みなさま、こんにちは。

本日も早速『六龍が飛ぶ』第14話、まいります。

このドラマ、いいかも。です。
全50話のうち現在14話ですが、中身が濃いです。
特にこの14話は濃すぎます。

今回もポイントをまとめてご紹介します。
いきなり結論から切り込みますが、あしからずご了承下さいませ。(笑)

ストーリーの主軸をなすイ・ソンゲの新しい国づくりに向け、14話では大きな展開がありました。

海東甲族(ヘドンガプチョク)との連合でイ・ソンゲの勢力を拡大しようというのがチョン・ドジョンの戦略でしたが、同様に海東甲族(ヘドンガプチョク)を味方につけようとしているのが政界No.1の座に着いたホン・インバン。
先手を打ったのは、ホン・インバンでした。

ホン・インバンは海東甲族(ヘドンガプチョク)の頭領の娘ミン・ダギョンと三男との婚姻を申し込むんです。断れば報復を受けることが明らかなので、ホン・インバン側につきたくない父ミン・ジェは頭を抱えますが、先手を打たれたことを知り意気消沈する父イ・ソンゲとチョン・ドジョンに、バンウォンが打開策を提示します。
それは、自分がミン・ダギョンと結婚するというものでした。

そもそも海東甲族(ヘドンガプチョク)が700年もの間貴族として君臨できたのは、危機の時に勝者の側につく類稀な「政治判断力」と「選択」ゆえでした。おかげで彼らは広大な土地を持ち、貴族として武芸にも文化的素養にも富み、格で言えば完全にイ・ソンゲ一族よりも上。

大局を読む力は娘ダギョンにも受け継がれていて、ミン・ダギョンはそもそも「イ・ソンゲVSホン・インバン」ではなく「チェ・ヨンVSイ・ソンゲ」の構図に早晩なるだろうと読んでいました。イ・インギョムの後ろ盾がなくなったホン・インバン&キル・テミをチェ・ヨン将軍が討ち、結局イ・ソンゲと闘うことになるだろうと。
その意味でも、縁談さえ申し込まれなければイ・ソンゲの側についたほうが安全だとそもそも娘も考えていたのですが、そこへバンウォンが自ら直接出向き、事を荒立てずに自分と結婚する方法があるので、結婚して欲しいと申し出ます。

バンウォンの策略どおり、ホン・インバンが訪ねてくるのを狙って「好きな男との関係を許して欲しいと懇願する娘に激高する父」を親子で演じ、呆れたホン・インバンに嫁にもらうのを諦めさせ、普通に助力を求めるにとどめさせるのに成功。

というわけで、別の人に思いを寄せたまま主役が政略結婚を決めるという、波乱万丈な展開となりました。

以下、動画を交えつつ細部を見ていきます。

バンウォンはこの案を最初にチョン・ドジョンに告げたとき、同席していたプニに「なんとも思わないのか?」と尋ねるのですが、当然プニは「なんともない。同志だから」と、まずは強がり。
地団太を踏むほどそんなプニのつれなさに苛立つバンウォンに、「貴族が私をそこまで思うのが、小気味いい」と鼻であしらったりまでして見せます。

それでも本音では好意を抱くバンウォンの政略結婚に傷ついていて、「お坊ちゃまは貴族なんだから、丁寧に対応して敬語を使わないと駄目です」とムヒュルに言われただけで、「ですよね」と頷きながらも涙が出てしまいます。

バンウォンも、そんなプニにそのまま引き下がりはしませんでした。

貴族と知りつつ自分を殴ったり、死も恐れず貴族の食料庫を燃やすなど、あれだけ今まで身分など眼中になかったプニが、突然身分の違いを理由に自分の求愛を拒絶するのがどうしても納得いかないバンウォンは、「俺のこと好きだろ? 本当の理由はなんだ?」と迫り。

今度はプニ、あっさり自分も好きだと認めます。


「お前は俺が貴族だと知っててひっぱたいてくるような子だった。殺されるかもしれないのに、オンニョンの弔いだと公庫に火を放つような子だった。それがなんだ? 身分が違う? 俺がガキだから、妾は嫌だから? その嘘に腹が立ったんだ。本当の理由はなんだ? お前は俺のことが好きだ。でも好きじゃないと言う本当の理由は、なんだ?」

