みなさま、こんにちは。

気づけばクリスマスを迎え、いよいよ本格的な年末に突入ですね。
毎日せわしない今日この頃ですが、心を落ち着けて前回の続編を今日は書いてみようと思います。
今日は青龍映画祭を飾った豪華なプレゼンターたちについて取り上げてみます。

 

映画祭が終わってもうひと月近く経とうとしてるのですが、いまさらで恐縮です。
でもこれを書いておかないことには、年を越せないので。(笑)
それくらい今年の青龍映画祭、魅力的な方々がプレゼンターとしても活躍されました。

まずはこの方からご紹介しましょう。

「男性助演賞」のプレゼンターとして登壇したパク・チョンミンさん。

 

 

 

パク・チョンミンさんは前年41回の受賞者なので、バトンタッチしに登壇。
一緒にプレゼンターを務めたのは『賢い医師生活』のシン・ヒョンビンさん。

パク・チョンミンさんといえば「演技の天才」と言われるほど、演技力に定評のあるかたですよね。
去年、青龍映画祭で助演賞を受賞した『ただ、悪から救いたまえ/다만 악에서 구하서소』も、「え?!」と二度見したくなるくらい変身ぶりがすごかったです。

そんなパク・チョンミンさんが、なぜかプレゼンターとして大根役者っぷりを発揮。
台本全てを棒読みし、「ロボットか!」と視聴者から突っ込み入れられていました。

 

かつて映画で共演したことのあるシン・ヒョンビンさんに、久しぶりに再会できて嬉しいと口を開いたパク・チョンミンさん。「緊張しているようですね?」と振られると「いいえ。台本通りにやってます」とまずは軽い笑いを取りに。

続けてシン・ヒョンビンさんが「助演賞は最も審査が難しい賞だそうですが、新人賞と助演賞を手にしたパク・チョンミンさんなので、この際主演賞もとって3冠を達成されてはどうですか?」と尋ねたところ、完全に棒読みでこう答えます。

『あれまぁ。主演賞だなんて、聞くだけでも夢みたいな賞ですね。新人賞も助演賞も僕にとって意味があり価値のある賞なので、その名にふさわしく演技しようと努力しているところなのですが。ですが頂けたら幸せではありそうです。ハハハ。責任感を持って演技をし、いい結果をお見せできるよう致します』

字で書いたらまったくおかしくないのですが、映像見たらあまりのロボットぶりに笑っちゃいます。(笑)

こちらがその時の映像です。
公式動画ではないので、リンク切れになるかもしれません。

 

 

 

ハハハって!(笑)

面白い方ですね~。錚々たる俳優たちを前にこれをやりのけちゃう度胸もすごいです!(笑)

 

そしてまた、今回話題になったプレゼンターといえば、この方。

イ・ジェフンさん。

 

 

 

イ・ジェフンさんは「新人監督賞」のプレゼンターとしてこの日は登壇。
自身も監督にチャレンジしており、パク・チョンミンさん、チェ・ヒソさん、ソン・ソックさんの4人の俳優がそれぞれ撮った短編オムニバス『UNFRAMED/アンフレームド』がちょうど12月22日から動画配信サービスWATCHAで独占配信されたようですが、この日イ・ジェフンさんは壇上からとある俳優に公開ラブコールを送り、話題になりました。

 

そのラブコールを送った相手というのが、この方。

 

 

 

ク・ギョファンさん。

ク・ギョファンさんは、誰もが認める今年の映画界の顔だと思うのですが、一緒に登壇したイ・ヨニさんに「監督として、この場にいらっしゃる方のうち必ずこの方に出演して欲しいという方がいらっしゃいますか?」と話を振られたイ・ジェフンさんが、「どんな方でもご一緒して下さるのなら本当に光栄なのですが、実は監督としてではなく、一緒に演じてみたい方がここにいらっしゃるんです」と前置きし、照れながら「ク・ギョファンさん。一緒に演技したいです」と指ハートを送ったんです。
それで上記のような場面に。(笑)

ク・ギョファンさんは去年の『新感染半島』で大衆に強い印象を残し、今年は『モガディシュ』、そしてなによりもNetflixオリジナルドラマ『D.P.』がすごすぎました。
彼の演技は本当にいいです。
あの独特の間合いと空気感は唯一無二。

