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10 2014年8月
みなさま、こんにちは。
外は台風の暴風が吹き荒れております。
自然の猛威に抗えるはずもなく、ひたすら一方向になぎ倒されている家々の花々を見つつ、大きな被害がどこにも出ることなく過ぎて欲しいと思う8月の日曜日。
韓国では今日、7月30日に公開された映画チェ・ミンシク主演映画『명량/鳴梁(ミョンリャン)ー渦巻く海』(邦題仮)が観客動員1000万人を最短で突破したそうです。
すごいですよねぇ。
公開12日目の今日の午前に1000万人突破。
1000万人突破としては歴代最短記録なのだそうです。
この映画の主人公は16世紀末の朝鮮王朝時代に起きた豊臣秀吉による二度の朝鮮侵略(文禄・慶長の役)の際、水軍を率いてこれを破った李舜臣(イ・スンシン)将軍。
朝鮮半島では「文禄・慶長の役」は「壬辰倭乱(임진왜란/イムジンウェラン)」と呼ばれています。
タイトルの“명량/鳴梁(ミョンリャン)”は、1597年旧暦9月16日に大きな一戦が交えられた全羅南道の鳴梁海峡での戦い「鳴梁大捷(日本では“鳴梁海戦”)」から付けられています。
なんだか華やかさのかけらもないポスターですよね。(笑)
「鳴梁大捷/鳴梁海戦」で李舜臣(イ・スンシン)将軍は133隻の軍船と200隻あまりの輸送船からなる豊臣軍をわずか12隻の軍船(のち百姓らの船が一隻加わり13隻)で迎え、そのうち31隻を撃破したとされています。
李舜臣(イ・スンシン)将軍役にはチェ・ミンシク、敵将・来島通総(くるしまみちふさ)役にはリュ・スンリョン。朝鮮出兵により出世した脇坂安治(わきざかやすはる)役はチョ・ジヌンが務めています。
他にもお久しぶりな感のイ・ジョンヒョンさんや、来島の護衛役にノ・ミヌさんなども出演。
李舜臣(イ・スンシン)将軍が大勝した規定路線の物語なので、当初はさほど興味を持っていなかったのですが、いやいや、なにやらとてもいいと大評判。
「この映画を、題材の表層だけを見て“ありがちなナショナリズムを煽る映画”とうがつ評者は、この映画の本質を完全に見誤っている。この映画が描いているのは、リーダーとはなにか、あるべきリーダー像とはなにかである」
こうした評価をかなり目にするんです。
そうなの?
ほんとに?
だったら見てみたいかも。
という感じで、私も自分で見て確かめてこようと思っています。
まぁ。
とはいえ私はまだ疑いの眼を向けてはおります。
だって監督が。
『最終兵器 弓』(邦題:神弓KAMIYUMI)の方なんですもん。
最後にCGで虎出しちゃったからなぁ。
あの映画も2011年の夏に740万人超えでしたからね、観客動員。
ぜんっぜん良くなかったですけどね。(よかった方、本当にごめんなさい。笑)
あれも清の侵略を受け、数万から50万人の説もある大量の民が強制的に清に連行された丙子胡乱(ピョンジャホラン/へいしこらん)を描いた映画。
勿論いいんです、そういう題材を取り上げても。内容に新たな歴史の視座があるなり、現代への教訓が残るなりすれば見た甲斐があるのですが、『最終兵器 弓』があまりにも「・・・・・・で?」だったので、過度な期待はしないでおこうとセーブする気持ちが正直どこかにあるにはあります。観客動員スコアが高い=いい映画、とは必ずしも言えませんので。
まぁ、そのあたりも含め、自分で見て見極めたいと思います。
内容がよければここでまたご紹介するかもしれません。
そんなわけで、予告編、貼っておきます。
用意は整いました。
漢陽まで一日半あれば十分でございます。
朝鮮はわしがいただくことにする。
1597年、壬辰倭乱6年
敵船はすでに200隻を越えてます。
1万人もの人が死んだ。
この戦は闘えません!
まだわたしには12隻の船が残っています。
誰もが諦めた戦い
もしその恐れを勇気に変えられさえすれば。
恐れに立ち向かう者
船が流されてはならぬ!
甲板の上の火砲を左櫓へ移せ。
すべて集中させるのだ!
それでは全滅するかも・・・。
やれると申せ!
歴史を変える
もはや生き残れる場所も、逃げる場所もない。
戦争、それ以上の戦いが始まる!
〈最終兵器 弓〉 キム・ハンミン監督作品
全軍、出征せよ。
歴史を変えた最も偉大な戦い
鳴梁
来島役のリュ・スンリョンさん。
もはや完全に1000万人請負人ですね。
『~弓』の時も740万超えという高いスコアを叩き出しましたが、その後出演した『王になった男』、そして主演映画『7号室の贈り物(邦題:7番房の奇跡)』に続き、今回の『鳴梁』でも1000万人超えを達成したリュ・スンリョンさん。
韓国映画でこれまで1000万人を超えたのは10作品だけなので、そのうち3篇に主演を含めた主要キャストとして出演しているのはすごいですよね。ちなみにソル・ギョングさんとソン・ガンホさんがこれまでそれぞれ2作品ずつ主演映画で1000万人を突破しています。
『~弓』の頃はまだ「・・・・・・キム・スンウ?」と油断するとなっていたのに、ほんの3年で凄い変貌ぶり。もはやキム・スンウさんと見間違える人はいないでしょう。(そんな人は私だけですか?!)
この夏の韓国映画は、私が観たいと思っている“군도/群盗”(制作費160億ウォン)から始まって、この“명량/鳴梁(ミョンリャン)”(制作費180億ウォン)と、キム・ナムギル&ソン・イェジン主演映画“해적:바다로 간 산적/海賊:海に行った山賊”(制作費150億ウォン)、そしてこれから公開されるキム・ミンソク&ユチョン主演映画”해무/海霧”(制作費100億ウォン)と4作品も韓国版ブロックバスターがお目見えします。
それぞれどえらい額の制作費がつぎ込まれているのですが、内容もすべてかなりいいそうなんですよね。
これは4作品すべて制覇したいところです。
目下一番心配なのは、『鳴梁』に押されて『群盗』の上映館数が早くも激減していること!
ちょっと待って! 私が見てからに!
見てからにしてちょうだい!
と、ここで騒いでも無駄ですが。(笑)
気づけば雨がぴたりと止み、風もすっかり収まりました。
これから台風が来る地域のみなさま、どうぞくれぐれもお気をつけください。
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