「愛してる」

「え?」

「愛しては、いるみたい」

「おい! お前、ぶっ殺されたい?」

「死なないでおく。まだ」

「お前のこと・・・・・・本当に愛してるんだ。どうすることも出来ないまま、死ぬまでお前を愛してると思う。はぁ・・・・・・どうにかなりそうだ」



“너 나 귀족인 거 알면서도 내 뺨부터 때리고 보던 애였어. 니가 죽을 수도 있는데 언년이 제사 지내겠다고 관아에 불지르던 애였다고. 근데 뭐? 신분때문에? 내가 철이 안들어서, 첩하기 싫어서? 그 거짓말이 날 화나게 했어.
진짜 이유가 뭐야? 너 나 좋아해. 근데 안 좋아한다고한 진짜 이유가 뭐냐고.”
​”사랑해.”
“뭐?”
“사랑은 하는 것 같다고.”
​”야,너 죽을래?”
​”죽진 않을래 아직은.”
“너…진짜 사랑해. 난 도저히 어쩌지 못하고 죽을 때까지 너 사랑할 것 같다. 하…미치겠네.”

叶わぬものと分かると、途端に輝いて見える恋模様の不思議。(笑)

妾。なるんでしょうか、いずれは。
となると、政略結婚した妻が、今度は気の毒ですけども。

でも、プニのブレーキはそこではないので。どういう展開になるのかはタンセとヨニ次第になるのかもしれませんね。

そのタンセとヨニは、相当厳しい展開になりました。

まず、前回の続き。
互いの正体を知った上で、今すぐ諜報員をやめて欲しいと懇願するタンセに対するヨニの答えは、「人は経験によって変わる」というものでした。「経験が自分を形作り、自分の選択が今の自分だ」とヨニ。「今でも顔を見たくない。だから都を出て」と。


「ヨニ。お前がどんな理由があってこの道に進んだのは分からないけど、やめてくれ、頼むから。これはお前のすることでもないし、こんなことが出来る人間でもない」

「知ったように言わないで! 人は変わるの。人生には多くの出来事が起こる。その出来事の中から一つ一つ選ぶ中で、自分になるのよ。私は選んできたし、それがいまの私になってるのよ。あんたもそうであるようにね。
私は今も、あんたのこと、顔も見たくない。帰って」



“연희야. 니가 무슨 사연으로 이 길로 접어들었는지 모르겠지만,그만둬, 제발.
넌 이걸 할 사람도 아니고 할 수 있는 사람도 아니야.”

“날 아는 척 하지마. 사람은 변하는 거야. 인생은 살다보면 많은 일들이 펼쳐지고, 펼쳐진 일들 중에서 하나씩 선택하면서 자기가 되는 거야. 난 선택해왔고, 그게 지금 나야. 니가 그렇듯이. 난 여전히 니가 꼴도 보기 싫어. 가”

二度も「顔も見たくない」と言われてしまったタンセ。

そりゃ泣きます。(涙)

でもこの一件で、タンセはかえって都に残る決意をするんですよね。

どうして出て行かないのかと怒るカップニ。
子豚に乳を与えるためにイ・インギョムに奴隷狩りされた母と、母を失って死んだ乳飲み子だった妹の敵を討とうと言われて、カップニはタンセについていくことにしたのでした。
なのに、命を狙われている都に留まるというタンセは「ごめん」しか言えません。

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一人悲しく歌うカップニの歌声を聴く、悲しみのタンセ。

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このシーンが動画で欲しかったです、SBS様。(笑)

オラボニ、最近刺客として働いてないですもんね。

いつも気が抜けたように沈んでいるし。

カップニがそんな何も言ってくれないタンセに苛立つのも、無理からぬことです。

タンセはヨニが危険にさらされないか密かに尾行し、ヨニがチョン・ドジョンの同志、ナム・ウンらに捕らえられるのを目撃します。
ヨニが二重スパイであることを伝えられていなかったため、チョヨン率いるファサダンから出てきたところを取り押さえたのでした。
チョン・ドジョンがヨニへの強い信頼を示したため、渋々下がるナム・ウン。

チョン・ドジョンがヨニに謝りつつ優しく声をかけたのに対し、「なぜ私を信じるのですか?」と尋ねるヨニ。高麗を倒したいというヨニの度重なる切実な感情に触れ、偽りがないと信じるようになったとチョン・ドジョンは答えます。

その一部始終を複雑な思いで見つめるタンセ。

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これは・・・・・・。

ラブ、きそうですね、この二人。うーむ。

やっぱり駄目なのかなぁ、タンセとヨニは。
タンセがヨニのために瀕死で戦ったら、形勢逆転できそうな気もしますが。

とタンセ=イ・バンジが仙人のようになるまで生きているとの情報をもとに、好き勝手な妄想を広げてみました。(笑)

