みなさま、こんにちは。

今日は『六龍が飛ぶ』47話と48話を簡単にまとめておきます。

『六龍が飛ぶ』47話は、予想されていた悲劇がとうとう起きてしまう回でした。

結論から先に言うと、ヨニが命を失い、チョン・ドジョンがイ・バンウォンに殺される回です。

まずは、ヨニ。

ヨニはタンセのもとに走って引き返し、自分がもらったお守りをタンセに返します。
「戻ってきた時は、戻ってきた時のこととして、今も大事だから」と言いながら。

自分を抱きしめたヨニに驚きつつも、ヨニの思いを確認し、必ず生きて帰ると約束するタンセでしたが。

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分かれた直後、ヨニはチョ・マルセンにタンセをおびき出すための人質として捕らえられ、ヨニを護衛していたファサダンのピウォルも殺されます。
ヨニが囚われていることをチョンニョン和尚から聞かされたタンセは一目散に救出に向かうのですが、自分はタンセを足止めするためのおとりで本当に危ないのはチョン・ドジョンなので、今すぐ戻って欲しいと懇願するヨニ。

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チョ・マルセンは、自分も出来ればヨニを殺したくないので、そのままもう少しここにいてくれとヨニに刀を向けたまま言い、タンセは刀を捨てます。

ところが、このままではチョン・ドジョンがバンウォンに殺されてしまうと焦ったヨニは、タンセに微笑みかけると自ら向けられた刃で首を切ってしまい・・・・・・。

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瀕死のヨニを抱き呆然とするタンセに、ヨニは懸命に伝えます。
「あなたのせいじゃない。覚えておいて。あなたのせいじゃない。助けられなかったんじゃない。私の夢を守ってくれればいいから」

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チョン・ドジョンを守って欲しいという言葉を最後に息絶えてしまうヨニ。

タンセは泣き崩れます。

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この展開は『根の深い木』でムヒュルの回想として描かれていたそうなので、くるとは思っていましたが、本当にきてしまいました。

視聴者この先放心状態に陥ります。

バンウォンはチョン・ドジョンを謀反者にでっち上げたハリュン作成の文書をもとに、シム・ヒョセン、チョン・ドジョン、ナム・ウン殺しに取り掛かります。

王族に危害を与えようとしたために成敗されたと言うのが、でっち上げた罪状の中身でした。
兵が迫るとネズミのように逃げ出すものの、最後にはバンウォンに跪き、バンウォンに強く叱咤されたのちに殺されると記すハリュン。

プニとムヒュルの祖母の会話を聞き、タンセが心配でチョン・ドジョンにバンウォンが挙兵したようだとカップニが知らせたため、チョン・ドジョンとナム・ウンはバンウォンの手を逃れて成均館に一旦隠れ。追っ手が来る前に二手に分かれて逃げ、落ち合うことにします。
二度と会えないかもしれないという思いに、ナム・ウンに「よく付いてきてくれた」と礼を言うチョン・ドジョン。ナム・ウンもチョン・ドジョンに従うことが出来たことに感謝しつつ、別れを告げ。

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ところがカップニとチルボンおじさんの会話を聞いていたウ・ハクチュがバンウォンに告げ口したため、チョン・ドジョンの居所はバレてしまい。
バンウォンは率いてきた兵に命じ、大声で「チョン・ドジョン、出てこい!」と叫びます。チョン・ドジョンが逃げ出してくるのを期待しつつ。

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ところが『静かにしろ。すぐ出るから』と手紙を寄越したチョン・ドジョン。チョン・ドジョンは死を覚悟し、班村にいる弟宛ての遺言を書いていたのでした。

姿を現したチョン・ドジョンは「少し歩こう」とバンウォンを誘い、なぜ逃げなかったのかと問うバンウォンに「そんな必要はない。私とお前が作ろうとしている国は、実際同じものだから」と余裕の笑み。
自分は遼東征伐はしないと言うバンウォンにも「それも生き残った者が決めることだ。勝者が自ら考えて悩み、時代を切り開いていかねばらぬ。死者が時代を率いてはならぬだろう?」と最後まで教えを授けます。

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「大儀だなぁ、バンウォンよ」と声をかけるチョン・ドジョンにとうとう刀を突き立てるバンウォン。

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チョン・ドジョンは膝をついたまま、息絶えます。

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「ネズミのように逃げたという箇所は外せ」と命じ、チョン・ドジョンと書かれた紙を燃やすバンウォン。

