みなさま、こんにちは。

ここ数日、暖かかったかと思えば雪が降るほど寒かったりと、天候が目まぐるしく変わりますね。
風の轟音を聞きながら、それでも一雨ごとに春に近づいていっているのだと思うと、気分が明るくなります。
暖冬で開花の早かった梅が咲き切ってしまう前に、梅の花を見に行きたい今日この頃。
石川県能登半島の被災地にも、早く安心できる時間が戻りますように。

さて、今日も映画のご紹介を。
韓国で旧正月に合わせて2月7日から公開された『ピクニック』(邦題仮)の予告編を取り上げてみようと思います。

 

まずはポスター。

 

 

 

 

 

ポスターの手書きのタイトルは、韓国で著名な詩人ナ・テジュさんが直々に書かれたものだそうです。
映画の中でもナ・テジュさんの詩が登場するので、その縁でタイトルを書かれることになったのだそう。

原題は「소풍/ソプン」。
소풍/ソプンの日本語訳はピクニックか遠足になりますが、『ピクニック』と紹介する記事などが既にあるため、それにならって『ピクニック』(邦題仮)としておきます。

まだ映画を観ていないので「ピクニック」の雰囲気なのか「遠足」の雰囲気なのかは分かりませんが、私は最初に予告編を見たときは、「遠足」かなと思っていました。
80歳を超え高齢となったかつての仲良し3人組のおでかけなので、外来語で軽いニュアンスのピクニックより学校っぽい遠足の方が合うかと思ったので。
日本にも映画が入ってきたら、ピクニックと遠足のどちらになるでしょうね?

主演はウンシム役のナ・ムニさんとグムスン役のキム・ヨンオクさん、そしてテホ役のパク・クニョンさん。
みなさま実年齢も80歳以上。
ナ・ムニさんは1941年11月生まれの満82歳、キム・ヨンオクさんは1937年12月生まれの満86歳、パク・クニョンさんは1940年6月生まれの満83歳。
とてもそんなお歳には見えないですよね!

映画『ピクニック』はインディペンデント系の小さな映画。
製作費は12億ウォン。
『あしたの少女』(原題:다음 소희/次のソヒ)の総製作費が15億ウォンだそうですので、それより少ない製作費なのですが、クチコミがとても好評で、公開から2週間で観客動員27万にを迎え損益分岐点を超えたそうです。
なんでも、インディペンデント系映画が観客動員20万人以上を数えたのは、2015年に公開されたピョン・ヨハンさんとリュ・ジュンヨルさん主演の『ソーシャルフォビア』が記録した25万人以来だとか。

『ピクニック』はさらに観客動員を伸ばし、今日26日現在で30万人を突破しましたので、快挙と言えそうです。

監督はキム・ヨンギュン(김용균)さん。
過去にキム・ヘスさんやチョ・スンウさんらの主演作品を撮られていますが、タイトルを聞いてすぐ分かるようなヒット作には恵まれていなかったキム・ヨンギュン監督。実はナ・ムニさんとキム・ヨンオクさんじきじきに「あなたにやって欲しい」とシナリオを渡され、共感し、引き受けた経緯があるそうです。

2人の女性の友情物語、それも高齢女性の友情物語。そして人生の最後をどう過ごすかというテーマ。
お金が集まるような派手な企画ではありません。
監督は、もし自分がこの映画を企画していたら、投資を受けるために若い俳優を起用しようとしただろうと話されていました。

主演俳優のネームバリューと映画のテーマの良さでしょうか、詩人のナ・テジュさんに続き劇中の挿入歌として韓国で中高年世代に大人気のトロット(演歌)歌手イム・ヨンウンさんも自分の歌『砂粒』を使用することを許諾。
イム・ヨンウンさんとくれば、中高年に刺さる要素満載ですよね。

・・・・・・などと言ってますが、実は私などは、いつもBTSの人気投票の行方を阻んでくる強敵、のイメージしかないのです、イム・ヨンウンさん。(笑)
ええ、そうなんです。韓国内ヒットチャートの1位2位をいつもK-POPアイドルと互角に渡り合ってる方なんです。お金に自由の利く世代が集まるファンクラブの勢いが凄まじく。(笑)

ということで、中高年世代から圧倒的な支持を受けるイム・ヨンウンさんの歌を主題歌に、さざ波のように広がり続け観客動員を伸ばす『ピクニック』の予告編、まいりましょう。

