27 2018年10月
みなさま、こんにちは。
秋がものすごい勢いで過ぎていきますね。
気が付けば早くも10月末。
今年も残り2か月あまりだなんて、衝撃です。
なぜこんなに時間が経つのが早く感じられるのか、論理的に解説した本があればぜひ教えてください。
というわけで(?)今日はピョン・ヨハンさんとイ・ビョンホンさんが出演しているe-bookアプリ‘ミルリ(蜜里)の書斎’のテレビCMをご紹介します。
いやー、たまらないCMがきてしまいました。
まさかのイ・ビョンホン&ピョン・ヨハンの組み合わせだなんて!
『ミスター・サンシャイン』で共演していた二人だけに、ドラマを熱心に見ていた視聴者としては嬉しくてたまりません。
ドラマをご覧になっていないみなさまにはフツ―にイ・ビョンホン&ピョン・ヨハンでしょうが、私の目には「ユジン・チョイ/チェ・ユジン」と「キム・ヒソン」にしか見えません。(笑)
二人が広告塔になっているのは、「밀리의 서재/ミルリ(蜜里/millie)の書斎」という電子書籍アプリ。
なんでも1万ウォンほどの定額料金で毎月2万5千冊の電子書籍を読み放題できるアプリなのだそうです。
はじめは「ミリーの書斎」かと思ったのですが、調べたところ「蜂が蜜を運んで村を作る」という意味を表す言葉「蜜里/ミルリ」を指しているのだとか。
新刊も含めて毎月1000冊以上追加し、来年上半期中には3万冊に増やす計画の「蜜里の書斎」、他のe-bookサービスとの最大の差別化は「リーディングブック」サービスにあるようです。
その名の通り、本を読んでくれるサービスだそうですが、オーディオブックとは異なり専門家による本の要約文を読み上げてくれる機能なのだそうです。30分聞いていれば、難しい本の要約が目でも耳でも概ね分かるという画期的なサービス。
声優さんによる朗読なのだそうですが、なんとイ・ビョンホンさんとピョン・ヨハンさんも今回1冊ずつリーディングに参加しているとか!
マジかーー!(笑)
最初のひと月はお試し無料だそうなので、来月お目見えするというお二人のリーディングを聞くためにも、これは来月入ったら会員登録だなと鼻息荒くなっているのは、誰あろう私です。(笑)
3日前に解禁になったばかりらしいこのCMのおかげで、どれだけ会員数が増えるのかも知りたいところです。
10月15日付の記事では累積22万件の会員登録数だったそうです。
さて、そんなわけでご覧いただきましょう。
「蜜里(ミルリ)の書斎」you tube公式チャンネルより「ブックバトル編」。
本の書名は、日本でも翻訳本がある場合は日本版タイトルで訳しています。
ヨハン:始めましょうか
ビョンホン:『サピエンス全史』
ヨハン:『歴史の歴史』
ビョンホン:『猫』
ヨハン:『言葉の器』
ビョンホン:『ナッジ』
ヨハン:『ラテン語授業』
ビョンホン:『12の足跡』
ヨハン:『赤毛のアン』
ビョンホン:『部屋の隅の美術館』
ヨハン:『その「決断」がすべてを解決する』
ビョンホン:『デミアン』
ヨハン:本代、かなりかかってるんじゃない?
ビョンホン:一冊分の値段で全部読んだよ
毎月一冊分の値段で2万5千冊が読み放題
毎月一冊分の値段で2万冊が読み放題
読書に制限なく親しもう
ミルリの書斎
初月無料
やーだー、もーー❤
一体何やってくれてるんですかね、大真面目な顔でこの二人は。
他にも「ク・ドンメ(ユ・ヨンソク)バージョンも出せ!」などとドラマファンたちが興奮してるとかしてないとか。
あー、でも本当に3人揃い踏み、見たいなぁ~。(笑)
さて、このCM。
素敵な二人がバトルってるコミカルさがたまりませんが、実はここで繰り出されている本がなかなかのラインナップなのです。
せっかくなのでこちらについてもご紹介しましょう。
まずは先攻、『サピエンス/사피엔스』。
邦題は『サピエンス全史』です。
日本では上下巻に分かれますよね。
『サピエンス/サピエンス全史』。著者ユヴァル・ノア・ハラリ(Yuval Noah Harari/유발 하라리)。
全世界で800万部を超える大ベストセラー本。
「なぜホモ・サピエンスだけが繁栄したのか? 国家、貨幣、企業…虚構が文明をもたらした! 48カ国で刊行の世界的ベストセラー!」ということで日本でも出版されていますので、既に読まれた方もいらっしゃるかもしれませんね。
いや、正確には、ほぼ新品状態で本棚を燦然と輝かせている方が結構いたりして?
