みなさま、こんにちは。

新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

なんて、すっかり新年気分も抜けた頃にすみません。
でも本来「お正月」は1月一杯を指すそうですので、お許しを。(笑)

既に「正月ってなんだっけ?」状態の方も多いかと思いますが、皆様新年をお迎えになって調子はいかがですか?
巷ではインフルエンザが猛威を振るっているそうですが、私はおかげさまで健康な状態で1年をスタートさせております。

さて、今日は新年最初のご挨拶かねがね、最近見終えたドラマ『ライフ・オン・マーズ』の感想を綴ってみようかと思います。

このドラマは昨年6月9日から8月5日まで有料チャンネルOCNで全16話で放送していたものです。
『賢い監房生活』(原題)での好演が印象深いチョン・ギョンホさんをはじめ、映画『新しき世界』のパク・ソンウンさん、コ・アソンさんが主演したこのドラマは、OCNのドラマとしてはかなり高成績の視聴率5.9%で最終回を終えました。
7月に始まったtvN話題の大作『ミスターサンシャイン』と土日ドラマとして被っていたのを差し引くと、最終回5.9%はなかなか大健闘だったのではないでしょうか。

このドラマはイギリスのBBCが制作し2006年1月から2007年4月まで放送した同名ドラマ(邦題『時空刑事1973』)のリメイク版。

オリジナルの方は2006年の国際エミー賞ではベスト・ドラマ・シリーズ大賞を受賞し、アメリカのABCでもリメイクされるなど、文字通り大ヒットしたドラマ。
日本にもかなりファンがいるようです。

そして韓国版『ライフ・オン・マーズ』のほうも、既に昨年9月から衛星劇場で放映済み!

早すぎる!(笑)

私は韓国滞在中にたまたま初回を見たのですが、2話ですっかりこの異様な雰囲気のドラマに前のめりになり。
このお正月休みにようやく一気に完走することができました。

これほんとに、めちゃくちゃ面白いんです!

あらすじをざっくり紹介しますと、ソウルの科学捜査班に所属するクールな頭脳派エリート刑事ハン・テジュ(チョン・ギョンホ扮)がとある殺人事件を追う中、犯人の襲撃を受けて倒れた後、目覚めたら1988年のインソン市におり、「インソン市西部警察」にソウルから赴任したことになっていて大パニックに。何とか2018年のソウルに戻ろうとあがくものの、手がかりはなく。
いかにも80年代らしい荒くれ刑事カン・ドンチョル(パク・ソンウン扮)やイ・ヨンギ(オ・デファン扮)、新米のチョ・ナムシク(ノ・ジョンヒョン扮)、婦人警官のユン・ナヨン(コ・アソン扮)のチームに配属され、捜査技法や価値観の違いに激しく衝突しながら事件を解決していくのですが、とにかくもう、出演者の演技がうますぎます!

これは一体タイムスリップしてしまったのか、それとも瀕死の状態で夢を見ているのだろうかと視聴者も初めの頃は謎で頭がいっぱいになるのですが、このあたりのことはドラマを見ていただくとして。

この映画のようなドラマを見ながら、韓国の俳優たちの演技力の高さに、感嘆の一言でした。
チョン・ギョンホさんも勿論素晴らしいのですが、ここは何と言ってもパク・ソンウンさん。
基本、なんか汚いんですが。もうほんとに、元からこういう人なんじゃないかというくらいの口の悪さ、だらしなさ全開な感じなんですが、リアリティあふれる演技がたまりません。韓流スターにはあるまじきお腹ぽっちゃり度も垣間見れたり。

いえいえお腹ぽっちゃりは役づくりですよね。ですよね。
・・・・・・とも言い切れず?(笑)

ドラマの舞台となっている「インソン市」は架空の都市で、使われている方言などからは釜山方面かと匂わせるのですが、コ・アソンさん演じるユン巡査がソウルからきたエリートハン・テジュ相手に繰り出す「ソウル訛り」が実はこのドラマの密かな見どころ。

随分イントネーションが変なんですよね。
違和感があるんです。
ですがコ・アソンさん、1980年代のソウル訛りを完璧に再現したと絶賛の声が寄せられたというではありませんか。
コ・アソンさんの喋り方がいかに計算された演技だったのかを検証している動画があったのですが、私も見て驚きました。たしかにこの独特の喋り方、80年代当時のソウルの女性たちのインタビューを聞くと、こんな感じなんですよね!
そして今聞くと、どこかしら北朝鮮のイントネーションに似て聞こえるという。(笑)
実はソウルは軍事境界線に近いので、80年代よりもっと前であれば、ソウルのイントネーションはさらに今韓国の人たちが北側の人たちのイントネーションだと思っているトーンに近かったのかもしれません。

そしてもう一つ、このドラマの中で扱っている「事件」は、本当に1988年に世間を騒がせた事件をモチーフにしていたりもします。

私がこのドラマで2点だけ引っかかったのは、ドラマの中で1987年に公安警察による拷問で亡くなったパク・ジョンチョルさんをチラッと言及する時の描き方のなってなさと、ある回で統合失調症と自閉症と知的障害の症状を一人の人間の症状として「面白おかしく」描いた点。意図的か無知のなせる業かに関わらず、そういう無神経さは問題だと思うので見過ごせませんが、それを除いてはとても面白く最後までハラハラさせられながら見れるドラマでした。

すごく面白くて、オリジナル作品の情報に接していなかった私としては、最後は魂抜けかかる衝撃を覚えましたが、皆様も是非機会があればご覧になられてみてください。

と言ったそばからなんですが、DVD化などはまだしていないようですね。待っていればそのうちせめてBSでの放送があるでしょうか?
あることを期待します。



それにしてもチョン・ギョンホさん。
私にとっては長らく「ミサ」の「ユン」で止まっていましたが、気づけば立派な役者さんになられましたね。
少女時代のスヨンちゃんと公認の仲だそうですが、まだ年が35歳だったのにも驚いてしまいました。
芸歴が長いので、もう40歳くらいなのかと勝手に。(笑)

ちなみに「ジャンルもの」と呼ばれるドラマで次々話題作を送り出しているOCN。
2月9日からはすっかり本業に戻ってきたイ・ソジンさんとソン・ドンイルさん主演のスリラードラマ『トラップ』(全7話)が予定されています。

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なんでもこの作品はOCNが映画制作会社とコラボする「ドラマティックシネマ」プロジェクトの第1弾なのだとか。
「ハードボイルド追跡スリラー」と名うたれたこのドラマ、予告を見たら確かにハードそうでした。

こういうのを見始めたら、また恋愛ものに戻ってこれなくなりますね。
最終回も近いというのに、話題の『アルハンブラ宮殿の追憶』と『ボーイフレンド』は一体いつ見るのやら。(笑)

今年もたくさんの映画やドラマを楽しめるよう期待しつつ。
みなさまにとってもお気に入りの作品との出会いがある1年になりますように。


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