みなさま、こんにちは。

ゴールデンウイークの真っ最中ですね。
私もお出かけの予定があるのですが、その前に。
今日も引き続き百想芸術大賞の受賞スピーチをば。今日取り上げるのは、私のえこひいきでピョン・ヨハンさんとリュ・ジュンヨルさん。

ピョン・ヨハンさんは青龍映画祭に続いて百想芸術大賞でも映画『ハンサン 龍の出演』で演じた日本人武将・脇坂 安治(わきざか やすはる)役で助演男優賞を受賞されました。

 

 

 

 

・・・・・・このメガネは役作りか何かでしょうか?
ちょっとおじちゃんぽい迫力が・・・・・・。(笑)

豊臣秀吉の朝鮮出兵軍を迎え撃つ朝鮮の将軍・李舜臣(イ・スンシン)を主人公に、豊臣軍を率いる武将・脇坂との海上決戦を描いた映画ですが、ほんとに、2022年公開映画観客動員数TOP10の記事でも触れましたが、ピョン・ヨハンさんがほんとに。ほんとにほんとに。ほんとになにごとなのって感じで。
「これは絶対賞取るな」と観ながらほとんどの観客が思っていたのではないでしょうか。
予想はしていましたが、百想芸術大賞でも。嬉しいです。

ピョン・ヨハンさんは前作の『チャサンオボ』の時の演技も素晴らしくて、『ミセン-未生』のハン・ソンニュルで見た時から只者ではないと思っていましたが、どんどん役者としての幅が広がり、演技に深みまで出てきて、素晴らしいですよね。

しかも今回、百想芸術大賞の助演男優賞候補者にイム・シワン君もいて。
『ミセン-未生』の二人がこんなふうに賞を競い合う姿を見るだけで、『ミセン-未生』ファンは涙目です。(笑)
さらにさらに、会場にはオ課長ことイ・ソンミンさんまでいらっしゃるので。こちらは最優秀男優賞の候補として。
いやー、ほんと。『ミセン-未生』って偉大なドラマだったなー。
役者があの後みんな大活躍。
と本筋と関係ないところで感激してしまいました。

・・・・・・などと書いたところで『ミセン-未生』からもう9年も経ったことに今気づき、違う震えに襲われております。(笑)

そして、これまた私のえこひいき、リュ・ジュンヨルさん。

リュ・ジュンヨルさんは今回なんと、映画部門の主演男優賞、つまり最優秀演技賞を受賞されたんですよね。
映画『フクロウ』(邦題仮)で。

 

 

 

 

主演賞ですよ、主演賞。最優秀演技賞って。

リュ・ジュンヨル君、すごい!快挙!

『フクロウ』は私もソウルで観たのですが、ジャンルは時代劇サスペンス。
実はユ・ヘジンさんが初の王様役にして、初の悪役を演じています。
もうほんとに、ぶとうかっていうくらいの悪役っぷりでした。(笑)

リュ・ジュンヨルさんの役どころは、盲目の鍼術師。
盲目ながら優れた知識と技術を持っていることを買われ、御医(王の主治医)が王宮に帯同するのですが、そこで不穏なことが起こり・・・・・・みたいな内容なのですが、観客数も今年に入って不振続きの韓国映画の中では332万と健闘。
ストーリー展開も良かったです。

リュ・ジュンヨルさんは同じ最優秀演技賞候補者の中に『ハント』のチョン・ウソンさんがいて、大大大先輩を差し置いて自分が選ばれたことに明らかに当惑していたのが印象的でした。

リュ・ジュンヨルさんはピョン・ヨハンさん主演の独立系映画『ソーシャルフォビア』でデビューしたんですよね。
2人とも同い年の1986年生まれ。
映画を見た当時は気づいていませんでしたが、今確認してみたら『ソーシャルフォビア』に『ウ・ヨンウ』の「春の日差しのようなスヨン」ことハ・ユンギョンさんも出演されていたのですね。
独立系映画で活躍していた俳優さんたちがどんどん商業映画やドラマで本領発揮されているのも嬉しいです。

 

では、ピョン・ヨハンさんとリュ・ジュンヨルさんの受賞スピーチをご紹介します。

まずはピョン・ヨハンさんから。

 


アニョハセヨ。ピョン・ヨハンです。お会いできて嬉しいです。

百想には作品を撮ると2年に一度は招待されたのですが、ほぼ10年ぶりに初めて賞をいただきました。百想芸術大賞審査委員の方々にお礼申し上げます。
まず、候補に一緒に名を連ねた方のうち、3名の方が僕と一緒に作品を撮ったことがあり、とてもいい思い出と、どれだけ立派な俳優であるかを知っているので、のちに機会があれば惜しみなくお祝いさせて頂きます。愛してます。お祝いしてください、兄さん方。
俳優という時間は、長い間やってこられた先輩方を見ていると本当にすごいことだと思いますし、簡単なことではないとわかるので、僕に与えられた俳優という時間の間は僕が十分活用し、良い作品でみなさまにご挨拶できるよう必ず努力いたします。いま『サムシクおじさん』というすごくイケてるドラマを撮っているのですが。宣伝ではありませんよ。来年もまた招いていただけたら嬉しいです。駄目ならまあ駄目で。
常にご健康でいてください。愛してます。

