みなさま、こんにちは。

今年もいよいよ残りわずかとなりました。
今日は2019年公開韓国映画の観客動員数TOP10作品をご紹介しようと思います。

この1年の映画を振り返りながら、今年は本当に韓国情勢激動だったなと噛みしめていた私。
特に下半期は、これだけで2年くらい経った気がするほど緊張の連続でした。

実は私がブログを全く更新できなくなったこととも関連するのですが、「検察改革」を約束し、大歓声のもと就任したはずの検察総長が、それまで隠していた黒い牙をむき出しにし大統領に法務部長官に指名されたチョ・グクさん一家をメチャクチャな嫌疑で捜査し始めたことが、とにかく衝撃的すぎました。
検察改革に抵抗するための見え見えな魔女狩り。職権濫用による違法な別件捜査のオンパレード。
チョ・グク長官辞任後も政治勢力化した検察による狂気の沙汰が繰り広げられているのですが、これを可能にしている共犯者がマスメディアと不正腐敗まみれの野党第1党なんですよね。韓国は来年4月に国会議員選挙を控えているので、不正腐敗にまみれた長年の既得権益層が権力の座に返り咲こうと総力戦を始めているのです。こんなに息をひそめていたのかと驚きました。
軍事独裁政権時代かと思うほどの無法ぶりを今も捜査名目で働いているのですが、市民がみんなで必死に築き上げてきた常識と民主主義、民主的な政権が、検察と結託したメディアによる偏向報道の洪水の中揺さぶられていく様を目の当たりにし、正直この数か月は生きた心地がしませんでした。

朴槿恵弾劾の時が最高かと思いきや、またもやフィクションを上回る現実のスペクタクルさ。
全神経が奪われ、ストレスMAX。私の娯楽時間激減。
検察マジ許すまじ。
下半期に公開された映画をほとんど覚えてません。
いやほんとに文化芸能って、社会が平和でこそ楽しめますね。(笑)


前置き長くなりました。
そんなわけで、まいりましょう。

まずは2019年観客動員数1位を獲得したのは、この映画。
(観客動員数は全て2019年12月25日現在)







ポスターだけで笑っちゃう。(笑)

『極限職業』。いやはやもう懐かしいです。
2019年1月23日公開なので、懐かしがるのもアリでしょうか。(笑)
観客動員数は16,265,618名。
イ・ビョンホン監督によるこの映画、結局韓国映画の観客動員数歴代2位になってしまいました。
この「現象」はなんと名付ければいいのか。
ええ、そりゃ楽しいことは間違いないんですが、韓国人みんな笑いに飢えていたんだなって。(笑)
日本では2020年1月3日『エクストリーム・ジョブ』というタイトルで公開が予定されています。
ケヴィン・ハート主演でハリウッドでもリメイクされることが決まっているそうです。



続いて第2位は、こちら。






『寄生虫』!
こちらは2019年5月30日に公開され、観客動員10,085,169名を獲得し、見事1千万超えを果たしました。
ちなみに現在も劇場公開中です。
言わずと知れた、ポン・ジュノ監督が第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初となるパルム・ドールを受賞した作品ですよね。
主演はソン・ガンホ。共演はイ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム。(敬称略)
パク・ソダムちゃん演じる「ジェシカ」の「ジェシカ・ソング」が全米公開に際し話題にもなりました。
日本では『 パラサイト 半地下の家族』のタイトルで2020年1月公開予定。
これは本当に、文句なし、めちゃくちゃパーフェクトな作品なので、是非みなさまもご覧になられてみてください。




そして、第3位はこちらの映画がランクイン!







Yes! Yes! Yeees!

久しぶりに自分がチョ・ジョンソクファンだったことを思い出しました!(笑)
チョ・ジョンソクさんと少女時代のユナさんが主演した『イグジット』が9,426,010名の観客動員を果たし、第3位!
惜しい! あともう少しで1千万だったのに!!
でも、今も公開中なので、もしかしたらいくかも?! いくかも?!

・・・・・・と暑苦しく押してみました、無理と知りつつ。(笑)
監督のイ・サングンさんは、青龍映画賞で新人監督賞を獲得されました。
これはもう、映画の出来といい、興行的な成功といい、文句なしの新人監督賞ではないでしょうか。
チョ・ジョンソク&ユナ主演のこの映画、『EXIT イグジット』というタイトルで11月22日から日本でも公開されていましたので、きっとご覧になられた方もいらっしゃいますよね。
この映画は、芸達者なチョ・ジョンソクさんに加えてユナさんが実力を余すことなく発揮している点が、非常にいいんですよね。
映画を見終えた後、無駄に腕立てしたくなったのは私だけでしょうか。(笑)


