みなさま、こんにちは。

3月に入りました。
雪がちらついたりしてまだまだ寒いですが、あと半月もたてば桜の便りが聞こえてくるのでしょうね。

さて、今日もまいります『六龍が飛ぶ』。
終わりが近づいてきて色々諦めたせいか、また一気に面白くなってきました。

このドラマ、本当につくづく主演のユ・アインさんの演技が素晴らしいですね。
長丁場のドラマの中で最も内面的な変化の多い人物像を演じていると思うのですが、一貫して集中力も高く、演技も繊細で、この回は驚嘆の域です。

といきなりユ・アインさんをべた褒めして始めますが。(笑)

互いに熊のようないでたちとなって再会を果たしたムヒュルとバンウォン。
ムヒュルはバンウォンに跪き、主君の言いつけどおり1日を1年のような気持ちで過ごしてきたと忠信を見せます。
そんなムヒュルを抱き起こして都に帰ろうとバンウォン。

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都が漢陽に遷都されたことをホン・デホンによって始めて知らされるバンウォン。

漢陽に帰ろうと宣言します。

バンウォンはまず朱棣(しゅてい)に会い、緊張しながらムヒュルを返して欲しいとお願いしようとするのですが、その言葉が終わる前にムヒュルを返すと朱棣(しゅてい)。
自分が仕えるべき君主はここにはいないと言うムヒュルを、これ以上傍に置いても意味がないというのがその理由でした。

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互いの無事を祈りつつ、こうして似たもの同士の二人は別れ。

一方都では、チョン・ドジョンが仲間を集めていました。
士大夫の組織が作られた、「密本」が出来たとチョン・ドジョン。
これでこの国の制度もたやすく変えられることがないと言います。
チョン・ドジョンは兵制改革(軍の制度改革)を急いで推し進めなければいけないと引き締め。
一方バンウォンが明の都から無事戻り、じきに漢陽に到着するだろうことがここでヨニから伝えられます。

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プニは盗まれて取り戻した手紙をタンセに渡し、タンセは男が「無名/ムミョン」であると伝えます。
再び姿を現した「無名/ムミョン」と母の影に沈む二人。
一方タンセはプニにバンウォンが戻ってきたと伝え。

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遼東に入ってきたと知らせがあったとタンセ。

再会が嬉しいけれども、少し怖いとも語ります。

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チョン・ドジョンは会合のあと、ヨニに思いがけないことを告げていました。

ヨニにもプニと同様この仕事から早く離れて欲しいと思っていると。

ヨニを見守るタンセの目も気になるとチョン・ドジョン。

そこへタンセが現れ、取り返した手紙とともに相手が「無名/ムミョン」であったことを伝えます。

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チョン・ドジョンもヨニも「無名/ムミョン」のターゲットなので、これからは自分の護衛なしでは出歩かないで欲しいとタンセ。
ヨニもチョン・ドジョンに、これからは必ずバンジ/タンセとともに行動して欲しいと頼みます。

これは、あれでしょうか。

ヨニは、逃げられるんでしょうか、タンセと?

それともやっぱりギリギリのところでやられるんでしょうか? 
もしやバンウォンではなく、「無名/ムミョン」に?

などと思っている間にも進むストーリー。

朝廷では。

私兵の各個別軍事訓練をやめさせ、軍の指揮権と私兵の統合を図ろうとするチョン・ドジョンと、それに反対する官吏たちとの間で対立が生まれていました。

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不安定な時期なのに、今私兵をいじれば戦争への不安が増大するという反対意見に対し、中央集権的国家を建設するためには軍の指揮系統を統一しておくことが不可欠であり、それこそが戦争に備える道だとするチョン・ドジョン。両者との間で激しい論争となりますが、結局王がチョン・ドジョンに軍制を改革する上での全権を与えたため、私兵は国家に吸収される流れが出来上がり。

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チョン・ドジョンの指揮のもと、軍事訓練をしっかり行うよう要請する王です。

チョ・ジュンはチョン・ドジョンの政策に賛成の立場をとる一方、兵力を掌握してよからぬ考えを起こさないようにと念のため釘を刺します。チョン・ドジョンに限ってはそんなことはないと思うが、歴史上あまりの多くそうした事案を見てきたのでと語るチョ・ジュン。

チョン・ドジョンはまず私兵組織が別々に持っていた旗を集め、それらを無くす儀式を行います。のみならず、その儀式に参加しないであろうことが予想されたイ・ソンゲの私兵および息子である王子たちの私兵を管理する者の逮捕をあらかじめ想定。

