みなさま、こんにちは。

毎日ジメジメと蒸し暑いですね。
過ぎてしまえば恋しくなるのを知りつつも、早く過ぎて欲しい夏の暑さです。

さて今日は、レイジーボーンというインディーズバンドの“アルバトロスの歌”という曲をアップしてみようと思います。
先週韓国で放送が終わったtvNの『知っておいても役に立たない神秘的な雑学辞典』(邦題仮)のエンディング曲として使われていた曲です。

『知っておいても役に立たない神秘的な雑学辞典/알아두면 쓸데없는 신비한 잡학사전』、略してアルスル。
到底日本に入ってくることが期待できない、韓国の知的なおじさんたちの居酒屋談義をひたすら追った異色の番組。
この地味にもほどがある番組を取り上げ、さぞやみなさまをがっかりさせていただろうと思いますが、そんなアルスル話題もとうとう今日が最後。
私の中で愛してやまないこの「おじさんたちのトーク番組」に小さくさよならを告げ、毎度の自己完結を図るべく、本日もまことに勝手ながらこの番組のエンディングを飾っていた歌を取り上げてみます。
みなさまには1ミリの馴染みも思い入れもないであろう歌で、すみません。(笑)

番組自体は出演者のおじさんたちが韓国国内を色々旅して、その土地のものを食し、主に土地土地にまつわる事柄について語り合うものなのですが、番組の最後にいつも振り返り映像として流れてくるこの歌がとっても良くて。

調べてみたらレイジーボーン/Lazyboneという5ピースのパンクロックバンド、“알바토로스의 노래/アルバトロスの歌”という歌でした。


アルバトロスは、日本語ではアホウドリですよね。

絶滅危惧種に指定されている渡り鳥です。

なんかもうこの時点で、既に『アルバトロスの歌』というタイトルにウルッときかけています。(笑)

歌っているレイジーボーン/레이지본は1997年にノ・ジウさんを中心に結成されたスカパンク・ロックバンドで、2002年に1stアルバムの“Lazy Diary”を発表、これまでに7枚の正規アルバムをはじめ、多くの曲を発表しています。

・・・・・・という説明で合っていますでしょうか。(笑)
なにしろ今回この番組を通じて初めて彼らを知り、「スカ・パンク」というジャンル自体もまったく馴染みがないので、心もとない説明で恐縮です。(笑)


こんだけ腕から色んなものが覗いていると、地上波は厳しそうですね。(笑)

バンドメンバーはキム・ソンニョン(김석년、ドラム)、アン・ギョンスン(안경순、ベース)、チュンダイ(준다이、ボーカル)、ノ・ジヌ(노진우、ギター・ボーカル)、イム・ジュンギュ(임준규、ギター)という構成。

2006年にはメンバーの兵役などを機に自然とグループ解散へと流れ、レイジーボーンとコピーマシーンというバンドに分かれてそれぞれの道を歩んでいたそうです。
8年の空白を経て2013年にオリジナルメンバーで再結成し今に至るそうで、去年初旬の段階ではノ・ジヌさんはCFおよびミュージックビデオの監督、チュンダイさんはファッションデザイナー、アン・ギョンスンさんは音楽スタジオ経営、イム・ジュンギュさんは音楽監督、キム・ソンニョンさんは調理師と、それぞれ兼業しつつ音楽活動を行っているとの。

今日ご紹介する『アルバトロスの歌』はちょうど1年前の2016年8月1日にリリースされました。

この番組のファンはみんな唸ってるんです。

「やっぱりナPDの番組は、音楽監督の目のつけどころがすごい」と。

歌がとにかく番組にピッタリなんですよね。
そして、改めて最後まで歌詞を見て、泣きそうになるっていう。(笑)

みなさまが泣きそうになるかは分かりませんが、自分のためにアップさせてください。

レイジーボーンの公式MVもあるのですが、まずは歌のみのものを貼らせていただきます。
公式のものではないので、リンク切れの際はご了承ください。

알바트로스의 노래

이게 무슨 소리야 이건 무슨 냄새야
저기 무슨 일있나 궁금해 미치겠네
아무런 계획없이 모험처럼 떠난 여행길
낯설기만한 신나는 느낌

내 머리는 말했지 지금은 아니라고
하지만 내 가슴은 그냥 출발 하라고
가지 말라는 사람 오지 말란 사람 없는데
그냥 따라와 아이쿠 머리야

반복되는 일상이여 날 찾지마
떠나가지 않으면 어디도 갈 수 없다네
더 이상 새로울 것 없이
항상 같은 페이지만 멈춰있던 일기장
새롭게 채워지네

나 처음으로 보는 하늘색
또 처음 만나보는 바다새
상상했던 것과는 다른 순간들이 내게 펼쳐지네
내일을 위해서만 살았던
또 오늘속엔 내가 없었던
멈춰있던 나의 심장이 아이처럼 춤을 춘다

날개짓을 멈추면 죽는다는 새처럼
나의 두근 거림은 오래전에 멈췄지
어린 시절 어디에 두고 온줄 알았었는데
지금 이 순간 미친듯이 춤을 춘다

나 처음으로 보는 하늘색
또 처음 만나보는 바다새
상상했던 것과는 다른 순간들이 내게 펼쳐지네
내일을 위해서만 살았던
또 오늘속엔 내가 없었던
멈춰있던 나의 심장이 아이처럼 춤을 춘다