タンセは再びヨニの前に現れ、今しがた見たことに触れつつ、こんな危険なことはやめて欲しいと頼みます。そんなにチョン・ドジョンを信じているのかと尋ねるタンセに、信じていないとヨニ。もう人は信じていない。信じているのはチョン・ドジョンが作る新しい国だと。

タンセは、チョン・ドジョンのつくる世界など可能なものかと吐き捨てます。可能だとしても、お前がやる必要はないと。「お前は、ヨニは、そんな人じゃない。お前は、独りぼっちのプニの傍にいてくれて、母を亡くした俺のために一緒に泣いてくれて、好きな人のために服を縫い、笑みを見せる、そんな少女だった」とタンセ。

その言葉にヨニは、確かに自分は踏み付けにされるしかなかった弱い少女だった、だから逃げたタンセよりも自分のほうが乱世と闘う理由があると絶叫で答えます。


「そう、少女だった。そうだったわ」

「ヨニ・・・・・・」

「乱世って、なんだと思う? 乱世って、弱者の地獄のことよ。乱世にはいくつかの弱者が存在する。中でも常に不可欠な弱者が、子どもと女。そう。私は子どもであると同時に女でもある、少女だった。子どもであるが故に無力だったし、女であるが故にやつらの欲しいものを持っていた。それで・・・・・・むごたらしく乱世に踏みにじられたのよ」

「よせ・・・・・・」

「なぜこんなことしてるのかって? こんな私が、弱者として乱世の仕打ちを存分に受けた私のほうが、逃げたあんたなんかより乱世と闘う理由がないとでも、思ってる? もう、あなたの知る私たちはどこにもいないのよ。
タンセ。私たちのように生きなくてもいい人がいるわ。プニよ。あなたの妹」

「どういうことだ?」

「プニがうちの組織に入ってきてるの。プニはまだ選択の余地がある。だから、プニを連れて発って。お願いだから」



“그래,소녀였지..그랬지.”
“연희야…”
“난세란 게 뭐야? 난세란 약자의 지옥이야. 난세엔 여러 종류의 약자가 존재하지. 그중 언제나 빠지지 않는 약자는
아이와 여자야. 그래, 난 아이인 동시에 여자였던 소녀였지. 아이이기에 힘이 없었고 여자이기에 그들이 탐내는 게 있었어. 해서..참혹하게 난세에 그렇게 짓밟혔지.”
“그만 해”
“내가 이 일을 왜 해야 하냐고? 이런 내가, 약자로서 난세를 그대로 당한 소녀였던 내가, 도망친 너따위 보다 난세와 싸울 이유가 없는것 같아?! 우리가 알던 우린 이제 세상 어디에도 없어.
땅새야. 너랑 나처럼 살지 않아도 되는 사람이 따로 있어. 분이. 네 동생”
​”무슨 소리야?”​
“분이가 우리 조직에 들어와 있어. 분이는 아직 선택할 수 있어. 그러니까 니가 분이를 데리고 떠나.제발.”​

こうしてタンセはプニが生きてることを知り、プニに会いにでかけるわけですが。

このシーン。真剣に涙きました。

「逃げたあんたなんかに!」は相当きついです。

「そんなん言わないであげて(涙)」とあくまでタンセの肩を持つ視聴者ですが、やはりチョン・ドジョンとヨニにラブが芽生えたら、タンセに勝機はなそうですよね・・・・・・。

このあとタンセはプニに会うべくイ・ソンゲの敷地に訪ねていくのですが、タンセを怪しんだムヒュルがとっさにいないと答え。タンセは手紙を渡して帰ります。

ムヒュルから事情を聞き手紙を読んだバンウォンは、プニから死んだと聞かされている「兄」を名乗る男をいぶかしみ、ムヒュルを護衛に連れて待ち合わせ場所に出向くのですが、そこで洞窟以来のタンセに再会。

刺客のあだ名「カチドクサ(カササギマムシ)」と口走ってしまったために、高名な刺客を倒して名をあげるべくムヒュルが飛び掛ろうとし、プニの兄だと聞かされてようやく剣を収めます。