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案の定その場に集まらなかったイ・ソンゲ一族の者たちに罪を問い、軍の責任者を連行します。

こうして捕らえられていったヨンギュ。

折りしも漢陽に戻ったバンウォン一行。

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妻と義父はバンウォンの無事を喜ぶものの、今起きている好ましからざる事態からバンウォンに説明しなければなりませんでした。

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命令に逆らった罪で責め苦にあうヨンギュら。

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そこへバンウォンがやってきたために、チョン・ドジョンは一旦手を止めます。

大丈夫かと尋ねるバンウォンに、体は大丈夫だが心が痛いと答えるヨンギュ。

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バンウォンはその足でハリュンらとともに王に謁見。

明の王からの親書を手に、明の朝鮮への誤解を解いたことを伝えます。

立派にやり遂げたバンウォンを大いに褒める王。

一方、班村ではホン・デホンやムヒュルが家族や仲間たちと再会を果たし。

ホン・デホンは遼東であった朱棣(しゅてい)との恐ろしいやり取りなどを面白おかしく再現し、みんなを笑わせています。

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一方、別人のように重みが増したムヒュルにみんなは戸惑いを隠せず。

「どうも慣れないな」

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バンジもからかい半分に声をかけています。

ムヒュル、あの飄々とした感じがすっかりなくなってしまって、完全に寡黙な熊です。

いえ、「熊」は私の感想ですが。(笑)

一方、私兵の廃止が行われる際、秘密裏に武器を班村に搬入して隠したことを妻から伝えられたバンウォンは、ヨンギュの案内で密かに武器を安置している小屋を訪問。

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そこには、没収を逃れた大量の武器が隠されていました。
見つかれば、王命に逆らったとして重大な罪に問われるため、このことはプニは知っているのかと案じるバンウォン。知らないと言うヨンギュに、プニに知られないようにと念を押します。知られればプニも、自分たちも、ただでは済まされないからと。

ちなみにプニは、人々が班村を政治的に利用していることに気づいていました。
秘密裏の会合が開かれたり、何かを搬入したりと、王命無くしては捜査できないことを逆手にとって、様々な謀議が班村の中で繰り広げられていることに神経を尖らせていたプニ。
知ってもいいことがないのですぐ忘れるように班村で働く人々に伝える一方で、自分は万一の事態に備え、毎日知りえたことを記録に残しているプニです。

小屋から帰る途中、プニと顔を合わせたバンウォン。

「上手くやっているそうだな」と声をかけます。

「大切に頂いた機会ですので」と答えながら、プニは戻ってきてくれてとても嬉しいと伝えます。

「何が嬉しい、だ。また面倒なことが起きると思ってるんだろう?」と笑うバンウォン。違うと大真面目に返すプニに、「もういい」と遮りつつ、バンウォンはプニに土産を渡します。
明の都で買ってきた髪飾りでした。
有名な人が作ったものだと照れながら伝えるバンウォンに、プニも喜びを隠せません。

その場で髪に挿そうとするプニに、自分がかわりに挿してあげるバンウォン。

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このドラマ始まって以来、43話にして初めてバンウォンにキャッときたんですが、視聴者。(笑)

「俺の傍にいろ!」なんて駄々こねて怒鳴ってた頃より、「俺の近くにいるな」とプニの安全を第一に思うバンウォンのほうが100倍素敵ですね。
そのくせ明で綺麗なものを見たら、ついプニに買ってしまうあたりも良いです。

バンウォンはプニに言葉を続けます。

「班村は徹底して中立なんだって?」

「はい」

「中立。それを守るには、力が必要だってこと、分かってるよな? 力がなければ、双方からやられる」

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「そのせいで死んだとしても、どちらも死体を片付けてすらくれない。分かっているよな?」

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バンウォンの言葉に、「肝に銘じます」と答えるプニです。

もうバンウォンが全然別人ですね。

風格といい、重みといい。表情から言うことから、全てがずっしりです。
熊顔もちょっと素敵。

同じ頃、ムヒュルは班村でチョク・サグァンを見かけ、後を追いますが見失い。
ここにいるはずはないと言い聞かせていました。

複雑な思いの交差するムヒュル。

一人佇んでいるところへタンセが現れ、酒を勧めます。

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「俺たち、これからどうなるのかな」とムヒュル。
タンセは「わかるわけない」と答えつつ、靖安君に全てを賭けることに決めたのかと尋ねます。
「お前は?」と聞き返すムヒュル。
タンセは答えるかわりに、また質問を投げかけます。

