みなさま、こんにちは。

気づけばもう6月ももう終わりですね。
時の流れはいつも早いものですが、今年の時の流れは例年とは違う感慨を抱かせます。

さて、今日は先日23日に韓国で劇場公開し、昨日観客動員100万人を突破したユ・アインさんとパク・シネさん主演映画『#生きてる(#ALIVE)』の予告編などを取り上げてみます。

ポスターを見てお気づきかと思いますが、ゾンビ映画です。

突然謎の伝染病が発生し、感染した人々が凶暴化して人を襲い始め、オ・ジュヌ(ユ・アイン扮)は電気も電話もメールもWi-Fiもすべて途絶えた中、自室に完全に孤立。食料も水も付きかけた頃、もう一人の生存者キム・ユビン(パク・シネ扮)の存在を知り、二人で生存をかけた脱出を試みる、というのがざっくりした内容。

去年の夏に大ヒットしたチョ・ジョンソクさんとユナさんの『EXIT』にゾンビを掛け合わせたような感じなのかな、という印象。
謎の伝染病に人々が侵され、孤立したまま自宅で身を隠すというのは、今の状況をモチーフにしたかのようですよね。
しかし、電話もネットも繋がらずに一人で孤立というのは、リアルには絶対起きて欲しくない状況ですよね。
ネットがあればどうにかなってしまう生活に慣れきっている現代人なので。

この映画は昨日28日に観客動員106万人を突破したのですが、実はこれ、韓国で新型コロナの危機警報を「深刻」レベルに引き上げた2月23日以来初めて迎えた100万人超え。
よかったですよね。
このところ新作映画の公開延期が続いていましたし、映画の話題をとんと見かけない日が続いていましたので。

100万人突破を迎えて、主演のお二人もこの表情。

いやー、よかったよかった。

しばらくは映画界や音楽界、他のさまざまな領域の業界が我慢を強いられると思いますが、新しい形を模索しながら大過なくやり過ごせていけることを切に願います。

この映画、監督はチョ・イルヒョン(조일형)さんという方で、本作が初めての長編商業映画のようですね。
なんと監督、米国滞在中で6月15日に行われた試写会に来れず、映像で参加したのだそうです。
新型コロナの状況下で米国にいる家族に会いに来たっきり、韓国に帰れていないのだとか。

なんと!

いつから帰れていないのか、詳しいことは分かりませんが、映画を構想し撮影したのは当然新型コロナの事態を迎える前だったでしょうから、世界的な災難時に災難映画の公開を迎え、監督も驚いたでしょうね。
しかも米国は感染者数240万、確認された死亡者数12万8千人、一日あたりの感染者(*)が4万人(6月25日現地時間)を超えるなど、桁違いの事態を迎えていますので、その恐怖いかばかりかと思います。(*「死亡者」と誤記していたため「感染者」に訂正しました)
今は映画を撮るどころではないとしても、今人類が迎えている新しい事態はこれから色々な形で映画やドラマにも反映されていくのでしょう。
コロナ後に撮られる感染ものゾンビ映画はどんな世界観なのだろう、既存の映画とはどう違っていくのだろうと、興味の湧くところです。

というわけで、予告編をご紹介します。

まずはメイン予告編。



やつらが荒れ狂う世界に

人口密集地域で急速に拡散している伝染現象に
主要都市は既に統制不可能な状態に・・・

ひとり残された

データ Wi-Fi SMS 電話

パパのオフィスに来た

ジヌ?

家にいるのよ 外に出ちゃ駄目よ

全てが途絶したまま

もしもし? 誰もいませんか?

私たち本当に助かりますか?

必ず生き残りましょう
僕たち一緒に助かろう

必ず生き残らなければならない

用意できました?

行く 今行きます

オ・ジュニ やれる

ここにいるってば!

#生きてる

続けて、「生存者キャラクター映像」と名付けられた予告編も。



人々が突然豹変し 極度な暴力性を見せ
主要都市は既に 統制不能状態に・・・

#生きてる
生存者プロフィールキャラクター映像

#名前:ジュヌ
#唯一の生存者

ハーイ

なにあれ?
TVに出てるのマジ?
すげぇ TVつけてみ
すごいんだけど あれCGじゃないの?

なに? テレビがどうかしたの?

政府はこれを最高危険レベルの伝染病と判定し
戒厳令を宣布・・・

自宅に隠れ 長期持久戦のための準備を整えてください

#長期戦に脆弱
#生存戦略不足

じきに食料と水が底を尽きます
でも外には絶対出られません
いっそ飢え死にしたほうがマシ

家にいるのよ 外に出ちゃ駄目よ

#卓越した臨機応変能力

オ・ジュヌ やれる

#最新機器マスター_メインアイテム:ドローン

もしもし? 誰もいませんか?

#別の生存者が
#生きてる?!

#名前:ユビン
#もう一人の生存者

あれは人間じゃないです
少なくとも今となっては

#卓越した胆力
#徹底した生存戦略

うちのほうに近づいてきてます 少しずつ

#道具の達人_メインアイテム:斧

8階だけ 誰もいないのは

#ここから出なければ
#私たち助かりますよね?

#生きてる

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うん、やっぱり『EXIT』の雰囲気に『釜山行き(邦題:新感染エクスプレス)』を掛け合わせた感じ。
でも、明るさが皆無っぽいのは、間違いない。(笑)

とはいえこの映画、災害パニックムービーでありながら、大掛かりな装置よりも、孤立した人間がいかに生き残ろうとするか、その方法に焦点を当てたことで「差別化に成功した」と言われているので、まさにコロナ事態を迎えた世界にはまる映画なのかもしれません。

日本でも公開されるといいですね。