最近はとっても秀逸な専門家による有料の書籍要約サイトも流行っているので、全巻読む自信のない人はレベルの高い要約を読んで自分で読んだ以上の理解を得るのも手かもしれません。
というくらい、むつかしそうです、この本!(笑)
次に繰り出されたのは『歴史の歴史(역사의 역사/ヨクサエヨクサ)』(邦訳未訳)。
著者は元政治家で韓国随一の売れっ子文筆家、ユ・シミン(유시민)さん。
このブログでは『知っておいても役に立たない神秘的な雑学辞典(通称アルスル)』でご紹介している、私も大好きな方です。
e-bookアプリ“蜜里の書斎”ではユ・シミンさんの著作もかなりフィーチャーしているようですね。
よしよし!
3番手は『猫(고양이)』という小説。日本語未訳。
著者はベルナール・ウェルベル(Bernard Werber/베르나르 베르베르)というフランス人作家なのですが、この方、日本では殆ど知られておらず翻訳も『蟻』のみが出ているそうですが、韓国ではベストセラー作家さんです。
本ってこういうところがあるから面白いんですよね~。
反対に、日本ではかなりメジャーなのに韓国では全く翻訳されていない、もしくはされていないに等しいくらい知られてない本やジャンルというものもあります。
この小説は1巻と2巻に分かれていて、パリのモンマルトルに住むメス猫バステットと頭にUSBを装着させられた実験用の天才シャム猫ピタゴラスの目を通して人間の文明を見つめる作品なのだそうです。
『猫』の次にピョン・ヨハンさんが繰り出したのが、『言葉の器(말그릇/マルクルッ)』(邦訳未訳)。
著者はキム・ユンナ(김윤나)さん。話し方のコーチングなどを企業専門に行ってきた方だそうで、心理学的なアプローチを加えつつ‘人にはその人固有の大きさも深さも違う言葉の器がある’、‘自分の言葉遣いはスキルではなく内面を表している’としつつ、‘自分の言葉の器を少しずつ広げ、深めていくための方法’などが綴られているベストセラー本です。
この本を知っている人たちがCMでピョン・ヨハンさんの口から「マルクルッ(言葉の器)」が飛び出した瞬間思わず噴き出したそうですが、わかる気がします。
これ読んでるピョン・ヨハンさん、想像すると面白い。(笑)
そしてイ・ビョンホンさんが繰り出した『ナッジ(Nudge/낫지)』。
これは2017年にノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラー(RICHARD H.THALER/리처드 탈러)がキャス・サンスティーン(CASS R. SUNSTEIN/캐스 R. 선스타인)と著わした本で、日本では『実践 行動経済学』というタイトルでやはりベストセラーになっています。
楽しい感じで書名がCMに登場すると、なんだか万人が手に取って読めそうな雰囲気になりますが、絶対違います。
絶対読んでも分かんない。アダム・スミスもマルクスもケインズも、名前しか知らない人には、絶対分かんない。(笑)
いえいえ、そんなことはないのでしょうが、私が経済学を専攻した人に「行動経済学」の理論を解説してもらったところでは、適切で面白い例示の部分以外は理解できない、否、それで十分理解した気になって私なんぞは終われる、そんな本でした。
秀逸な要約文、読まなきゃ。
だからこそのリーディング・サービス?!(笑)
その次の『ラテン語授業(라틴어 수업/ラティノ スオプ)』(邦訳未訳)はハン・ドンイル(한동일)神父が2010年から16年まで西江大で行った初級・中級ラテン語授業をまとめたもの。
ハン・ドンイル神父は、韓国初、東アジア初のローマ教皇庁裁判所ロータ・ロマーナ(Rota Romana)の弁護士であり、カトリックの司祭です。
こんなの読んでたら、すごい知的なかほりを醸しだせそう。
でも一体どこで使う?!(笑)
次なる『12の足跡(열두 발자국/ヨルトゥ パルチャグッ)』(邦訳未訳)は、またしても「アルスル」ファミリーの一員である脳科学者チョン・ジェスン(정재승)教授の著作でした!