「靖安君大君をどうして守りたいんだ?」

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「どうしてもなにも。些細な出来事が積もり積もって道になり、その道を行くまでさ」

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どこか悲しそうなムヒュル。

タンセもとうとう口にします。

「いつかは俺たちも闘うことになるのか?」

その言葉にムヒュルはこう返します。

「遼東で会ったとある武士が、こう言ってたんだ。刀遣いと筆を使うものは違う。刀遣いは二手先を見たらいけないんだと。一手先だけ。一手先さえ見ていればいいって。だから、そうしようと思って。自分の目の前のことだけを見ようと思ってる」

そんなムヒュルに「お前はいつだって二手先なんて見れなかっただろう」と茶化すタンセ。
「お前な。せっかく久しぶりにかっこつけようと思ったのに。なあ、俺そんなに変わったか?」
ムヒュルの言葉に「会いたかったよ」と答えるタンセです。

くーーーっ。もうなに。

「会いたかったよ」に悲しくなるなんて。(泣)

しかし、ムヒュルの熊化は、あれですかね。
『根の深い木』のムヒュルに寄せていっている?

・・・・・・タンセは寄せない方向で、お願いします。(笑)

なんて視聴者がふざけている間にも。
またしても事件が起きてしまいます。

突然捕らえられたムヒュルとホン・デホン、ハリュン。

いきなり拷問にあいます。

明の王にバンウォンが王世子と名乗ったのではないかとの疑惑が持ち上がったのです。
拷問を命じたのはチョン・ドジョンではなく、王妃でした。

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バンウォンが帰京したことで息子が危うくなるのではとの不安から王妃が単独で起こしたことでしたが、バンウォンらは当然チョン・ドジョンの仕業と誤解してしまいます。

王妃は王を説得し、これを機にバンウォンを完全に遠ざけて欲しいと懇願。

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実際には、明の王がバンウォンのあまりの優秀さが気に入り勝手にバンウォンを王世子のように扱っただけで、バンウォンから嘘を言った事実はないのですが、それが歪曲されて王の元に伝えられていたのでした。
王世子を名乗ったとしたら重大な罪ですが、一方で明との外交問題でバンウォンは成果を挙げたばかりなので、王妃の頼みにすぐに応じるわけにはいかない王。

そこへバンウォンがヨンギュを連れて弟バンソクの元へ出向いたという知らせが伝わり、チョン・ドジョンと王らは急いで向かうのですが。

バンウォンは王世子である弟に許しを請い、涙を流していました。

自分はそんなつもりはなかったのだが、そのような誤解を受け、関係上すぐ否定できなかったのは確かだとバンウォン。自分を罰して欲しい、同行した者たちは許して欲しいと懇願するバンウォン。

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兄の姿に驚いた弟は、折りしもやってきた父に兄を許してあげてくれと心からお願いします。

弟に忠誠を誓うバンウォンの涙と、それを許す心優しいバンソクに複雑な面持ちのイ・ソンゲ。

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ところがこの涙は当然本心によるものではなく。

バンウォンの嘘を見抜いたチョン・ドジョンはバンウォンと二人きりで向き合います。

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バンソクより自分を下に置き、忠誠を誓ったのかと確認するチョン・ドジョン。
バンウォンはこれまでの罪を反省し、父とチョン・ドジョンのイ・ソンゲに従って静かに暮らすと心にもないことを言います。
対するチョン・ドジョンは、囲碁に負けたフリをして、いきなり奇襲するつもりかと問いかけます。だとしたら、もうそれは囲碁ではないぞと。
バンウォンはまだしらばっくれるのですが、「最後まで行くおつもりですか?」とチョン・ドジョンはなおも食い下がります。

「申し上げたではないですか。これからは王世子に忠誠を尽くすと」

その言葉に「バンウォン」と呼びかけるチョン・ドジョン。

「そう呼んでくださるとは、涙が出そうです」

「王位に着きたいのか? なぜだ? 私が作ろうとしている国とは別の国を夢見ているのか? 国家について、思想について、制度について、私と考えが異なるのか? 軍王五則のうちの五番目。宗親(王族)は政治に参加してはならない。それに絶望し、怒ったと言ったな? 唯一、科挙を通じてのみ官吏を選び、その官吏を上から管理し互いをけん制するこの制度を、自分が王になったらやらないつもりなのか? もしくは私がやろうとしているように私兵を廃止せず、中央集権を放棄し、前の高麗のように王子や有力者が私兵を持てるようするつもりなのか? 全て間違ったことではないか。もしお前が王になれば、お前の性格から見て、各官吏に対する人事権くらいは持とうとするだろうし、それを直接管理しようとするだろう。いまの私と同じ理由をあげて。建国初期だから仕方ないといいつつ。所詮、それくらいの違いでしかないのではないのか?」

「そうです、師匠」

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チョン・ドジョンは言葉を続けます。


チョン・ドジョン:結局のところお前は、国家観において私と異なる理想があるわけではなく、自分が必ずやりたいという私利、私心、私的なお前の夢が全てではないか!

