みなさま、こんにちは。

大変ご無沙汰してしまいましたが、お元気でお過ごしでしょうか。
なかなか更新できずにいるうちに、すっかり季節も冬になり、今年も残すところあとわずかとなってしまいました。
いつもご訪問くださっていたみなさまには、ご心配をおかけし、大変恐縮に存じます。
私はおかげさまで元気に過ごしております。

今日は、最近韓国で話題になったニュースについてご紹介してみようと思います。

最近私は、夜のニュースはMBCのニュースデスクを見ているのですが、つい先日12月13日に『空腹で食べ物を盗んだ”現代版ジャン・バルジャン”・・・彼らの運命は』と題されたニュースを見てすっかり感動してしまい、みなさまにもご紹介したくて今回取り上げることにしました。

ニュースの内容は、タイトルからも察せられるとおり、貧しさゆえに食べ物を盗んでしまった親子について扱ったもの。

捕まった若い父親が病気で働けなかったことや、生活保護を受けてはいるものの4人家族が生計を立てるには厳しかったことなどが明かされ、親子の窮状に同情したスーパーの店主と警察官が温情をかけ親子を助けたことが、大きな反響を呼びました。

まずはこちらの動画でご覧ください。
動画はyou tubeのMBC NEWS公式チャンネルより。
年齢は全て数え年です。




ご覧のこの映像は3日前のとある仁川市内の大型スーパーの事務所なのですが、両手を前に組んで首を垂れているこの二人は、30代の父親と彼の12歳の息子です。彼らはこのスーパーで牛乳やリンゴなどの食べ物を盗んで摘発されたのですが、「あまりの空腹に食べ物を盗んだ」と告白したこの親子にこのあと驚くべきことが起こります。キム・セロ記者のリポートをご覧いただきます。

去る10日の午後4時頃。仁川のとあるスーパーの食料品売り場にバッグを背負った幼い子どもと男性がやってきます。隅の方でしばし立ち止まった彼らは、子どもが背負っていたバッグを開け、こっそり物を詰め込みます。彼らは34歳の父と12歳の息子。彼らのお粗末な窃盗は、監視カメラを見ていた職員によってすぐ発覚しました。

(出動した警官)父親は体をガタガタ震わせ汗を流しながら、ずっと許しを乞うていました。

警察が到着すると、父親はうなだれました。息子のバッグから出てきたのは牛乳2パックとリンゴ6つ、そしていくつかの飲み物が全てでした。金額にして1万ウォン(約千円)ほど。男性は、「空腹のあまり、してはいけないことをしてしまった」と涙を流しました。

(出動した警官)生活保護者に選定されてはいますが、4人家族が生計を維持するには非常に厳しい状態でした。

タクシー運転手だった男性は、糖尿と甲状腺を患い、病気で6か月間仕事ができなかったと打ち明けました。暮らしている賃貸住宅では年老いた母と7歳の次男が帰りを待っていました。事情を知ったスーパーの店主は、処罰を望まないと言いました。

(店主)私も子を持つ親として、これは告発ではなく善導が必要と思い・・・・・・。

警察も微罪と見て訓戒にとどめ、放免することにしました。ただし、彼らを帰す前にまず近くの食堂に連れて行き、温かいクッパを1杯ずつ食べさせてあげました。

(仁川中部警察署 イ警衛)朝も昼も食べてないと親子が言うので。今のご時世に飢えて食べられない人がどこにいますか。アイゴ。

ところがそのあと。灰色の服を着た男性が食堂の中に入ってくると、だしぬけに白い封筒を取り出して親子のテーブルの上にポンと置き、そのまま外に出ていきます。

(食堂従業員)子どもがすぐに後を追ったんです。話しているのを見てたのですが、子どもを追い返しながら(封筒を)持って行けって・・・・・・。

封筒には現金20万ウォン(約2万円)が入っていました。正体不明のこの男性はどうやって彼らの事情を知ったのでしょう。
少し前、スーパーで親子が許しを乞うていた時、事務所の外に映る灰色の服。封筒を置いて去っていったあの男性です。偶然に親子の窮状を知り、現金を下ろしてわざわざ食堂までついていき、渡したのでした。

(仁川中部警察署 イ警衛)親子にとって、大きな力になっただろうと思います。まだ社会は乾いていないし、一生懸命頑張ろうと努力さえすれば・・・・・・。一番有難い方ですよね。

警察は感謝状を渡そうとこの灰色の服の中年男性を探しましたが、ついぞ見つけられませんでした。警察は行政福祉センターを通じて父親に仕事を斡旋することにし、息子には無料給食カードをもらえるよう手を貸しました。またスーパーの店主は、親子にお米と生活必需品を支援したいと申し出ました。




