇場で確かめてきたいです。
大いに笑わせてくれることを期待しつつ。