「独立系映画界のアイドル」と称されていたと言われるク・ギュファンさん。
2008年に独立系映画『こどもたち』でデビュー以来、これまで多くの作品にコツコツと出演されてます。
実はイ・ジェフンさんも独立系映画出身ですよね。おまけに言うと、ピョン・ヨハンさんも。

ク・ギョファンさん、今回イ・ジェフンさんが公開ラブコールを送ったことで、さらに俳優として引っ張りだこになっちゃう予感がします。

こちらも公式動画がないのですが、ク・ギョファンさんのファンとお見受けするyou tubeの映像を貼っておきます。

 

 

 

二人とも可愛すぎ。(笑)

 

可愛いので短いバージョンも。

 

 

 

可愛い。(笑)

 

ク・ギョファンさん、「人気賞」に選ばれた時も、主演俳優賞に選ばれたかと見まごうような喜びっぷりで、見る者の好感度を最大限まで上げてくれました。

 

 

 

 

可愛すぎる!!(笑)

世界を手に入れたかのような喜びようでしたね!!(笑)

この後壇上に上がって感想を聞かれ、「モガディシュチームに人気があるのは知ってたんですが、外でも人気があるとは思ってもみませんでした」と上気した顔で答えていたク・ギョファンさん。ユ・ヨンソクさんに「以上ですか?」と尋ねられ「ファイティン!」と謎な答えで返すのがまたウケました。

そちらも映像を。

こちらは受賞者全体の公式映像なのですが、ク・ギュファンさんのところから。

 

 

 

「モガディシュ」共演者と監督が全く同じ笑顔で見守るっていう。(笑)

愛されキャラですね~。

いつぞやのチン・ソンギュさんを思い出させます。あの伝説の爆笑泣き笑い。

 

さて、そしていよいよ今回の青龍映画祭のある意味メインイベント。

このお二人の登場。

 

 

 

 

この二人がプレゼンターは、反則じゃないですか?

イ・ジョンジェさんとチョン・ウソンさん。プライベートでも親友のお二人。

リュ・スンワン監督がぼやく気持ちも分かります。

『ありがたくはあるんですけど、わざわざ授賞式をこの方々と一緒にさせられると、韓国のどんな映画監督も喜ばないと思います。』

同意。二人のオーラが強すぎる。(笑)

 

そんな強すぎるオーラのお二人のシーン、動画でご覧ください。
こちらも公式のものではないので、リンク切れの際はご容赦ください。

 

 

キム・ヘス:韓国映画界の最強ブロマンスを誇るお二人がご一緒くださいます。
ユ・ヨンソク:近々監督デビューを控えているイ・ジョンジェサントチョン・ウソンさんがお手伝いくださいます。
キム・ヘス:拍手でお迎えください。
キム・ヘス:いやぁ、本当に素敵ですね。青龍映画祭史上、最も素敵な2ショットではないでしょうか。プレゼンターとして登場してこれだけの歓声が上がるのは、これまで例がありません。本当に初めてです。ではお願いします。
イ・ジョンジェ:アニョハセヨ、イ・ジョンジェです。
チョン・ウソン:アニョハセヨ、チョン・ウソンです。
まず今日受賞されたすべてのみなさまにお祝い申し上げます。私たちも8年ぶりにこうして一緒に青龍映画祭のプレゼンターを務めることになったのですが、舞台袖で、二人で手でも繋いで出たほうがいいのかなってちょっと思ったりしてました。
イ・ジョンジェ:あ、はい。
キム・ヘス:今からでも遅くないと思いますよ。
チョン・ウソン:いや、なんというか。僕たち「カンブ(親友)」だから。ジョンジェさん、前の授賞式の時にちょっと触れましたけど、私との1万ウォンの約束、覚えてますか?
イ・ジョンジェ:やたらとこういう場でそれを持ち出してくるので、早く1万ウォンもらって出演して使い切らせないと、1万ウォンでいつまでも引っ張りまわされるので、早めに出演します。
チョン・ウソン:タイミング的にもとても適切な時期だと思いますね。今やグローバルスターにおなりになられましたし、使い倒すにはとても立派な価値が認められる位置なので。
イ・ジョンジェ:常にいいタイミングを逃しませんよね。
チョン・ウソン:色々お忙しいと思いますが、最近どう過ごされていたかお話しくださいますか?
チョン・ウソン:ウソンさんもよくご存じですが、『ハント』という映画に私たちが『太陽はない』以来20年ぶりに出演することになりました。この間撮影は無事終わりました。来年封切を予定しています。
チョン・ウソン:アン・ソンギ、パク・チュンフン先輩が『ラジオスター』という映画で男性主演賞を合同受賞されましたが、どうですか?『ハント』の演出者として合同受賞を可能にしてくれるんですか?
イ・ジョンジェ:それは、今日来たついでに青龍賞(の方)にステージ裏で会っていかないとと思ってるんですけど。
キム・ヘス:通じませんよ。
イ・ジョンジェ:今日来たついでに約束を取り付けて帰りたいです。キム・ヘス:お二人をきっとお招きできることをお待ちしています。チョン・ウソン:演出をしてみて、演出家として現場で私たちが俳優として参加するのとは異なり、たくさんの瞬間ごとの選択に責任を負う、とても重い地位であると感じられたかと思うんです。
イ・ジョンジェ:そのとおりです。ウソンさんも『保護者』という映画を演出されたのでよくお分かりだと思うのですが、私は正直に言うと現場で怒ったり「そんな持ってくるな、他のを持ってこい!」なんてやってもいいものかと思っていたのですが、全然そんなんじゃないんですよね。スタッフと俳優の方々のコンディションと状況を常に注視しながら合わせていかないことには、現場がうまく回らないということがとてもよく分かった経験でした。
チョン・ウソン:そうやって俳優の調子に合わせながら現場でリーダーとしての責任感を一身に背負っている、リーダーとしてはじめから終わりまでを率いていくポジションなのですが、今年はどんな方が最も素敵なリーダーシップを発揮なさったのか、第42回青龍映画賞監督賞の候補からご覧いただきましょう。
では、発表して下さい。
イ・ジョンジェ:第42回青龍映画賞監督賞の受賞者は、『モガディシュ』のリュ・スンワン監督です。