読みたーい。
絶対読むー。
と浮かれた私ですが、これもリーディングサービス、つまり要約&音声サービスが付くみたいです。
ってことは、実は内容難しい?!(笑)
いえいえ、これは過去10年の間にチョン・ジェスン教授が行った「脳科学の知恵と洞察」の詰まった12の講演録だそうなので、きっと知的欲求を満たしてくれる興味深い内容になっていることでしょう。
ちなみにこの本も韓国でベストセラーです。
『赤毛のアン』は日本でも韓国でも大人気の小説なので、説明はいりませんよね。
韓国では『빨간 머리 앤/パルガン モリ エン』。
ピョン・ヨハンさんの口から大好きな『赤毛のアン』が語られて、視聴者大満足。(笑)
次にバトルで挙げられたのは、『部屋の中の美術館(방구석 미술관/パンクソク ミスルグァン)』(邦訳未訳)。
こちらも8月に出たばかりで、著者チョ・ウォンジェ(조원재)さんの同名人気ポッドキャストが本にまとまったもの。
偉大な芸術家たちの有名作品をめぐる様々な知られざるエピソードを紹介し、作品を解説することで、美術をより身近に感じさせ、巨匠たちの意外な素顔も浮き彫りにしてくれる良書だそうです。
著者はもともと経営学の専攻で、美術は完全に独学で学んだのだとか。
こういうオタクっぽい愛こそが、専門家では見逃しがちな面白い視座を与えてくれたりしますよね。
そして出ました、自己啓発書。
日本でも韓国でも出版されているマーク・マンソン(MARK MANSON)/마크 맨슨)の『気にしない技術(신경끄기 기술/シンギョン クギ キスル)』。
日本語版のタイトルは、『その「決断」がすべてを解決する』。
・・・・・・なんだろう、この異様に圧の高いにいちゃんは。(笑)
1984年生まれのマーク・マンソンさんによる自己啓発本。
ボストン大学卒のパワーブロガーで、起業家だそうです。
英語の原題の言葉遣いが強烈で、『The Subtle Art of Not Giving a Fuck』。
韓国語版も日本語版も、タイトルが意訳になるのは当然。(笑)
「自己啓発本」と書きましたが、よくあるポジティブシンキングごり押し本とは真逆な内容で、特にSNSで自分と友だちを思わず比べてしまったり、人からの承認欲求が強かったり、人にどう見られているかが気になる今の時代の多くの人々に刺さる言葉が満載だそうです。
ただ、「84年生まれに言われたかねーわ!」な人には無理な本かもしれませんね。(笑)
そして最後の『デミアン』は、文豪ヘルマン・ヘッセの小説。
いや~、素晴らしい。
単なるCMなのに、二人がバトルで挙げているその本に、興味が湧いて読みたくなる。
なかなかやるなぁ、このCM。(笑)
少なくとも、本好きな人たちには刺さること間違いなしです。
ちなみにイ・ビョンホンさんは『サピエンス』、ピョン・ヨハンさんはユ・シミンさんの『歴史の歴史』のリーディングブックに参加しているそう。
待望のコンテンツは来月お披露目だそうなので、これは爆発的に加入者増えそうですね。
それにしても、ここで紹介されたほんの数冊の本を見ただけでも、世界はなんて知的な発見にあふれているんでしょう。
ある人が一生をかけて探求した事柄が一冊の本に収まっていたりするのを思うと、ほんとに本ってすごいなと思います。
ってまるで小学生の感想のようですが。(笑)
素敵な二人が共演した“ミルリ(蜜里)の書斎”の楽しいCMのおかげで、未知だった本も知ることができて。
とても得した気分です。
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7 Responses for "イ・ビョンホン×ピョン・ヨハン出演CM
e-bookアプリ “ミルリ(蜜里)の書斎“ ブックバトル編"
白香夏さま
ミルリの書斎はさておき(>_<)-☆\ばきっ(ーー;
このふたりのCMには大いに興味を覚える私(^0^;)
もちろん、ユジン・チョイとキム・フィソンですから(笑)
「ミスター・サンシャイン」を見たばかりで、今余韻にひたっているところです。
なので、次のドラマの視聴に心が動かず、ぼんやり過ごしているような今日この頃・・・
そんな時にこの話題!\(^o^)/
このふたりのやりとり、意味もなく?・・・う~ん、良いですっ!
