みなさま、こんにちは。

遅れてやってきた分を取り戻すかのように一気に秋が進んでいきますが、みなさまお元気にお過ごしでしょうか。
朝晩冷え込むようになってきたので、ここから紅葉が始まる地域も多いかと思います。
気づけば年末、なんてことにならないよう時々の自然も楽しんでおきたいですね。

さて、今日はソル・ギョングさんとピョン・ヨハンさん主演映画『茲山魚譜-チャサンオボ-』がもうじき日本公開が始まるようなので、今一度取り上げてみようと思います。

 

 

 

これは韓国でのポスターです。

いやー、『茲山魚譜-チャサンオボ-』は韓国で今年の3月31日に公開された作品ですが、こんなに早く日本に入ってくるなんて嬉しすぎます!

以前韓国での公開を受けて、ここでも取り上げています。
映画『茲山魚譜』は朝鮮時代の歴史上の実在人物である丁若銓(チョン・ヤクチョン)が流刑に処された地・黒山島(フクサンド)で記した海洋生物の百科事典ともいえる専門書「茲山魚譜(チャサンオボ)」からそのまま名前が付けられています。詳しくは過去記事をご覧ください。リンクはコチラです。

韓国では公開当時からすこぶる評判がよかったのですが、にもかかわらずコロナ禍により観客が伸びず34万人という信じ難く低いスコアで劇場公開を終える憂き目に遭いました。
それでも映画としての価値は認められ、第57回百想芸術大賞では大賞を受賞しています。

 

っていうか今年これ以上の映画があるのかなっていう私の率直な思い。

ほんとに、後世に残る名画ってこれのことじゃないかと思うんですよね。

脚本、映像、演技、すべてがほんっっとうに! 素晴らしいです!

ええ、久しぶりにウザ芸かましてみました。(笑)

 

私はこの映画は見たのですが、実はやっぱり見る前は「白黒」に身構えていました。

白黒映画ってもはや見ることないですよね。

暗い、痛い、悲しい、みたいなイメージもありますし。

「ミッシェール!ミッシェール!」みたいな。

・・・・・・あ、すみません。『禁じられた遊び』です、今の。(笑)

でもこの『茲山魚譜-チャサンオボ-』は、見終えたらもう「この映画は白黒以外の選択肢はなかったなと」と思われるはずです。
私が太鼓判を押します。なんの役に立つか分かりませんが。(笑)

本当に映像が素晴らしくて、白黒の世界で息を呑みます。
白黒の世界で息を呑むということがあるのだなと知りました。
白黒のおかげでいやでも記録映画のような趣が確かに出るのですが、であるがゆえにまるでタイムスリップしてその場を覗いているかのような感覚になったり。

そして、見る前までは「白黒画面で疲れそう」と思っていたのですが、本当に癒されました。
癒されたのが、白黒効果なのか、映画そのもののストーリーなのか、そのどちらもなのかは分かりませんが。

 

と絶賛したところで、日本版の予告編を貼っておきます。
こちらは本予告。

 

 

 

 

こちらはもう少し長いバージョンの予告編。
前半部分に本編予告編には含まれていないタコを食べるシーンが含まれたものです。

 

 

 

あー、予告編を見ただけで、また見たい。(笑)

この島に赴任している役人に扮するチョ・ウジンさんが、またいい味を出しているんですよね~。

 

 

 

 

チョ・ウジンさんはこの映画では「友情出演」という位置づけになっているのですが、この方の芸達者ぶりには本当に作品を見るたびに感嘆します。
声の出し方、目の開き具合だけでもう笑っちゃうっていう。(笑)

この映画は本当にいい映画でした。
私の中では既に2021年ナンバーワン作品です。
みなさまもよろしければ是非ご覧になられてみてください。
11月19日から順次公開だそうなので、こちらに映画公式サイトのリンクを貼っておきますね。
リンクはコチラです。