イ・バンウォン:私的な夢ではいけないのですか?

チョン・ドジョン:これは大義であり公義なのに、いい筈がない。

イ・バンウォン:同じなら、私がやってもいいではないですか。バンソクが必ずやらなければならないのですか?

チョン・ドジョン:既にそれは道理ではないだろう?

イ・バンウォン:ええ、間違っていて、歪み、切れてしまいました。だから、私はあるべき道がなにかを問わず、ただ自分の夢に向かって進みます。新しい国を望んでいるか? 他の信念があるのか? ありません。なぜ私がそんなものを持たなければならないのでしょう?

チョン・ドジョン:バンウォン!

イ・バンウォン:私にとっての「最強の男」は、あなたでした。私の夢は、あなたの作ったその美しい国を、私が守ることでした。なので、私は必ずや手に入れるでしょう。

チョン・ドジョン:お前は、本当にピダムのようだな。非常に聡明で世間の人々を手中にする度胸と技、世の中を分析する鋭い洞察力を備えながらも、間違った欲望を抑えられず、大義をふいにするのだな。ピダムは私的な謀反に囚われ、お前は私的な権力欲をどうにも出来ないのだから、もはやいたしかたない。

イ・バンウォン:もうひとつ違いがあります。ピダムと私とでは。ピダムは敗北者ではないですか。

チョン・ドジョン:そうだな。先のことは誰にも分からない。だが、ピダムもキム・ユシンの刃に倒れ、トンマンの前に倒れるまでは知らなかっただろう。自分が敗北者だということを。

イ・バンウォン:ええ。囲碁は終わっていません。私の「毒手」はまだ置かれてもいません。

繰り返される同じ論理。
なぜバンウォンの抱いた夢だけは、悪しき「欲」として一蹴されるのか。

何度も繰り返し出てくると、確かに考えてしまいます。
「それって勝手に決めてるだけだよね、チョン・ドジョンが。チョ・ジョンソクの欲で」と。いけない。これは洗脳でしょうか。(笑)

一方ムヒュルは班村でチョク・サグァンに声をかけ。

復讐など企んでいないという言葉に、彼女の正体を黙っていることにします。

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ひと悶着起こしそうではありますよね、やっぱり。

面倒を見ている子どもたちが例の秘密の武器庫で切先を拾ったことから、チョク・サグァンがここに目をつける展開が読み取れますし。

ともあれ。

バンウォンは「無名/ムミョン」の力を借り、明を動かすことにします。

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明からやってきた遣いが、とんでもない難癖を朝鮮に突きつけてきたのです。

名節ごとに親書を送ってくるのはいい心がけだが、その文章が軽薄で気に入らないので、寄越した使臣は返さない。責任をとって手紙を書いた本人であるチョン・ドジョンを明に送れというのがその内容でした。

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これがお前の毒手かと内心憤るチョン・ドジョンと、ほくそ笑むバンウォンでラスト。

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この顔になっちゃうと、もうなにをやってもありに感じてきますよね。

熊顔の効果、絶大です。(笑)

史実と正確に絡めつつ、でも糸引いてるのは「無名/ムミョン」だったりする荒唐無稽さが、ここにきて面白くなってきました。
大体なんでそんなに「無名/ムミョン」は明に対してまで実力者なの? などなどツッコミどころは満載なのですが、このドラマ、「無名/ムミョン」をツッコミ始めると見ていられなくなるので、この際もう流すことにします。
ええ、終わりが近づいてきているので。(笑)



しかし、見れば見るほどユ・アインさんの見事さが際立ってきますね。

わるーい顔と、少年のような無垢な顔が共存していて、善悪で簡単にジャッジできないバンウォンそのものです。

今もう一度SBS演技大賞があったら大賞受賞は間違いなくユ・アインさんだっただろうな、などと思えてくるユ・アインさんの素晴らしい演技が、この結末の分かりきっているドラマを結局最後まで引っ張っていきそうです。