ここまでは1千万超えおよびもう少しで1千万の文句なし大ヒット映画。
これだけのものを年に3作も送り出せてること自体、韓国映画の健在ぶりが感じられますよね。


続けて4位はこちら。
ユ・ヘジンさん、チョ・ウジンさん、リュ・ジュンヨルさん主演の『鳳梧洞(ポンオドン)の戦闘/봉오동 전투』(邦題仮)。







この映画は日本帝国による朝鮮植民地統治期にあった1920年6月7日、中国吉林省汪淸県鳳梧洞で実際に起きた朝鮮の独立連合軍による日本軍19師団との戦いと勝利をモチーフにした映画で、日本軍少佐・安川二郞役に北村一輝さん、安川の部下草薙役に池内博之さんが出演されています。
映画『密偵』の鶴見辰吾さんもそうですが、こういう内容の映画に日本の俳優さんが参加なさるのは、日本の犯した過去の非道な植民地統治の歴史と罪をいまだ認めず、戦前の植民地史観を現在も政治が引き継いでいる日本の状況下において決してたやすい決断ではなかったであろうことが容易に想像できるので、日本の俳優のみなさまに心より感謝を申し上げたいです。

しかしこういう映画を「反日」とレッテル張りする人が一定数存在しますが、私は思うんですよね。
ヒトラー、ナチスの罪を描いたらそれは「反ドイツ」なのでしょうか。
ヒロシマ、ナガサキの原爆被害を語り継ぎ犠牲者を悼むことを「反米だ」と米国人に抗議されたら、「反米行為」をやめるのが正しいのでしょうか?
教科書にも載らず、学校でも教えない日本の負の歴史を、断片的であれせめて映画からでも感じ取れる機会があったほうがこの国の未来のためにもどう考えてもいいと思うのですが、私が知る限り日本公開予定はまだないようです。残念です。


・・・・・・いけない。

この調子で書いてたら年明けきちゃう。

ピッチ上げます。(笑)



第5位。

マ・ドンソクさん主演映画、きました。
『悪いやつら:ザ・ムービー/나쁜 녀석들:더 무비』、4,573,371名。







2019年9月11日に公開されたこの映画。
すみません、私は見てません。
ええ、もうすっかり全神経が検察の蛮行に集中していて、正直上映が始まったことすら気づいておりませんでした。(笑)

これは、2014年のOCNの人気ドラマを映画化したものですよね。
450万超えだったなんて、すごい。
私は始まったことすら気づいてなかったのに。(笑)
主演のマ・ドンソクさんの他にキム・サンジュンさん、キム・アジュンさんらが出演されています。


そして問題の第6位。

圏外から一気に飛び込んできました。

記事公開後、順位が5位と入れ替わっているかもしれません。

12月19日に公開ほやほやながら、25日までに4,178,143名もの観客動員を稼いでしまったイ・ビョンホンさんとハ・ジョンウさんの『白頭山』(邦題仮)。









いやぁ、破竹の勢いとはまさにこのこと。

『極限職業』が400万を突破した時よりもスピードが速いそうですよ。

これは、北朝鮮の白頭山が爆発したという、「ちょっと、絶対やめて欲しいんだけど」な設定の映画で、韓国軍のハ・ジョンウさんと北朝鮮の特殊要員イ・ビョンホンさんが協力して白頭山爆発事態に臨むというもの。
他にマ・ドンソクさんとスジちゃんなどが出演しています。

12月公開ということで、この映画も「〇〇年度の大ヒット作品」というには曖昧なポジションになりますが、個人的にはハ・ジョンウさんに「良かったですね」と言って差し上げたい気分です。
というもの、去年12月26日に鳴り物入りで公開されたハ・ジョンウさんとイ・ソンギュンさん主演映画『PMC:ザ・バンカー』が信じられない大コケをしたんです。
『ザ・テロ・ライブ』で一躍脚光を浴びたキム・ビョンウ監督の作品だったので、投資もかなり集まり人々からの期待もかなりアツかったのですが、蓋を開けてみたら観客動員1,671,548。
それでも160万入ったじゃないかと見ることもできますが、これ正直物凄い駄作・・・・・・あ、言っちゃった!
口が滑ったついでに言いきりますが、ものすごくお金のかかった駄作でした。豪華になった『ザ・テロ・ライブ』。そりゃお客さん入らないよ。(笑)

『白頭山』も予告を見たらなにやら『PMC:ザ・バンカー』と『人狼INRANG』の匂いを醸していたので、大丈夫なのかとかなり心配しておりましたが、スコアを見るに私の杞憂だったようです。(笑)
監督は『私の独裁者』のイ・ヘジュンさん。
随分毛色が違いますよね。早く本編を見に行きたいです。


というわけで、『白頭山』に押されあっという間に7位になってしまった映画は、こちら。







3,677,902名の観客動員を獲得し、『82年生まれ、キム・ジヨン』がTOP10入りしました。

この映画は2019年10月23日に公開され、現在も上映中。
韓国で2016年10月に発刊され、現在までに累計130万部を売り上げている同名小説を映画化したものです。
監督はキム・ドヨンさんという女性で、初長編作品となります。
日本でも翻訳出版されてますよね。
日本公開はあるのかどうなのか、私は情報を見つけられませんでした。