これ何の音だろ? これは何の臭いだ?
あそこに何かあるのかな 気になってしょうがない
何の計画もなしに冒険のように始まった旅
不慣れなばかりの浮き立つ感覚

僕の頭は言ったんだ 今じゃないって
でも僕の胸は いいから出発しろって
行くなという人も 来るなという人もいないんだから
いいから付いて来いよ まいったなこりゃ

繰り返される日常よ 僕を探さないで
旅立たなければどこにも行けないんだからさ
もう新しいことも起こらず
いつも同じページで止まっていた日記帳が
新たに埋められていく

初めて見る空の色
そして初めて見る海鳥
想像していたのとは違う瞬間が繰り広げられてる
明日のためだけに生き
今日の中にはいなかった僕
止まっていた心臓が 子どものように踊りだす

羽ばたくのをやめたら死んでしまうという鳥のように
僕のドキドキは随分前に止まってしまった
幼き日のどこかに置いてきたとばかり思ってたけど
今この瞬間 暴れだすように踊ってる

初めて見る空の色
そして初めて見る海鳥
想像していたのとは違う瞬間が繰り広げられてる
明日のためだけに生き
そして今日の中にはいなかった僕
止まっていた心臓が 子どものように踊りだす

イゲ ムスン ソリヤ イゴン ムスン ネセヤ
チョギ ムスン イリンナ クングメ ミチゲンネ
アムロン ケフェゴシ モホチョロ トナン ヨヘンギ
ナッソルギマンハン シンナヌン ヌッキ

ネ モリヌン マレッチ チグムン アニラゴ
ハジマン ネ ガスムン クニャン チュハラゴ
カジマラヌン サラ オジマラン サラ オヌンデ
クニャン タラワ アイク モリヤ

パンボテヌン イサンイヨ ナ チャッチマ
トナガジ アヌミョン オディド カ ス オタネ
ト イサン セロウコド
ハンサン ガットゥン ペイジマン モチョイットン イギジャン
セロケ チェウォジネ

ナ チョウムロ ポヌン ハヌ
ト チョウ マンナボヌン パダセ
サンサンヘットン ゴックァヌン タルン スンガンドゥリ ネゲ ピョチョジネ
ネイル ウィヘソマン サラットン
ト オヌソゲン ネガ オソットン
チョイットン ナエ シジャンイ アイチョロ チュム チュンダ

ゲジス モチュミョン チュンヌンダヌン セチョロ
ナエ トゥグンゴリムン オレジョネ モチョッチ
オリン シジョ オディエ トゥゴオンジュ アラッソンヌンデ
チグ イ スンガン ミチンドゥシ チュム チュンダ

ナ チョウムロ ポヌン ハヌ
ト チョウ マンナボヌン パダセ
サンサンヘットン ゴックァヌン タルン スンガンドゥリ ネゲ ピョチョジネ
ネイル ウィヘソマン サラットン
ト オヌソゲン ネガ オソットン
チョイットン ナエ シジャンイ アイチョロ チュム チュンダ

鼻の奥がツーンときちゃいます。

号泣しながら旅立ってしまいそう。「明日のためでなく、今日を謳歌するんだ!」って。

入り込みやすいにもほどがあります。(笑)

台湾の音楽フェスに行った時の模様で構成された公式MVの映像も貼っておきます。

レイジーボーンのみなさん、ビジュアルはかなり強烈でした。
てかちょっと怖い。(笑)

タトゥーというより、入れ墨と呼びたい感じ?(笑)

ネイマールも全身に入ってるし、それと同じと思えばシャレオツってことでいいのか。

って脈略なくサッカーに飛んですみません。(笑)

この歌でのコミックバンドのような歌声と見た目の迫力にギャップも感じつつ、結論は「自由に生きるって、いいね!」ってことにしたいと思います。



ちなみにこのレイジーボーン、日本でもなんとも意外なところで知られていました。
以前千葉ロッテマリーンズのヒットテーマ曲に、レイジーボーンの1stアルバムの“パボ/바보”という曲が使われていたそうなんです。
なんでも、レイジーボーンの1stアルバムにトランペットで参加してい日本人の神俊雄(ジントシオ)さんという方が千葉ロッテマリーンズの応援団長を務めていらしたそうで、その関係でレイジーボーンの「パボ」という曲がロッテファンのみなさんに愛されていた様子。
you tubeに千葉ロッテマリーンズのファンの方々がアップされたと思しきレイジーボーンの「パボ」に関する映像がたくさんあって、「レイジーボーン、こんなかたちで既に日本に知られていたんだ!」と感動しちゃいました。(笑)

どんな感じか動画を貼っておきますね。

ちなみにレイジーボーンの“바보/パボ”はこんな曲です。

こちらはレイジーボーンの公式のものではないので、リンク切れの際はご了承ください。

かっこいい~

このトランペット、スタジアムで流れたらテンション上がるでしょうね~。

心に残るエンディング曲を追っていったら、なんとも意外なバンドと日本との縁まで発見し、とっても楽しく嬉しい気持ちになりました。

かえすがえすも、知られざる名曲や名バンドをいつも世に紹介してくれるナPDの番組と音楽監督さんに感謝です。

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総集編では、実はナPDがユ・ヒヨルさんをことさらに「おちこぼれ」に見せようと「編集」を加えていたことも判明。
「うちの子が顔を上げて外を歩けないんですけど!」と抗議される様子などもあったりして、種明かしに笑わせてもらいました。
「ユ・ヒヨルさんが賢さをアピールしたシーンは、容赦なくぶったぎった」そうなんですから、ナPDのブレない演出方針ったら、ひどい。(笑)
でも、それを分かりつつあえて「おちこぼれ」を最後まで演じてくれたユ・ヒヨルさんのエンターテイナーぶりにも拍手でした。

楽しく見ていたこの番組も、とうとう終わってしまいました。

またいつか本当に続きが見れるといいなぁ。