みなさま、こんにちは。

関東地方には秋雨が降っています。
一雨ごとにこれから寒くなっていくのでしょうね。
「まだ早い」と暖房を我慢していますが、早々にくじけそうです。

さて、今日は今KBSで放送中のドラマ『ポセイドン』について、8話まで観終えての感想を書いてみます。

『ポセイドン』は9月19日からKBSで放送が始まった全16話のドラマで、現時点での本放送は10話まで終わっています。
私は『姫の男/王女の男』に熱中する合間にチョン・ウソンとイ・ジア共演の『アテナ~戦争の女神』を観ていたのですが、そこにジュノ役でチェ・シウォンが出ていたという単純な理由でジュノ、もといチェ・シウォン君が主演する『ポセイドン』を見始めました。

ところがこれが、予想に反し、とてつもなく面白いです。

韓国のコーストガード(海洋警察)を初めてフィーチャーしたドラマだそうで、やれブロックバスターだ、海洋警察が全面的に協力しているだのと色々な宣伝文句が踊るこのドラマですが、どれだけお金がかかっていようと、観る側にとって重要なのは面白いかどうかですよね。

このドラマ、とても面白いのに視聴率が伸び悩んでいるらしく、8~9%台を行ったりきたりしているそうです。
うーん。謎です。すごく面白いのに。(笑)

『ポセイドン』、なんと今年中にM-netで放送が始まるそうですね。
こちらの公式サイトに、登場人物などが載っています。

日中韓を股にかけて、あらゆる犯罪に手を染める「黒蛇会」。密輸や密航、武器の搬入など、すべての悪がうごめいています。
ベールに包まれた悪の頭目チェ・フィゴンを捕まえるために秘密裏に捜査チームが組織され、指揮するクォン・ジョンリュル(イ・ソンジェ扮)の元で潜入捜査を続けるキム・ソヌ(チェ・シウォン扮)。
捜査の手がもう少しでチェ・フィゴンに届くと思われたとき、ジョンリョルの妻が「黒蛇会」の魔の手によって殺され、ソヌの同僚である女性捜査官も正体がばれて殺されてしまいます。

勝手な潜入捜査で同僚を死に追いやったことの責任を追及され、階級を剥奪され地方署に左遷されたソヌは、事件以降そのイケメンぶりを発揮してナンパに明け暮れ、一方のジョンリュルは復讐したいがあまり無茶な捜査を続け、組織からは完全にスポイルされる状態にあるというところから物語は始まります。

度重なる捜査の勇み足に、職を追われる寸前のジョンリュルですが、
そのジョンリュルに「未解決事件を捜査する名目で“捜査9課”をチーム編成し、内密にチェ・フィゴンを追う」という任務が与えられ、彼はソヌをはじめとした信頼できる仲間たちで捜査9課を組織します。
その中に紅一点含まれたイ・スユン(イ・シヨン扮)。
ボクシングが得意で男のようなさばさばした性格の彼女は、7年前に失踪した尊敬する父と同じ職に就きたくて海洋警察に入ります。

イケメンを武器に遊ぶだけに見えていたソヌは、実は心の中で同僚の犠牲を忘れておらず、わざと密輸に手を出して警察から指名手配を受け、「シンチョンのポパイ」の異名をとるチェ・フィゴンの手下チャン・ドクス(キム・ジュンベ扮)に密航を頼むという荒業に出ます。密航した先にチェ・フィゴンがいると踏んでのことなのですが、すぐに正体がばれてしまい殺されかかったりします。
それを助けてくれたのが、海洋警察の特攻隊在職当時の同僚で、ライバルのような存在のカン・ウンチョル(ユノ扮)。実はこのカン・ウンチョルがくせもので、「黒蛇会」と何かしらつながりがあるようです。

ソヌも9課に加わり、総勢6人体制で捜査を進めていきますが、常に決定的場面では事前に状況が敵に漏れます。組織の内部にスパイがいることにジョンリュルは気づき、あぶりだしていくのですが・・・・・・。

とにかく私は断言します。

確かにこのドラマにはスーパージュニアのチェ・シウォン君が出ています。

東方神起のユノもカン・ウンチョル役でカメオ出演しています。

でも、このドラマの主役は、誰がなんと言おうと、この人です。

この人、怖すぎます!

顔つき、笑い方、声の出し方、そして極めつけは釜山訛り。
残虐な方法で人を殺します。
初回では、チェ・シウォン扮するキム・ソヌを、生きたまま自動車スクラップ工場で潰そうとするんです。
もう本当に、この人があまりに怖すぎて涙が出そうになりました。(笑)
とにかく、この人はすごいです。もう、怪演というほかない演技。
この人が出てくるたびに、本気で心臓が縮まります。
こんな役者さんがいらっしゃるのですね。層の厚さに恐れ入ってしまいました。

なにしろ“シンチョンのポパイ”ことチャン・ドクス、腹を銃で撃たれ、警察病院に入れられている最中でも、手錠もなんのその、捜査員たちに飛びかかろうとしたりするのです。

表情が完全に18禁レベル。
小さい子が見たら泣きます。(笑)

私はいまのところ8話まで観終わっているのですが、視聴率など気にせずにどんどんこのままいって欲しいです。
今のところ、コーストガードの内部、それも特攻部隊のリーダーが「黒蛇会」の人間だということが分かっていて、それを知るのはチェ・シウォン扮するキム・ソヌだけとなっていますが、最新の放送でどうなっているか気になるところです。

ちなみにこのドラマ、当初は東方神起のユノとともに神話のエリックが除隊後初主演するはずだったそうですね。女優もキム・オクピンさんがキャスティングされていたとかで。
海洋警察のバックアップを受けて撮影を始めたものの、朝鮮半島の軍事的な緊張が西海岸で高まったことを受けて撮影協力どころではなくなったために一時撮影を中断せざるを得なくなり、そのため役者が降板せざるを得なかったようです。
そればかりか、どのテレビ局が放送するかさえ分からなくなり、完全にお蔵入りする可能性もあったようですが、色んな波乱を超えて今を迎えています。

女優のイ・シヨンさんは、華奢な見かけによらず実はアマチュア・ボクシング48kg級の優勝者で、本作でも華麗な本物のジャブを繰り出してくれています。
アクション女優と違って、彼女の動きは華やかさよりも本当っぽさが売りだと思います。
演技力については散々言われてしまっているので、私はあえて言わずにおきます。(笑)
彼女、『花より男子』の韓国版にも出ていましたよね。
でも、彼女の一生懸命に演じる姿、好感が持てます。

今後の展開としては、ジョンリュルの親友ぶっていながら実は「黒蛇会」と長年繋がっている特攻隊のカン・ジュミンの正体がいつジョンリョルにも分かるのか、同じく「黒蛇会」と繋がり、同僚殺しの際も現場にいたカン・ウンチョルの正体がソヌに分かるのはいつか、


そしてシヨンの家に下宿するソヌとシヨンとの間に恋は生まれるのか、などが見所になりそうです。
・・・・・・いえ、本音を言えば、一番の見所はポパイがまたどんな怪演を見せるか、です。(笑)

『ポセイドン』の今後の展開がさらに面白ければ、また書いてしまうかもしれません。