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これが史実の「王子の乱」ですね。

正直ヨニを殺した時点で視聴者の心は完全にドラマから離れているのですが、進む48話。

ちなみに生きてましたね、チョク・サグァン。
倒れた場面が描かれなかったので、生きてるだろうとは思っていましたが。

というわけで48話は戻ってきたタンセ/イ・バンジとムヒュルの対決と、「王子の乱」のもう一幕、イ・バンウォンの王世子殺しが描かれます。

まずはバンジとムヒュル。
チョン・ドジョンを救いにいこうとするバンジを阻みながら、ムヒュルはヨニをおとりにする案は自分が出したと話します。
「お前がヨニを殺したのか」との言葉に固まるムヒュル。

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刀を交える二人をプニと祖母がそれぞれ引きとめ、一旦は決闘棚上げに。

プニは戦いをやめさせるためにバンウォンが三峯を殺したことをタンセに告げます。

「負けたのよ。もう元には戻らないの! だからお兄ちゃんも逃げて! 百姓は生き残ることが勝つことなのよ。お願い!」

一方ムヒュルの祖母も、ムヒュルを泣きながら止めます。

「婆ちゃんが死ぬところを見たいのかい? バンジを殺すんなら、婆ちゃんを殺してからにしな!」

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ムヒュルは一人になると、「あとどれくらい返り血を浴びたら、心が強くなるのだろう」と苦悩していますが、正直視聴者には知ったことではありません。

一方バンウォンの義父はチョ・ジュンを説得し、チョン・ドジョンが謀議し王子の命を危うくしたという内容の書を王に書くよう迫り。
おりしもミン・ダギョンが現れ、チョン・ドジョンが殺されたことが伝えられます。

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一方イ・ジランとイ・ソンゲの耳にもチョン・ドジョン殺しの一件が伝わり、イ・ソンゲはすぐバンウォンにくるよう命じますが、チョ・ジュンはイ・ジランがこちら側に説得されるまでは絶対に行ってはならないと進言。

バンウォンは、「父を諦めさせる」と弟のところに出向き、弟を容赦なく殺すという蛮行に及びます。

「悪いところがあれば直すので許して欲しい」と泣きじゃくる幼い弟に「誰かが言っていた。罪と死には、何の関係もないと」と言いながら。

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その様子をハリュンらと見守るムヒュルです。

この「罪と死には何の関係もない」という台詞は、ヨニがかつて言った台詞ですよね。

ああ。改めてバンウォンにむかっ腹が。

冷たくなったヨニの亡骸を埋めにいくタンセとプニ。
タンセは心の中でヨニに語りかけます。

「すまない、ヨニ。気持ちを伝えることも出来なかった。‘愛してる。一緒に暮らそう。お前が必要だ’って、言うべきだったんだ」

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一方プニも心の中で「オンニ、本当にごめんなさい。そしてありがとう。安らかに」と言葉をかけ。

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「ごめんなさい、ありがとう」って。それだけですか。

と、プニに完全に八つ当たりモードですが。(笑)

バンウォンはイ・ジランを訪ね、もしイ・ジランが説得に応じてくれず、父が遼東征伐を決行しようとしたら、自分が何をしでかすか分からないかと迫り。
父をも殺すつもりであることを悟ったイ・ジランは驚愕します。

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どこまでやるつもりですか、バンウォン。
もはやただの人殺しなんですが。

イ・ソンゲは王世子バンソクが殺されたことをチョ・ジュンに知らされ怒りを爆発させます。やってきたバンウォンを殺そうと刃を向け。

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「この犬や豚にも劣る奴め。犬や豚でも自分の兄弟や師匠を殺しはせん!」

「チョン・ドジョンが国政を独占すべく理にそぐわない幼い王世子を立て、王子をみな殺そうとしたためです」

「わしが建てた国だ! お前がなぜ大君になれたと思っている? なぜお前が王になろうと夢見れたのだ? わしが50年間、東西南北を奔走し倭寇を防いできたからだ! わしの名声、わしの力、わしを信頼する百姓の力ゆえだ。そんなわしの犠牲、三峯の犠牲なく、お前がそんな夢など見れると思うか? だから、わしの後を次ぐ王世子もわしが決めるのが当然の理だ! それを、父親のものを、弟のものを盗むだと? これは簒奪であり謀反だ!」

「ええ、父上の仰ることが全て正しいです。よって私を殺せるのも、父上以外にはいません。父上がどうしても私を許せず、殺そうとなさるなら、それも私は受け入れられます。ええ、私はむしろ、死を受け入れられます。死んだほうが、この苦痛も終わるでしょう。殺してください!」

「どこまで虚勢を張るのか? お前を殺せないとでも思うのか?」

イ・ソンゲが刀を振り下ろそうとした瞬間、イ・ジランが割り込み、イ・ソンゲを説得します。
息子を一人ずつ全員殺すつもりか、と。

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こうしてイ・ソンゲは失意のもとハムジュに戻ります。玉じを置いて。