もちろんドラマの中での3人の会話を思い出して・・・
重い重いドラマの中でクスッと笑えるこの3人の飲み屋のシーンが印象深く残っています。
ク・ドンメ落ち なる言葉も出来たという話を友だちから聞きました。
ユ・ヨンソクは以前から好きなので私にとっては「また落ちた」という感じですが、笑。
ヨンソクくんもきっとふたりと一緒にCMに出たかったでしょうね。
ファンミとか舞台の準備で忙しいので無理だったのかもしれません。・・・って私が言う立場にもないか(^0^;)
すいません、高尚な本の紹介のところにこんなコメントでm(__)m
みーちゃんさま
こんにちは!
コメントどうもありがとうございます。(*^_^*)
ミルリの書斎、さておいてくださって全然かまいません!
私もこの二人の組み合わせに激しく反応して取り上げたので。
結果、思いのほか回し者のようになっておりますが。(笑)
最高ですよね、この重厚な暗めの雰囲気も。まるでグローリーホテルの一室です。
二人の間に漂う妙な緊張感と軽口も、さながら303号と304号。
・・・とあくまでもドラマ目線。(笑)
私もここにク・ドンメが加わって欲しかったです。
ユ・ヨンソクさんのこと、お好きなのですね!
ファンミに『ミスター・サンシャイン』の脚本家キム・ウンスクさんと、共演者のキム・ミンジョンさんがサプライズで登場されたそうですよね。
なんて豪華なんでしょう!行かれたファンのみなさま、大歓声だったでしょうね。
とやっぱり最後までドラマに絡めてしまいます。(笑)
ありがとうございました。(^-^)
こんにちは。
このCFを取り上げてくださるとは! 出てこずにはいられません。
まるで、ユジンとヒソン(正しい表記は「フィソン」なのですか?)が生まれ変わって、楽しく知的な会話をしているかのような、幸せな気分になるCFです。作ってくれた関係者様に感謝したいです。ドラマに出てきたヒソンの日本の家に本がたくさん積んであり、ヒソンファンが、どんな本があるか調べていました。ですから、ヒソンは読書家! なので! このCFはヒソンにぴったり・・・ってピョン・ヨハンさんですが。
本の内容もすごく知りたかったので、とてもありがたいです。出てくる本は韓国で人気だったり知名度があったり定評があったりする本なんだろうな、と思っていました。
ベルナール・ウェルベルは私も日本より韓国で人気の作家だ、と以前知りました。「最近好きな本は何ですか?」という質問に、『蟻』と答えた韓国の有名人がいて興味を持ち、読んでみました。すごく面白かったですが、SF通に好まれそうな小説なので、これが韓国でメジャーなのにちょっと驚きました。そういえば、映画「あなた、そこにいてくれますか」のギョーム・ミュッソも日本よりも韓国で人気がある小説家のような気がします。
そして同じ本で韓国版と日本版のブックデザインが違うのも面白いですね。
ピョン・ヨハンさんがユ・シミンさんの本のリーディングをする・・・意味わからなくても声聴くだけでいいです(笑)。日本からも登録できるといいのですが。
話がそれますが、10月13日にピョン・ヨハンさんのデビュー7年目にして初ファンミーティングがソウルであり、行ってきました。魅力も才能もたっぷりあり、なおかつ本当に本当に誠実な良い方で・・・やはりファンミと言えども人柄は伝わるものです。そして、さすが俳優さんだというか、このCFもですが、その後出た雑誌のグラビアなど見ても、ファンミのヨハンさんとはまた違うんですね。そこがまたすごいと思い、ますますファンになりました。「ヘドウィグ」以来の素晴らしい生歌も堪能しました。
それでは、急に寒くなりましたので、お体にお気をつけてお過ごしください。
eripodさま
こんにちは!