私は小説は読んでおらず映画だけ見たのですが、原作をよくまとめて表現しているとの評価を多く目にします。

私自身は、この映画が根本的なところ、説得力の前提となるところで大失敗してしまっているので、終始残念な思いで切なく見続けることになってしまいました。
作者が言いたいことを便利に言うための道具としてよく知りもしないこの「病名」を持ってきているのではないかと思えてならず、共感したいのに共感できないというジレンマが。
「言いたいことは分かるんだけど、何なら言いたいことに大きく共感しようと前のめりな姿勢で見に来てるんだけど、それ言うためにこの病名持ってきちゃ駄目でしょ。全然違うもん」な不満が拭えませんでした。ああ、なんて残念!
コンユさんはめっさかっこよかったけど。チョン・ユミさんも本当に綺麗だったけど。なによりお母さん役のキム・ミギョンさんが素晴らしかったけど。
あれですよね。裏付けは大事。たとえ想像の産物でも、科学的に全然違うこと書くと、説得力台無しになります。
うん。肝に銘じよう。(笑)


続いて8位。







きたー!
ジュンヨル君の『カネ/돈』が3,389,125名を動員し、TOP10入りを果たしました!

今年3月20日に公開されたこの映画も、既に日本で公開されてたのですね。2019年11月19日から『金の亡者たち』というタイトルで。
こんなに素早く公開されてただなんて、ジュンヨル君、もしや既に日本に固定ファン層いますか?(笑)
この映画も女性監督で、ハ・ジョンウさんの『ベルリン』の助監督を務めていパク・ヌリさんの初監督作品です。
この映画にもチョ・ウジンさん出てるんですよね~。
ジュンヨル君とは『鳳梧洞(ポンオドン)の戦闘』と2作続けての共演作品。

リュ・ジュンヨル君がいいのは間違いないのですが、チョ・ウジンさんは本当に素晴らしいです。
『トッケビ』のキム秘書役で大衆に認知されて以来、ドラマ『ミスター・サンシャイン』でも大活躍でしたし、映画も出ずっぱり。
去年の12月19日に公開されたソン・ガンホさんとチョ・ジョンソクさん主演映画『麻薬王』が観客動員数1,864,077名と200名に届かず、『PMC:ザ・バンカー』同様まさかの大コケを喫したのですが、これはあまりのおどろおどろしさに吐き気を催す映画なので興行成績はやむを得ずとして、ヤクザの親分を演じていたチョ・ウジンさんの演技は本当にすごかったです。ソン・ガンホ相手に全然負けてませんでした。ええ。
『国家が破産する日』でもそうでしたが、チョ・ウジンさんは本当にどんな役でも完璧に演じてくれますよね。
個人的にはリュ・ジュンヨル君との共演がこの先ももっと見たいです。

・・・・・・あれ?気づけばジュンヨルびいき?
私テク派なはずなのに!(笑)


たわごとを述べたところでさっさと次にまいります。
第9位。







2019年5月15日公開の『悪人伝』。3,364,712名を動員。
なんとこれ、同名で日本公開が決まっているのですね!
2020年夏公開予定だそうです。

すみません、この映画はまだ見れてないのでスルーします。
面白いという評判は目にしていますが、さていかに。



そして10位はこの映画でした。







10月2日に公開された『最もふつうの恋愛』、2,924,564を動員しTOP10入り!
この映画も女性監督さんですね。キム・ハンギョルさん。
『最もふつうの恋愛』というタイトルで日本公開も予定されているそうです。

すみません、これも私は見れていないので、何も語れません。(笑)
本当に、検察がめちゃくちゃやり始めたおかげで、9月以降に公開された映画はほとんど存在すら認知していませんでした。
検察マジ許すまじ。

土壇場で『白頭山』が飛び込んできたために押し出されてしまった’あの映画’やまだご紹介したい作品がいくつもあるので、TOP20まで広げて②に続けます。

ところで、今年の10位作品は、300万に届いていないんですね。
去年もそうだったのですが、実は外国映画も含めると今年の観客動員数TOP10のうちハリウッド映画が6作も入ってます。
強いですよね~、マーべル系とディズニーはやはり。
ただこれは、上映館寡占問題が大きくかかわっているためでもあるので、「見たいものが映画館にかかっていないので、仕方なしに見られるものを見る」という状況を改善しなければならないという声は年々大きくなっています。
『アナと雪の女王2』が始まった途端、それまで順調に観客を伸ばしていた映画が早朝深夜枠にはじかれたり、上映が打ち切りになってしまったり。観客の立場としても、これは腹立たしいことです。
改善の必要性が切実に叫ばれながらなかなか制度化が難しいこの問題、来年には進展があることを願いつつ。

(②に続きます)