みなさま、こんにちは。

今日は、先日ご紹介した韓国映画界の尹錫悦に対する弾劾要求声明に続き、韓国のミュージシャンたちが起こした弾劾を求めるアクションについて、ご紹介しようと思います。

ロックバンドSINAWE(シナウィ)のギタリスト、シン・デチョルさんは、今日メディアのインタビューに応え、韓国のミュージシャンたちも12月3日に非常戒厳令を宣布し韓国全土を恐怖と混乱に陥れた尹錫悦の弾劾を求める声明文を発表する予定であると明らかにしました。

 

 

 

くーーーっ!

そうこなくっちゃ!

韓国のOh My News(オーマイニュース)との単独インタビューによると、シン・デチョルさんは昨日10日に自身のSNSに『音楽人時局宣言』と書かれたリンクを掲載。2度目の弾劾決議案評決が行われる14日午前に発表するので、それまでに署名して欲しいと仲間のミュージシャンたちに呼びかけたそうです。

丸一日と経たずに、11日時点で既に420名以上のミュージシャン・音楽業界関係者らが賛同したそうなのですが、第一報からしてビッグネームが並んでいて、またもや胸熱です。

以下、オーマイニュースの記事をまとめてお伝えしてみます。

引用元の記事はコチラになります。

 

まずシン・デチョルさんは、オーマイニュースに対し「時局宣言は至極当然のこと」とし、「K-POPや様々な韓国の音楽が世界的に注目され、影響力を発揮していた矢先に、国がこんな状況に直面したことがあまりに残念だ。音楽をやっている人たちは、彼らの間違った選択に対して一緒に声を上げて欲しい」と口火を切ったそう。

既に賛同を表明した人々として、歌手のシン・スンフンさんや、キム・ゴンモさん、イム・チャンジョンさんと並んで、パク・ヒョシンさんのお名前が挙がっています。
著名なヒットメーカーのユン・イルサンさんとザ・クロスのイ・シハさんが草案を書き、数々のヒット曲の作詞を手掛けた作詞家のハン・ギョンヘさんが草案を推敲し、宣言文が作られたそうです。

ちなみに「時局宣言」というのは、「現在当面している国内および国際情勢や大勢についての見解を込めた宣言」のことで、そうした見解を広く知らしめることそのものも差します。

70年代、80年代の軍事独裁政権下、当局の暴力的な弾圧にもかかわらず、宗教界や大学生たちなど、角界各層の民主化を求めて戦う人々が「時局宣言」を行ってきました。
映画『 1987、ある闘いの真実』の頃にも「時局宣言」が相次いでいました。

時は流れ2024年。今回のクーデターが起こる前から尹錫悦の退陣を求めまずはカトリック司祭たちが先陣を切り、大学教授たちがそれに続いて時局宣言を発表していたのですが、まさかの尹錫悦のクーデターが起きてからは、ソウル大や梨花女子大など各大学の大学生たちも時局宣言を発表し、尹錫悦退陣まで戦うと宣言。昨日はついに、高校生の時局宣言まで出されました。

そりゃ、そうです。
市民の目の前に戦車を持ち出し、軍の先鋭部隊を国会にヘリで送りこんで国民の代表である国会議員を捕らえさせようとしたのですから。そうやって個人の日常を戒厳令の下におき、制限しようとしたのですから。
許せるわけがありません。

「急に韓国どうした?!」と思われた方も大勢いらっしゃると思いますが、実際には韓国はずっと政治的に危険な状況にありました。
自分たちの私利私欲を満たすこと以外に関心がない残忍な尹錫悦は、自分や妻の不正腐敗を覆い隠すために検察と警察権力を総動員してきました。それでも自身と妻が介入した、偽物の世論調査を活用した不正選挙疑惑がいよいよ明るみに出そうになるや、かねてより計画してきた戒厳令によるクーデターを実行に移したのでしょう。

 

シン・デチョルさんは、今回自身も国会議事堂のある汝矣島で開かれた弾劾を求める集会に参加されたそうです。
2016年、朴槿恵の弾劾の時にも、大勢のミュージシャンと共に弾劾を求めて声を上げて下さったのを覚えています。
まさに韓国音楽業界の頼れる兄貴!

記事は、今の尹錫悦弾劾を求める集会の場で少女時代の『また巡り合う世界/Into the new world』やロゼ、エスパ、G-DRAGONらアイドル歌手の歌が20代30代を中心に響き渡っていることに対し「ロウソク(デモ)2.0の始まりだと思う。新たに(集会文化が)進化しているし、とても驚くのは、若い方々、特には女性が大勢参加されているということ」とのシン・デチョルさんの言葉を続けます。

 

「50代、60代は既に戒厳令下を経験したことのある方々ですが、その方々も大勢出ていらっしゃいましたし、(若い世代の姿を見て)覚醒されてもいました。ご存じのとおり、文化というものは最も自由な環境において花開くものです。毎日のように”自由民主主義”を叫んでいた人間(尹錫悦)が、自ら憲法を蹂躙し、市民の自由を最大限制限する戒厳令を宣布したわけですし、ついにここまでの状況をもたらしました。本当に驚きましたし、衝撃的でした。二度とあってはなりません。国のためにも、私たちの文化のためにも、繰り返してはいけません。」

 

シン・デチョルさんは1966年生まれ。
まさに、全斗煥の軍事独裁政権時代に青春を送った年代です。
同じ年代の人間が与党「国民の党」にもいるはずですが、高校生や中学生、小学生でもわかる「絶対やったら駄目なこと」が分からないなら、政治家をやらせてはいけませんよね。

 

呼び掛け文を翻訳し、ご紹介します。

 

先輩、後輩、仲間の音楽家の皆さん!

去る12月3日、ユン・ソクヨルは名分のない非常戒厳令を宣言し、内乱を画策、実行しました。「国民の力」は国民の利益ではない党の利益のために、投票不成立を作りあげる方法で議会民主主義をうち捨てました。さらに、内乱共謀者である首相と国政に関し何ら憲法上の権限もない与党代表が国政運営をするという、第2次内乱行為を続けています。

私たちが魂を込めた’K-Popの国’が、’政治後進国の国’として海外に映し出されています。’K-Popの国’が’戒厳令と内乱の国’となり、二つの顔を併せ持つ国と呼ばれています。私たちが苦労して作ってきた音楽が貶められるのではないかと恐れています。

国が正常に機能するときこそ、私たちは健全な音楽活動を続けることができます。

そこで、ユン・ソクヨルの即時退陣、弾劾決議を促す音楽人の時局宣言を提案します。私たちの後輩たちが今より良い大韓民国で音楽ができるように、ぜひ一緒に行動してください。

(署名していただき、仲間の音楽家たちに必ず届けてください)

-大韓民国音楽人連帯-

 

最後に、今日もこの「応援棒連帯」の旗を掲げます。

ほんと、これ!

 

オタクに推し活だけ心配する自由を!