みなさま、こんにちは。

本日も早速『チョンダムドンのアリス』第6話、まいります。

*下のほうに動画があります*
自動再生で音が出てきてしまうかもしれません。

いやー、もう。
先に感想書きたくてうずうずしますね、6話。

はい。この回、叫びます。(笑)

5話ラスト。
スンジョにありがとうを伝えるセギョン。

家に着いたスンジョは、箱に詰めたぬいぐるみを電気もつけぬまま取り出して眺めます。

「ベストですか?」と真似をしていたセギョンを思い出すスンジョ。

「ドラマ好きなんだから」と笑います。

「売り上げ報告します」とフランス語で言うセギョンや、泣き顔のぬいぐるみをかざすセギョン。

どの顔を思い出しても微笑んでしまうスンジョです。

セギョンもやはりスンジョを思い出していました。

ほっこりした気持ちをかみ締めるセギョン。
「キム・スンジョ」と口にしてみます。

マジで恋する5秒前な自分に気づき、正気に戻るべく頭を振るセギョン。
その時見知らぬ人からメールが入ります。
送信者の名は、ジャン・ティエル・シャ。

「まずいよな。削除できないのかな?」と後悔するスンジョ。

セギョンは大喜びです。
セギョンは会長宛に即レス。
喜びを報告しようと即座にスンジョに電話を入れます。

会長が写真を送ってくれたと声を弾ませるセギョン。
しかも送ってくれた写メは、幸せのぬいぐるみだったと。

セギョンはスンジョの体を気遣い、病院で水をたくさん飲むように言われたので、体に異変があればすぐ病院に行くように伝えます。

セギョンのせいなので、何かあったらセギョンに電話すると冗談で返すスンジョ。

幸せそうなセギョンの様子に、こちらも幸せそうなスンジョです。

電話を切り、今日携帯で撮った写真を確認するセギョン。
スーツの隣りに映りこんだスンジョについ見入ってしまい、また頭を振ります。

完全に恋ですね。(笑)

一方スンジョは、100問100答に取り組んでいました。

幻のセギョンが登場し、質問します。

「一番好きな映画は?」

「ラブ・アフェア」

「一番好きな食べ物は?」
「クレープ。甘いものが好きだから」

「じゃあ、一番好きな場所は?」
「パリのモンマルトル。すごく美味しいクレープ屋があるんですよ」

「アメリカーノとカフェ・ラテ、どちらが好きですか?」
「カフェ・ラテ。甘い物が好きなんですってば」

「じゃあ、最近泣いたのは、いつ?」
セギョンの通帳を見て泣いたのを思い出すスンジョ。

「2012年12月8日」

翌日。

スンジョはスマートフォン売り場に行きます。

一方セギョンは、一生懸命洋服作り。

ベッドの上に質問を持ち込んで真剣に答えを考えるスンジョ。
そのまま寝入ってしまいます。

机に突っ伏したまま眠るセギョン。

幸せそうに眠り込む二人です。

あくる日。

セギョンが目覚めると、部屋にはアジョンが来ていました。

ユンジュの日記を手にするアジョン。

アジョンはページを開いてしまいます。

「なによ時計ウサギって? 金持ちの人脈? 最近、あんたなにやってるの?」

日記がユンジュのものと聞いて、呆れるアジョン。

妹が引越し屋がきたと呼びにきたため、話は一旦中断します。

新しい家。
一家はアジュンの住む家に間借りすることにしたのです。

新築みたいに綺麗だと両親は口々に言いますが、バスタブもない粗末なバスルームを見てセギョンの妹は泣き出します。

いわゆる「連立住宅」というやつですね、これは。日本で言うと、筑30年くらいな感じの低層階の古いマンションみたいな感じでしょうか。バスタブがなく、シャワーだけのパターンですね。

引越しを終えると、アジョンは早速さっきの話を蒸し返します。

「あの結婚写真で取引したの? で? あの子みたいになりたいわけ? 
急になんでよ?」

詰問するアジョン。

セギョンは羨ましいからと答えます。

「そうよ。女ならみんな羨ましがる。でも、あんたは違ったじゃない。怒ってたじゃない。軽蔑してたじゃない」

それは軽蔑しているフリだったと答えるセギョン。

「自分はそんな女じゃないフリしてた。軽蔑するフリを。でももう、そんなふうには生きないことにした。私も正直になる。あんたみたいに、ユンジュみたいになる」

アジョンは興奮します。

「ソ・ユンバルはあれでいいのよ。あの子はもともとあんな子だから。でも、あんたがこんなことするの、おかしいよ。もっと自分らしく生きてよ」

その言葉にセギョンも興奮します。

「私らしくって、なに? こうやって友だちの家に居候すること? 
契約職を転々とすること? 友だちの小間使いすること?」

そんなことは言っていないとアジョン。
セギョンは止まりません。

「ユンジュほどじゃなくても、せめてあんたみたいになりたいと思ってきたよ。そうだったんだよ。でももう違う。ユンジュと同じくらいになりたいの」

立ち上がるセギョン。振り返って言葉を続けます。

「それで幸せになれるかって?
じゃあ、いまこうやって暮らしてるのが、幸せだと思う?」

セギョンは部屋を出て行きます。

屋上でたたずむセギョンに近づくアジョン。

セギョンはきっぱり言います。

「いいよ。賛同してもらうことでもないし、許してもらうことでもない。一人でやるから」

「身上を探れって言うんでしょ、会長の。
まったく。何か盗もうとか、そんなんじゃないしね。手伝ってあげられないことじゃないんだけど、あんたがつらくなりそうで心配なのよ」

