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17 2019年2月
みなさま、こんにちは。
今日は2月16日から東京・大阪・京都で劇場公開が始まった韓国映画『金子文子と朴烈(パクヨル)』 (原題『朴烈(パク・ヨル)』についてご紹介しようと思います。
イ・ジェフンさん主演の2017年の映画『朴烈(パク・ヨル)』が、なんと気づけば日本でも公開されていたのですね。
邦題は『金子文子と朴烈(パクヨル)』 と金子文子さんを打ち出したタイトルになっています。
以下日本でのポスター。
いやー、これ日本公開きましたか~。
もうないんだろうなぁと勝手に思っていたのですが。
イ・ジュンイク監督のこの映画、機会があれば書きたいと思っていたのですが、とても良かったんですよね。
私は韓国公開時にソウルで見ましたが、見る前は「重たいんだろうなー。暗いんだろうなー」とちょっと身構えてたんです。
なにしろテーマがテーマなので。
日本のみなさまにはほぼ馴染みがないかと思いますが、朴烈という人は日本の植民地統治下、日本に渡り国家権力に抵抗したアナキストです。金子文子さんは親に捨てられ不遇な少女時代を朝鮮で過ごし、日本の支配に苦しむ朝鮮の人々に深く同情と共感を寄せ、帰国ののち朴烈(パク・ヨル) の恋人であり同志となる人物。
その二人が関東大震災による人々の不安から目をそらすために投獄されるという実話を映画化したのが、この映画です。
まぁ暗いに決まってるんです、正直。
だったんですが。
この身構えを完全に打ち砕く愉快さ、キャラクターの魅力、俳優陣の生き生きとした演技に、本当に驚きました。
この映画で金子文子さんを演じたチェ・ヒソさんは、この年の各映画祭の新人賞を総なめし、大鐘賞では主演女優賞まで受賞することに。
その受賞がまったく文句なしな、素晴らしい演技でした。
それにしても、日本でのタイトルを『金子文子と朴烈(パクヨル)』とされた方、センスが素晴らしいです。
この映画、韓国でも見た人はみんな「金子文子の映画だよね」と言っていました。
金子文子さんという日本人女性を発見する映画なんです。
そして。
ここでこんな話を差しはさんで非常に恐縮ではありますが。
日本版の予告編を見て、もう一つ発見してしまいました。
なんと、私がつい最近見終えた韓国ドラマ『アルハンブラ宮殿の思い出』のソ秘書が出てる!!(笑)
証拠写真、貼っておきましょう。
こちらは韓国でのポスターのうちの一つです。
出典はNAVER映画より。
や~だ~~~~。(笑)
そうです、最前列の、彼です!
全然、まったく、1ミリも気づいてませんでした!(笑)
というわけで、貼っておきましょう。
こちらが日本版の予告編です。
動画はyou tubeの「太秦宣伝部」より。
いや~。
予告、のっけから思いっきりソ秘書、じゃなくてミン・ジヌンさん、出てましたからね~。
しかも記憶をたどれば、この役の人確かに登場回数多かった!
まさかここで再会できるなんて、嬉しすぎる~。
って、120%独り言ですみません!(笑)
そして今見たら、この動画の公開日、去年の12月25日ですね。
とっくに公開が予告されていたのに、毎度のことながら今更新鮮に気づいてしまいました。
気づくの遅くてすみません。(笑)
映画の公式サイトのリンクはコチラです。
映画のあらましや劇場情報など、是非チェックされてみてください。
この映画、在日コリアンの役者さんも数名出演されてるんですよね。
日本語が多く登場しますが、日本人役の人がほぼ日本語ネイティブの役者さんなので、日本語のセリフにストレスがありません。
イ・ジェフンさんの日本語演技は、あれだけできれば十分です。(笑)
チェ・ヒソさんは幼少の頃日本で過ごしたとのことで、日本語が堪能。むしろ若干韓国語を日本語ネイティブのイントネーションに聞こえるよう演じられたそうです。
映画とチェ・ヒソさんについては以前青龍映画祭のスピーチを取り上げた記事でも触れていますので、よろしければご参照ください。(リンクはコチラ)
差別する者とされる者とに我彼を隔てることを所与とする野蛮な時代にあっても、人として自由な魂であり続けようとした20歳と21歳の若者の力強くもみずみずしい生き様のみならず、彼らの周りにたくさんの日本の人々が共にいたことも伝えているこの映画。
よろしければ是非、みなさまもご覧になられてみてください。
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8 Responses for "映画『金子文子と朴烈(パクヨル)』 2月16日より公開中"
白香夏さん、はじめまして!