多くの人が涙を流したこのニュースは、放送直後から翌日にかけ、急速にSNSで広がりました。
確かに感動的ではあるものの、貧しさゆえに食べ物を盗むということ自体が悲しすぎて、このようなことが起きない社会にするにはどうしたらいいのかと、多くの人が悶々ともしました。
盗んだものが牛乳といくつかのリンゴだけというのにも、胸を締め付けられました。

そんな彼らを告発しないだけに留まらず、これからお米と生活必需品を支援したいと申し出て下さったスーパーのご主人。
お腹を空かせた親子にすぐ温かいご飯を食べさせ、インタビューにも泣きながら答えていた地元警察官の方。
一部始終を偶然見届け、すぐさまお金をおろして、無言で渡してくれた通りがかりの方。

本当に涙が出るほどありがたく温かい方々ですよね。
窮状ゆえに判断力も失われていただろう中で、子どもを連れて窃盗に及んでしまった若い父親が、こうした温かな心に触れ、どうにか立ち直って欲しい、職を見つけ、健康も快復して欲しいと心より願わずにいられないニュースでした。


ところがこのニュースには、今度は文字通り「感動」の続報があったんですよね。

翌日の12月14日夜、同じくMBCのニュースデスクは、前夜のニュースを見た人々の行動を伝えていました。
一夜明けたこのスーパーには「親子を助けたい」という善意が集まっていたのです。

『”助けたいんです” 24時間後に繰り広げられた’奇跡’』と題されたこのニュース、こちらの動画でご覧ください。
同じくyou tubeのMBC NEWS公式チャンネルより。





近所のスーパーで食べ物を盗んだのが摘発され、涙を流したとある親子の事情について昨日お伝えしたのですが、彼らを許し手を差し伸べた周囲の人たちの心温まる話が伝わると、今日このスーパーに特別なお客様たちがたくさん訪れたそうです。
キム・セロ記者がお伝えします。

仁川のとあるスーパーで12歳の息子と食べ物を盗んで発覚し、うなだれた30代の父親。「空腹のあまり、してはいけないことをしてしまった」と涙を流した彼を、スーパーの店主は快く許しました。彼らの事情が伝えられた翌日、このスーパーの事務所には一日中特別なお客様たちが訪れました。子どもと一緒に来た女性は、リンゴを1ケース購入し、そのまま置いていきました。

(スーパー職員)昨日ニュースを見て随分泣いたと仰ってました。それで、ささやかだけどリンゴを1ケース贈りたい、お子さんに食べさせてあげたいと仰いました。

1時間後にはある男性が子どもを二人連れて訪れ、食料品をしこたま買って置いていきました。

(スーパー職員)「ここで必要なものをみつくろって、渡してあげて下さるわけにはいきませんか」と仰いながら、他にも事情の厳しい方がいたら、その方たちにも分けてあげて欲しいと仰ってました。

早朝のスーパー開店と同時に電話もひっきりなしにかかってきました。全て「あの親子を助けたい。どうしたら助けてあげられるか教えて欲しい」という温かい電話でした。スーパーに直接行けないが、口座にお金を振り込むので、生活必需品を代わりに届けて欲しいというお願いが相次ぎました。スーパーは今日、リンゴと卵、お米とラーメンなどをたっぷり詰め込んだ箱を2度に渡って親子の家に運びました。
親子をいさめた後、まず食堂に連れて行った警察官の勤務地にも、問い合わせが続きました。

(仁川中部警察署 イ警衛)まだ私たちの社会は乾いていないし、社会的弱者に対して助けたいと思っている方が多いということを私も悟りました。

善処を願い出ながら涙を流した30代の父親は、多くの人たちが送ってくれた支援に感謝すると述べました。そして、誰よりも息子に申し訳ないと言いました。

(Aさん)正直に言って子どもたちに申し訳ないです。家長として仕事ができず、こんなことになったのですから・・・・・・。

そして、食堂でお金の入った封筒を渡してくれた名も知れぬ男性に会ってみたいと言いました。

(Aさん)互いに知らない間柄なのに、そんな風にしてくださったこと自体があまりにも有難くて。お会いしたら「ありがとうございます」以外の言葉はないです。



やばーーーい。

これは泣くでしょ。
フツーに泣くでしょ。
感動的すぎるよ、みんな!(号泣)






いやー、まいりました。
まさか翌日に早くも「後日談」が聞けるなんて。
でも本当にそうですよね。
助けてあげたいですもん、本当に。
立ち直って欲しいです、5年生と小学校に上がる前のお子さんがいるんですから。
そしてその思いを即座に行動に移してくださった人々の善意の、なんと美しいこと! なんとありがたいこと!

世界がこういうニュースで満たされたらいいなと心から願います。