안녕하세요. 변요한입니다. 반갑습니다.
백상에 작품 찍으면 2년에 한 번씩은 초대가 됐었는데요, 거의 약 10년 만에 처음 상 받는 것 같습니다. 백상예술대상 심사위원분들께 감사드립니다.
우선 후보를 같이 오르신 분 중, 세 분이 저랑 같이 작품을 했던 적이 있었고 아주 좋은 기억과 또 얼만큼 훌륭한 배우분들인지 제가 알고 있기 때문에 나중에 또 이런 기회가 온다면 원 없이 축하해 드리겠습니다. 사랑합니다. 축하 좀 해주십시오, 형님들.
배우라는 시간이, 참 오래 하신 선배님들을 보면 정말 대단하고 쉽지 않다는 것을 알기 때문에 저에게 주어진 배우라는 그 시간동안에는 제가 충분하게 잘 활용하며, 좋은 작품으로 여러분들께 인사드리도록 꼭 노력하겠습니다.
지금 ‘삼식이 삼촌’이라는 아주 죽여주는 드라마를 찍고 있는데요. 홍보하는 거 아닙니다. 내년에 또 초대되면 좋겠습니다. 뭐 아님 말고요.
늘 건강하십시오. 사랑합니다.

 

やっぱり役作りでしょうか、このいでたち?
『サムシクおじさん』と仰ってましたよね。
どんな内容なのか、次回作気になります。

 

続けて、リュ・ジュンヨルさんのスピーチ。

 


私がデビューした時、映画『ザ・キング』でこの場で新人男優賞を頂いたのですが。

共に候補に上がられたウソン先輩がこうしていらっしゃるので、一体何と言葉で表現したらいいのか分かりません。
受賞スピーチとは、結局のところ感謝のご挨拶を差し上げる場であろうと思うので、私の(会社の)代表、監督、共にしてくれた仲間の俳優たち、みなさまに感謝を申し述べたいのですが。
少し前にも作品を撮り終え、『フクロウ』だけでなく毎回作品を終えるたびに同僚のみなさまに、スタッフのみなさまに感謝する気持ちというものはどういうものなのか、一度振り返ってみたのですが。
最近感じているのは、私が失敗をした時に包み込んで下さり、私が間違った時に許してくださる、そんな心を私が知ることが、感謝の心というものではないかと。そんなことを思ったりしています。
この場をお借りして、これまで私を大切にし、許し、暖かく包んで下さったすべての方々に感謝申し上げます。また、これから作品を共にするであろう皆さまに、あらかじめ私の失敗を包み込んで下さることを、そして許しを乞う気持ちで、感謝の挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。

제가 데뷔할 때 영화 ‘더 킹’으로 이 자리에서 신인남우상을 받았었는데요.
함께 후보에 오른 우성 선배님이 이렇게 계시니까 참 어떻게 말로 표현해야 될지 모르겠습니다.

수상 소감은 결국 감사 인사 전하는 자리인 것 같아서 감사 인사… 저희 대표님, 감독님, 같이 해준 동료 배우들, 다 감사 인사를 전하고 싶은데.
얼마 전에도 작품을 끝냈고 ‘올빼미’뿐만 아니라 매번 작품을 끝날 때마다 동료분들에게, 스탭분들에게 감사하다는 마음이 어떤 마음인지를 한번 돌아봤었는데.
요즘에 느끼는 거는 제가 실수했을 때 보듬어주시고 제가 잘 못했을 때 용서해 주시고 했던 그런 마음들을 제가 아는 게 감사하는 마음이 아닌가. 그런 생각을 해봅니다.
이 자리를 빌어서 그동안 저를 아껴 주시고 용서해 주시고 보듬어 주셨던 모든 분들에게 감사 인사 전하고요. 앞으로 같이 작품을 할 분들에게 미리 저의 실수를 보듬어 주시기를 구하고, 용서를 바라는 그런 마음으로 감사 인사 전하겠습니다.
고맙습니다.

 

それぞれカラーの異なるスピーチで、それぞれ良いですね。

大先輩のチョン・ウソンさんを差し置いて自分が受賞してしまい、さらにマ・ドンソクさん、ソン・ガンホさん、パク・ヘイルさんまで名を連ねているのに自分が、と恐縮しているのが立ち姿にも表れていて、リュ・ジュンヨルさんの謙虚そうな雰囲気が視聴者的には好感度アップです。
役者人生の中、主演を務められる機会は限られていると思うので、本当に大きな賞ですよね。
韓国は主演級助演級にかかわらず演技の上手な俳優さんたちであふれているので、「まだあの人最優秀演技賞取ってないの?!」と驚かされる方がたくさんいらっしゃいますもんね。

気づけばピョン・ヨハンさんもリュ・ジュンヨルさんも30代後半に差し掛かろうかという年になられていて、ますますこれからの演技が期待できそうです。

今後も大活躍を期待しています。