こちらで紹介されているドラマや映画がどんぴしゃ私のツボで、数年前からこっそり読者でしたが、今日は思い切って初コメントです。
『金子文子と朴烈(パクヨル)』は未視聴ですが、是非みてみたい!…というのも、私もソ秘書、もといミン・ジヌンさんが最近気になっている一人なのです~
『アルハンブラ宮殿の思い出』のソ秘書も良かったのですが、何よりも『ひとり酒男女』での好演が忘れられません。ドラマ自体もさして期待せずに観たのですが、笑いあり涙ありキュンキュンありのすごく良い出来で、すぐに続編が作られることになったと知り、シーズン2を心待ちにしているところです。(が、一部報道ではスタッフに自殺者が出てシーズン2の計画は白紙だとか?)
『ひとり酒男女』をまだ観られたことがないようでしたら、是非おすすめですー!かっこいいような、そうでもないようなミン・ジヌンさんを「やっぱりこの人かっこいいかも!」と思えるドラマです!
Oritakaさま
はじめまして!
コメント大変嬉しく拝見いたしました。
これまでもお読みくださっていたとのこと、ありがとうございます。(*^_^*)
『金子文子と朴烈(パクヨル)』、公開中の劇場が少なく、またいつまで上映してくれるかわかりませんが、本当にいい映画ですのでよろしければ是非ご覧になられてみてください。
実際に関東大震災当時、朝鮮の人々にふりかかった官憲主導の惨劇に比べると、映画の描写はかなりマイルドですが、その結果人物たちが一貫して前面に立ち上がっていて、とても良い仕上がりだったと思っています。
そしてミン・ジヌンさん、『アルハンブラ宮殿の思い出』を受けて、今俄然注目度アップですよね!
と言いつつ私は改めて予告編を見て気づいたのですが。(笑)
『ひとり酒男女』は見れてはいないのですが、とても評判が良かったのは耳にしていました。
そちらにも出演されていたのですね。
是非チェックしてみます。(#^^#)
ミン・ジヌンさんのドラマのご紹介もありがとうございました。
よろしければ、またいつでも遊びにいらしてくださいませ。(^-^)
白香夏さま
嬉しい映画のご紹介ありがとうございます。
コレ、コレ、私もチェックしておりました。
是非観たいと思っておりました。
大阪まで往復3時間・・・悩んでいます(^0^;)
最近ちょっと韓国映画ブーム?と思わせる雰囲気ありません?
都会のミニシアターで韓国映画の上演が絶え間なくあり、韓国映画ファンには嬉しいことですね。
ミン・ジヌンさん・・・このあたりではとっても好感度高くありません?
私も好きでした<ソ秘書
ドラマでは「お父さんが変」がとても楽しかったので、あの背の高さと共に記憶に新しいです。
「金子文子と朴烈(パクヨル)」を見たら、きっとあの背の高さで目立っているでしょうね(*^_^*)
みーちゃんさま
コメントどうもありがとうございます。(*^_^*)
やはりこの映画、チェックされてましたか。
なんでも初日からかなりお客さんが埋まっているとの話を見に行かれた方から伺いました。
こうしたシビアな内容の映画にも多くの方が足を運ばれているというのは、とても鼓舞的ですよね。
とはいえ、上映館が少ないのが残念なところではありますが。
みーちゃんさまは往復3時間ですか・・・。それはなかなか見に行ける距離ではありませんね。
本当にとてもいい映画なので、一人でも多くの方に見ていただきたいと思っているのですが、往復3時間・・・。(笑)
ミン・ジヌンさんは、ソ秘書の時の印象と全く違うのですが(当たり前ですね。笑)、確かにスラリと長身でした!
予告編を見直すまでソ秘書とあの役の彼が同一人物とは全く気付いていなかったので、思わず喜んでしまいました。
韓国映画はパワーのある作品がたくさんあるので、これからも色々多彩に入ってきて欲しいですよね。
ありがとうございました。(^-^)
白香夏さま、こんにちは!
いつもブログを楽しみにしています。
(以前に「六龍が飛ぶ」の件でコメントさせていただきました…。)
「金子文子と朴烈(パクヨル)」、初日に見に行ってきました。
東京都内は単館上映ではありましたが、とても盛況で
私が見た回も満席でしたし、上映後は拍手がおこっていました。
関東大震災時の虐殺事はマイルドな描写にもかかわらずやっぱり辛かったですが、
絶対繰り返してはならないことだと改めて思いました。
そして、監督の広い視野と丁寧な演出で、国同士の対立ではなく、あくまでも権力vs個人の図式で
歴史をきりとる手腕が素晴らしくてありがたかったです。
そして主演二人の、いきいきと自由で強かで魅力的なことといったら!