 

監督が並びたくない気持ち、本当によくわかる!(笑)

いやぁ~、最高ですね、チョン・ウソンさんとイ・ジョンジェさん。
このお二人、素敵すぎます。
同い年の大親友として知られてますが、なんともとぼけた感じがたまりません。
そしてとぼけていてもなんてカッコいいんでしょうか。(笑)

あれですよね。あえてロボット化したパク・チョンミンさんとは反対に、こちらのお二人は台本を感じさせない自然な進行。コンセプト正反対。(笑)

それにしても、チョン・ウソンさんが映画製作、監督業にも幅を広げているのは知っていましたが、イ・ジョンジェさんもなんですね!
イ・ジョンジェさんがメガホンを取った『ハント』(邦題仮)はイ・ジョンジェさんとチョン・ウソンさんが主演されてます。
ちょっとこれは早く見たすぎる!

イ・ジョンジェさんの近況といえば、なんといっても『イカゲーム』で文字通り世界を席巻。
なにしろ公開からひと月も経たずにNetflix視聴83か国で視聴率1位を達成。
もう、エライ騒ぎです。見てない人が見たフリするくらい、見てないほうがおかしいくらいの勢いです。(笑)

そのイ・ジョンジェさん、なんと『イカゲーム』でゴールデングローブ賞の主演男優賞にノミネートされてしまいました!

 

 

アカデミー賞よりもはるかに保守的で閉鎖的とされるゴールデングローブ賞が韓国はもとより外国で制作された外国ドラマを作品賞、主演男優賞、助演男優賞候補にノミネートしたのは史上初のことだそうです。
助演男優賞は『イカゲーム』でイ・ジョンジェさんと「カンブ」だったオ・ヨンスさん。
チョン・ウソンさんも口にしていましたが、「カンブ/깐부」はドラマのセリフで使われた言葉で「親友」、「仲間」を意味するようです。
いずれにしても、すごい変化が起きてますよね。もしや本当に受賞しちゃったりするんでしょうか?!
まさにユン・ヨジョンさんがおっしゃっていた通り、俳優たちにとっては今までもずっといい映画やドラマを作り続けていたけど、世界がいきなり韓国に注目し始めたという感じなのでしょうが、韓流ブームを超えた韓国ブームは今始まったところなので、これから数年は続くのだろうと思われます。

気づけば世界的大スターなイ・ジョンジェさんを、チョン・ウソンさんが1万ウォンのギャラで使い倒すところを、早く見てみたいですね。(笑)

本当に盛沢山だった今年の青龍映画祭。
来年は、コロナも収まって、劇場にたくさん人が戻ってこれたらいいですね。
そして私も、チョン・ウソン&イ・ジョンジェのダブル主演賞受賞、期待したいです!