コメントどうもありがとうございます。(*^_^*)
「フィソン」と書いてますね。無意識下で音をバラしたようです、厳密に。(笑)
あとで「ヒソン」にしておきますね。
このCM、たまりませんよね~。
ドラマを見ていた人たちにはどうしてもユジンとヒソンにしか見えないですし、見ていなかった方々には新鮮な組み合わせなのではないでしょうか。
ベルナール・ウェルベル、ご存じなのですね!
この方、韓国語読みだと「ベルナル・ベルベル/베르나르 베르베르」なんですよね。おまじないみたいです。(笑)
CMも雰囲気も全体的にとっても素敵なのですが、紹介している本も興味をひくものばかりで、良く練られているなぁと感心してしまいました。
韓国国内向けのサービスですが、コリアンは世界中にいるので海外から利用したいという声も多く、現状、海外クレジットカードは限られた範囲で可能なようですが、決済システムの充実は図っていく方向だそうです。
ただし、そもそもが韓国国内向けなので、ひと月お試しするとしても韓国語オンリーだと加入手続きからくじけちゃいますよね。
って、それはさておきファンミ!
きゃあ~❤
行かれたのですね~!(#^^#)
生歌~~~。ヘドウィグ~~~。
また頭の中に曲がかかってきてしまいました。(笑)
それにしても、ヒソンの日本の家の本を探したファンの方がいらっしゃるのですか?
その方、すごいですね!これぞ日本のファン!(笑)
「日本のファンは思いもしなかったところに注目して質問してくるので、驚かされる」と以前ある韓国の俳優さんが仰っていたのですが、まさにそれですね。
確かに本に囲まれていました。いったいどんな本だったのか、にわかに気になりますね。
ありがとうございました。(^-^)
eripodさまも、どうぞお風邪など召されませぬようお体ご自愛くださいませ。
こんにちは。
登録に関しての情報、ありがとうございます。グローバルなカード決済ができて、登録が英語でできるとハードル下がりますね。期待しています!
ヒソンの本について最初に調べていたのは韓国ファンの方なんです。それに触発されて私も画面を拡大して見てみました。洋書が多かったです。もちろん原書で読んでる設定なんでしょう^^
韓国ファンが調べてくれたもの。
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「The other brain」(R. Douglas Fields 2009年初版)
「二重らせん」(James D.Watson 1968年初版)
「Mayflower Madam」(Sydney Biddle Barrows 1987年初版)
※「DNA」という本もありました。
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ヒソンの生没は1871年~1907年のため、ヒソンの日本の家にあった本は、時代考証的にはアウトなものばかりなので(苦笑)、「医学部1年、法学部1年、文学部も1年」と自分で言っていたヒソンの知識の幅の広さや精神性を表わす目的で選んであるというか。遺伝関連の本は、キャラクター概要の「自分の中に流れる血が怖かった。力が生じた場合に間違って振り回すかもしれないから」という、ヒソンがずっと抱えていた苦悩に関連しているのかも。
私が調べたのは
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「YOGI」(あるヨギの自叙伝 – パラマハンサ・ヨガナンダ 1946年初版)
「JUSTICE」(Larry Watson 1999年初版)歴史フィクション
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でした。ヨガマスターの自伝・・・幅広い。
それから22話でエシンがヒソンの部屋で「蘭雪軒詩集」を読みますが、許 蘭雪軒は、生没1563年-1589年なので、さすがに時代考証はOK。しかし、彼女に正当な評価が下されることは朝鮮戦争停戦後まで無かった、と聞いたので、朝鮮時代末期に読んでいたヒソンの人柄がわかるような気がしました。
ヒソンは、ユン・ドンジュの「序詞」やヘルマン・ヘッセの「私は星だ」という詩が思い浮かぶような人物ですね。余韻が長く残る役です。
すみません、めちゃくちゃ”ヒソンおたく”な話題になってしまいました。
「ミスター・サンシャイン」の最終回を見てから、どうにも抜け出せず、ヒソンのあまりの悲しさに心が暗かったのですが(ヒソンに関していろいろ脚本家様に言いたいこともあり;;)、ピョン・ヨハンさんのファンミで、生の姿を見て声を聞いてやっと抜け出せたように思います。もしかしたらヨハンさんが撮影終了後にすぐにヒゲを剃り、短編映画や広告や雑誌などの他の仕事をどんどんやったのは、ご本人も同じだったのかなあ、と思いました。
こちらで書かせていただいて、またすっきりしたような気がします。ありがとうございます。
eripodさま
こんにちは!