チェ・ヒソさんの、日本語のうまさにも吃驚しましたが、
自分の信念を言葉にする知性と、
国にも男性にも従属しない一人の人間としての誇りを絶対手放さない芯の強さをあわせもつ
金子文子そのものとして生きている、説得力のある演技が素晴らしかったです。強烈に惹かれました。
イ・ジェフンは、育ちのよい好青年役のイメージだったのですが、
それを払拭する、バイタリティのある気骨あふれる(しかしマッチョではない)そして愛嬌もある朴烈役、
これまた素晴らしかったです。
でも、考えてみたら「高地戦」と「建築学概論」のギャップが、彼を意識するようになったきっかけだったので、本当に色々な役ができるんですね。この朴烈役でまたさらに活躍の場が広がりそうです…!
長々とすみません!本当に面白く心揺さぶられる映画だったのでできるだけ多くの方に
みていただきたいです♪上映館増えますように…。
Mioさま
こんにちは!
お久しぶりです。お元気でお過ごしでしたか?
コメントどうもありがとうございます。(*^_^*)
東京での上映、初日にご覧になられたのですね!
私も拍手が起こったと聞き、みなさまとても真摯にご覧になられているのだなと嬉しく感じていました。
確かに終わった後拍手を送りたい、とてもいい映画でした。
劇中の金子文子は本当にまっすぐでかっこいい女性でしたよね!
己の頭で考え足で立って生きるということそのものを、チェ・ヒソさんが金子文子そのものになり切って表現してくれていました。
人と人がよこしまな権力によって敵味方に分断されないためにはどうあるべきかを見せてくれた映画だったと思います。
・・・と気づけばイ・ジェフンさんのことを言及するのをすっかり忘れ、チェ・ヒソさんを褒めたたえて終わってしまいます。
仕方ないですよね。イ・ジェフンさんは勿論素晴らしかったのですが、この映画、チェ・ヒソさんが良すぎるので。(笑)
本当にできるだけ多くの方に見ていただきたいです。
私も上映館が増えるよう願っています。
ありがとうございました。(^-^)
白香夏様
こんばんは。昨日鑑賞しました。昨年本国で公開されたのを知り、ずっと観たかったので本当に嬉しいです。イ・ジェフンさんが大好きですし、チェ・ヒソさんの演技を観たくてたまらなかったので。
この時代の日本は実に野蛮で、冒頭のシーンなどもゲンナリしましたが、立松判事、布施弁護士をはじめ朴烈や文子の生き方に共感する人々についても丁寧に描いてくださった監督に感謝しています。そしてあの看守も。
それにしても、朴烈・文子のアナキストとしての活動より、彼らの魂の絆と言いますか、愛に焦点を絞った描き方は意外であったと同時に、巧みだなぁと感銘を受けました。『王の運命』も究極的には父と子の物語でしたし、私のような歴史に疎い素人にもすんなり入っていける作品にしていただいたことで、かえってもっと事実を知りたいという気持ちが湧いてきました。
本当は、このような作品こそ全国で大々的に公開して欲しいものですが、小さな劇場はほぼ満席で、客層もさまざま、良いものを観たい人は大勢いることを実感しました。
slycatさま
こんにちは。
お加減はもう良くなられましたか?
コメントどうもありがとうございます。(*^_^*)
映画、観に行かれたのですね!
slycatさまがご覧になられた回も、ほぼ満席でしたか。
客層がさまざまというのが、とてもいいですよね。教えてくださってありがとうございます。
とてもいい映画で是非日本でも上映されたらと思っていましたが、テーマ的に配給がつかないかもと諦めてもいたので、私も嬉しいです。
韓国での公開時のインタビュー記事などを読むと、監督は制作段階で日本の観客が見ることを前提にしていたようで、物語の大事な核であり説得力となる歴史の事実についてかなり調べられたようでした。
野蛮な時代にあったからこそ、二人の力強い生きざまと「愛」としか言いようのないありよう、共感を示した人々の正しさ、気高さが際立つのですよね。
最近は関東大震災当時に朝鮮の人々を大虐殺した事実をまったく知らないという方も多いようですので、この映画を機にこうした歴史的事実にも関心が集まればと願っています。
ありがとうございました。(^-^)
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