まずはセリフのない釜山国際映画祭用の予告編。
流れている歌が、イム・ヨンウンさんの『砂粒』です。

 

 

いい歌じゃないですか。
いつもBTSの人気投票1位を阻みに来る人だとばっかり思っていたのに。

・・・・・・あ、いけない。うっかり本音が。(笑)

 

続けて、メイン予告編。

 

ウンシム!
お父さん!
母さん どうしたんだよ 夢でも見た?
60年ぶりに訪れた故郷
アンタ 戻ってくるの?
記憶の底にしまっておいた
ウンシム ご飯食べよう
テホはなんか素敵に年取ったわね
あらなによアンタたち
16歳の思い出に出会った
なんで?またいじけたの?
ぶつぶつ言うのやめなさいよ
一体どこに行ってたのよ こんな時間まで
学校 廃校になっちゃってた
数少ない幼馴染じゃないか
一遍の詩になる友情
ピクニック行こう
振り返ってみたら アンタは私をずっと守ってくれた天使だった
また生まれてもアンタと友達になる
今みたいに過ごして死んだらいいんだよ 楽しく!
もしかしたら最後の
ピクニック 2月7日劇場公開

 

こちらはナ・テジュさんの詩「ハマナス」の朗読シーン映像。

 

ピクニック
わが友のように可憐な「ハマナス」の詩朗誦
withイム・ヨンウン『砂粒』

ハマナス チン・グムスンとコ・ウンシム
ハマナス
子どもの頃 我が村に 支流の川に咲いていたハマナス
最近見かけなくなった
けれど今年もまた咲くだろう
私の若さは戻らなくてもハマナスの花はまた咲くだろう
在りし日のわが友のごとき可憐なハマナス
今年も咲くだろう
友に会いたい
ピクニック 絶賛上映中

 

ここまで見て、いい映画なんだろうなと感じていたのですが、観客の反応にやられました。

こちらは観客の反応を伝える映像。

 

ピクニック 観客リアルタイムの反応映像
全世界を貫く温かい共感と
慰めのメッセージを伝える映画
濃い余韻を残す『ピクニック』観覧現場
子どもたちより友達とこうやってピクニックに出かけるというのが、すごく良かったです。
みんなが経験する平凡な話をこんなにリアルに胸に響かせてくれるなんて。とても感銘を受けました。
静かなんですが、映像の中での南海と釜山一帯の美しさに改めて感動し、とても感銘を受けながら観ました。
これはお年寄りだけが見る映画ではなく、子ども世代も必ず見なければいけない映画です。
見ている間胸の片隅がすごく痛くて、実は笑うところでも笑えなかったんです。
はぁ。胸が詰まりました。遠からず訪れる私の未来のようにも感じましたし、お義母さんにも両親にも優しくしてあげられなかったことを反省したり。家族全員で連休中に手を取り合って、みんな一緒に見たらいいと思います。子ども世代も、お義母さんも両親も、みんな一緒に見て共感できる映画だと思います。
思ったよりよく理解できましたし、何とも言えない感情も感じて、良かったです。
夫を連れて観に来ようと思います。
私もそう思いました。
家族みんなで見るのにいい映画だと思います。
夫を連れてきて一緒に見なければと思いました。
「私の心で休んでいってください、私の隣りで休んでいって下さい」、その言葉がすごく響きました。充分気持ちが高ぶってきているタイミングでイム・ヨンウンさんの『砂粒』が流れてきた瞬間、どっと涙が出ました。より感情が高まったと思います。
ピクニック ピクニック ピクニック
ファイト ファイト ファイト

 

すごいですね。
イム・ヨンウンさんのファンの方々の怒涛の推薦コメント。
いえ、全員がファンというわけではないでしょうが。(笑)

いや~、これはもう、予告の時点で泣いてるので、私が。
絶対泣くやつじゃないでしょうか。

予告を見ただけで、ここで観客たちが語っているのと同じような感情を既に感じました。
「家族とではなく友達とピクニックに行くのが良かった」と感想を述べていた方がいましたが、その言葉にハッとしたり。
映画の主人公たちの年になった時、私には一緒に会って遊べる友達がいるだろうかとよぎったり。
号泣しながらいろいろ考えさせられそうな予感満載です。

地味ながらとても良さそうな映画なので、日本にもぜひ入ってきて欲しいです。