コメントどうもありがとうございます。(*^_^*)
コメント拝見して、涙が出そうになりました。
ヒソンが思い浮かんで・・・。
eripodさまが仰るとおりですね。彼は本当に美しいものを愛する詩人。
ヒソンの部屋の本についても教えてくださってありがとうございます。
韓国のファンが調べたのですね。そしてeripodさまも。
ヒソンの部屋にはヒソンの苦悩が詰まっていたのですね。
それにしても、時代考証はさておき、なかなかのラインナップ。
「The other brain」は韓国では翻訳が出ていませんが、日本では今年講談社から翻訳本『もうひとつの脳 ニューロンを支配する陰の主役「グリア細胞」 (ブルーバックス) 』が出ているのですね。
もうなんだか、番組と「蜜里の書斎」、タイアップしてたんじゃないかっていうくらいの内容で、驚きました!(笑)
エシン、ヒソンの部屋でヒソンの部屋で許蘭雪軒(ホ・ナンソロン)の「蘭雪軒詩集」、読んでいましたね。
恵まれた家庭環境に生まれ、儒教を国家テーゼとする時代に女だからと差別されることなく実家で教育を受け、才能を早期に開花していた天才詩人。
一転、嫁ぎ先では無能で冷たい夫からの「無視」と姑の虐待にあい、幼いわが子を二人続けて失って、失意のうちに夭逝した悲運の女性。
エシンがヒソンの部屋で読んでいたのは、許蘭雪軒23歳の時に書いた、自分が27歳で死を迎えることをまるで予言したかのような詩でした。
15話でも許蘭雪軒の詩を読んでいたエシン。
社会の不条理(男尊女卑や身分差別)への怒りも詩にしたため、世界で何が正しいことなのかを喝破していた許蘭雪軒に、エシンは自分を重ねていたのでしょうね。
もっとも、15話で読んでいたのは恋の恥じらいをしたためた詩でしたが。
亡くなった姉を不憫に思った弟ホ・ギュン(洪吉童/ホンギルドンの作者)が詩集を刊行し、明の使臣によって1603年には明で出版され、逆輸入のかたちで1632 年には朝鮮にも入っていましたし、日本でも1711年の朝鮮通信使8回目の訪日の年に京都で和刻され、人気を集めたそうです。
ドラマの中に映ったのは朝鮮語で書かれたものでしたが、もしかしたらヒソンの部屋に『蘭雪軒詩集』があったのは、そうした日本とのかかわりも踏まえてのことだったのかもしれませんね。
ちなみにドラマの中で使われた許蘭雪軒の詩集は、ドラマで映し出されたイメージもそのままに、新しい許蘭雪軒の詩集として出版されています。
現代語訳を韓国の著名な詩人、羅泰柱(ナ・テジュ)がつけていて、改めて見てみましたらエシンの開いていたページはハングルの綴りこそ旧字でしたが、内容なナ・テジュさんが新たにつけた現代語訳と全く同じものでした。
あまりのさりげなさに、タイアップと気づいてませんでした。(笑)
でも、こうしたタイアップなら、歓迎です。
ヒソンの話、ドラマの話、始めると尽きないですよね。
おかげさまで、また新たに色々知ることができました。
「このCFはヒソンにぴったり」とeripodさまが仰ったわけが、さらによく理解できました。
本当に、こちらも初めからタイアップだったのではと思わせるほど、ぴったりです!(笑)
ありがとうございました。(^-^)
すみません、「序詞」ではなくて「序詩」です!
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