プニを連れて行くというタンセに、プニは絶対に出て行かないだろうとバンウォン。
プニまでチョン・ドジョンの虚像にかどわかされているのかとタンセは苛立ちますが、バンウォンは虚像ではなく実像になると答えます。
「俺たちは身分に関わらず、いつでも、誰でも犠牲になりうる。そんな無力な犠牲がない世界をつくるんだ」というバンウォンに、そんな世が作れたとしても、日の目を見れるのはバンウォンのような貴族だけで、プニは結局利用されて捨てられるだけだと譲らないタンセ。
二人の話し合いは平行線で終わり。

この一件でタンセは、ヨニのみならずプニまでかどわかすチョン・ドジョンこそ、殺すべきなのではと考え始めるのですが、もう一人、本気でチョン・ドジョンを殺そうとする人物がいました。

ホン・インバン。

縁談が立ち消えになったのは、ミン・ジェの娘が親の許しも得ずどこぞの男とできてしまったからだと思っていたのですが、「本当にそうかな? 相手の男は誰か知ってるのかな?」とイ・インギョムの爺さんに勝ち誇ったように囁かれ、はめられたのかもと激昂。
調べてみたら、相手の男がバンウォンだったため、策士チョン・ドジョンを腕利きの刺客に殺させることにしたんです。
ヨニがファサダンのくノ一仲間から腕利きの刺客がある場所に向かったことを聞き出して伝えたため、バンウォンたちは大慌て。
チョン・ドジョンは、まさにその場所にミン・ジェに会うため向かっていたのです。

刺客より先にタンセが到着し、チョン・ドジョンと面会。
自分はかつて、何も守れずに二度死のうとしたことがあると告白しつつ、それでも生きてきたのはペク・ユンを殺せば良くなると信じたからだと語り始めます。

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それでも世の中はよくなるどころか、悪くなる一方だったとタンセ。
あなたのせいでこれ以上自分の身内から犠牲を出したくない、ヨニとプニがあなたの傍から離れないなら、自分はあなたを彼女たちから遠ざけるために殺すと迫ります。

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対するチョン・ドジョンは、自分もかつてはタンセと同じ気持ちだったと語り始めます。自分も守るべきものを守れず、死ぬほど自分を責めてきたとチョン・ドジョン。このままでは自殺しそうなので、怒りを世界に向けてみたところ、守れなかったのは自分のせいではないと気づいたと。「子どもたちを守らなかったやつら、この世に責任を取らせる。この高麗の息の根を止めてやる」と、洞窟で死なせてしまった子どもたちを思いながら力強く語ります。

「お前が何を経験したかは分からんが、こんな世を生きなければならない者に、責任などない。お前のせいではない」と言われ、「俺のせいだなんて、言ってない!」と叫ぶタンセ。チョン・ドジョンは負けずに、「ならばなぜ、死ぬべきだったと自分を責める?」と大声で返し。

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無言になったタンセを慰めるべく、「自分を許すんだ」と言葉をかけたチョン・ドジョンでしたが。

絶叫し、刀を抜くタンセ。

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「黙れ! 二度と上のやつらには騙されない!」

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睨むタンセの目にもチョン・ドジョンの目にも、涙が浮かびます。

とはいえ、到底チョン・ドジョンを切れるはずもなく。
タンセは刀を下げると「ヨニとプニを、組織から抜いてください。お願いします」と丁重に頭を下げ、泣きながら去っていき。

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二人の役者が、名演技過ぎました。

視聴者またしても、涙。

このあと刺客の魔の手が迫る中、六龍全員がチョン・ドジョンの元へ駆けつけてラストです。

以下、六龍大集合のシーン。



すごくないですか?

殺気も嗅ぎ取れるタンセって。

タンセに武術を教えた、あの中国語を駆使する老人って、とんでもない嗅覚まで身につけさせた割りに、もう出番がないんですよね。今更ながら、あの人の正体が気になります。(笑)

いや~、濃かったです。13話に続く14話。
タンセの出番が俄然増えたのは嬉しいですが、ダラダラできる回がこれほどないなんて、予想外でした。



正直、ピョン・ヨハンさんが出てなければ絶対に見なかったであろう、時代劇。
しかも長丁場。
バンウォンのお坊ちゃまぶりもなんだか鼻につくし、ヨニとタンセの悲劇だけでは見続けられないだろうと当初思っていたのですが、このところドラマの調子がぐんぐん上がってきましたね。

まさかずっと面白いままで50話まで走りきりはしないだろうと思っているのですが、万が一がないとも限らず。
これは、えらいものに手をつけてしまったかも・・・・・・。

次回からは省力モード、目指します。(笑)