今回の件で唯一血塗られていない次男に、まずは王座に付くよう伝えるバンウォン。これは全て計算ずくのことでした。

そして一人になるとバンウォンはチョン・ドジョンと弟を殺した手を震わせるのですが。
その震える手をヨンギュの幻が出てきて止めるんですよね。

「なんでまた自分で手を下したんです? 下の者にやらせればいいのに」と言うヨンギュの幻に「だって兄貴がいないから」と答えるバンウォン。

「ムヒュルにやらせたら、あいつも俺の傍からいなくなりそうで」と泣くバンウォンに、「ここまできたのだから振り返らずに行け」と慰めるヨンギュの幻です。

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ってなんだこのシーンも!

知るかっ!(怒!)

と、もう一ミリもバンウォンへの同情が残っていない視聴者。
っていうかこのシーン、視聴者を怒らせるために作られたとしか思えないんですが。
ここにきてバンウォン悔恨シーンとか挟まれても、もう心がまったく付いていけません。

一方、怪我を負い逃げていたナム・ウンを見つけたイ・シンジョク。
ナム・ウンは自分の首を持ってバンウォンのところへ行き、信用させろといいます。いつか、「密本」の仲間たちと理想を実現させて欲しいと。

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ナム・ウンの言葉どおり、バンウォンに遺体を持っていくイ・シンジョク。一旦はバンウォンの懐に入るのに成功します。

イ・シンジョクはこのあと班村に向かい、チョン・ドジョンたちを闘争させたとしてカップニに暴行を加え。

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一方タンセは山に打ち捨てられたままだというチョン・ドジョンの遺体を埋めるため一人出向き、チョン・ドジョンの弟チョン・ドグァンに出会います。チョン・ドグァンはチョン・ドジョンからの遺言を手にしたパルボンおじさんと会う約束をしていたのでした。

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ところがそこにまた官軍が現れ。

チョン・ドグァンは馬で逃げるものの、タンセに遺言を託しタンセを庇ったパルボンおじさんは、弓に討たれて亡くなってしまいます。

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次々と罪のない民がひどい目に・・・・・・。(涙)

怪我を負い、母ヨニャンの看病で目覚めたタンセ。

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冷たい息子にヨニャンは「死んだと聞かされていた」と初めて口にします。キル・ソンミも「生きていると知っていれば、また逃げただろう」と口添えし。

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それでもその場を去るタンセ。

タンセは母に、バンウォンが本当に「無名/ムミョン」と組むと思っているのかとの警告も忘れませんでした。

タンセはチョン・ドジョンの遺言を開いてみます。
そこには「生き残った者が自ら切り開け」と書いてあり。また、バンジには自分のために闘ったり、命を粗末にするような真似をしないよう伝えてほしいとも。

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タンセは心の中でチョン・ドジョンに守れなかったことを詫びます。また、最後の遺言も守れないと。

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バンウォンは「土地調査」をもう一度やり、「無名/ムミョン」を討つつもりであるとハリュンに告げます。勿論、私兵もそのままにはしておかないとバンウォン。つまり、反乱を可能にする兄弟の私兵を取り潰しにするという意味です。

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同じ頃、母の元に戻り、バンウォンを殺すための場を設けて欲しいと願い出るバンジで、48話は終わります。

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主役がこんなに「多種多様な立場」でいいんだろうかと、最後の最後に来てブーイングの視聴者。
少なくとも既にバンウォンに感情移入することは難しい展開になっています。

チョン・ドジョンは最後に、自分がやってもバンウォンがやっても、目指すところは同じ国だと言いましたが、その言葉にも到底同意できませんよね。
「全然違うよ!怒!」みたいな。(笑)

あの素敵だったプニが、なんだか保身の女王みたいになってるのもどういうことなんでしょう。
「百姓は生き残ることこそが勝ち」という言葉には異論はないのですが、「生き残ってなにやるか」があってから言って欲しいですよね。結局罪のないパルボンおじさんが巻き添えて殺されてしまいました。

このところ、総選挙を控えて現実の政治でもうんざりすることがてんこ盛りなので、為政者とバンウォンがかぶって憎さが2倍増しくらいにはなっております。
バンウォンファンのみなさまには、平にお許しのほどを。(笑)



さてさて、ここまで頑張ってご覧になってきたみなさま。とうとうあと残り2話まできました。
長かったですよね。(笑)

すごくいい展開もたくさんありつつ、中盤以降は気の重い展開になり、47話以降は完全な消化試合モードと化しておりますが、ここまできたからには私も最後まで完走しよう思います。