その言葉にセギョンは答えます。

「今だってつらい。
16年もお金かけて勉強したのに、まともな職にも就けなかった」

アジョンはみんなそうだと慰めます。
一生懸命勉強して、みんないい成績を収めたのに、と。

アジョンだけには味方して欲しいとセギョンは言います。

「あんた、ソ・ユンバルより幸せになれる自信、ある?」

その言葉に嬉しそうにセギョンはアジュンに体をぶつけます。

「私、昔からあの子に負けたことないよ」

なぜアルテミスの会長なのかと尋ねられ、彼が時計ウサギだからと答えるセギョンです。

なんか。
セリフが切ないですね。

一方。

スンジョの家に遊びに来たトンウク。
100問100答を見て驚きます。

これに全部答えたのかと感心するトンウクに、「俺について知りたいことが100個もあるなんて、可愛いと思わないか?」スンジョ。
すっかりにやけています。

スタイリストがこんなことまで知ってどうするとトンウクは突っ込みます。
しかも、答えの半分は嘘じゃないかと。
昨日もあんなことがあったし、すぐ正体がばれるのではないかというトンウクに、3人だけ黙っていれば大丈夫とスンジョは答えます。

「お前とムン秘書と、運転手さんさえ黙ってればいいんだよ」

セギョンに協力することにしたアジョン。
キム秘書を通してしか会長のことが分からないと聞かされ、驚きます。

「でも、会長のことは何でも知ってるのよ」とセギョン

二人はキム秘書をベビー時計ウサギと称します。

まずはキム秘書から探ろう。端緒はそこからだとアジョン。

セギョンも仕事をしなければといいます。
会長のパーティルックを考えないととセギョン。

セギョンを呼び止め、キム秘書を探る上で心当たりがあるとアジョン。
この間会長の秘書と合コンしたのだと。

スンジョがムン秘書をどう黙らせたものかトンウクと雑談しているところへ、セギョンから電話がかかってきます。

焦りながら出るスンジョ。

電話の内容を聞きたがるトンウクに、家に帰らないのかとスンジョ。
天気もいいのに誰かに会う予定はないのかと露骨に追い払います。

「おお~、会うんだ? なに、デート?」

「デートなもんか。仕事だろうよ」

「日曜なのに?」

「そうなんだよ。あの子ったら休めばいいのにさ」

どうにかはしゃぐ気持ちを悟られまいとするスンジョ、セギョンのために買ったプレゼントのリボンが派手すぎるのが気になります。

「包装紙、やりすぎ?」

「お前がやりすぎ」と茶化すトンウクです。

喫茶店でセギョンと落ち合い、カメラと携帯を渡すスンジョ。
会社で配っているものだから気にせずもらうよう言います。
派手な包みが気になり、わざわざ包装紙をはがしたものの、プレゼント用のリボンが紛れ込んでいました。
慌ててリボンを握りつぶすスンジョ。

セギョンは昨日夜なべして描いたデザイン画をスンジョに見せます。
あれからこれを描いたのかと目を丸くするスンジョ。
デザインはスンジョ言われたとおりの好みのものに仕上げています。

一方アジョンは、秘書室のキム・スンジョという秘書について調べていました。
該当する人物がいないことに気づくアジョン。

アジョンは早速セギョンに電話し、そんな人はいないと伝えます。

「検索したけど、いないんだってば。その人、本当に会長の秘書なの?」

スンジョはというと、カウンターでコーヒーを受け取り、セギョンに笑顔を見せています。
ひとまず電話を切るセギョン。

本題からそれますが。
アジョンが社内サイトにアクセスしてキム秘書を探すこのシーン。
実は本題とは違うちょっとした仕掛けがありました。
ソ・ジソブさん主演のSBS『幽霊/ファントム』のレビューの時も書きましたが、大手メディアが一切触れようともしない現大統領と政権与党の不正腐敗の数々を痛快にメッタ切りする最高に刺激的なポッドキャスト、通称「ナコムス」のメンバー二人の名前を、なんと秘書の中に紛れ込ませていたんですね。(笑) 
SBSを除いてはKBSもMBCのニュース専門チャンネルのYTNも現大統領による天下り会長が局内で強権を振るう状況にあり、およそ公共放送とは思えない偏向ニュースを流して久しいですが、真っ向勝負のアイコンであるナコムスメンバーを登場させ、明日19日の韓国大統領選挙を前に一発お見舞いしたんですね、アリスの制作陣。

まさかキム・ヨンミン/김용민、キム・オジュン/김어준の名前を、このドラマで見れるなんて。
実はユンジュの日記のチャプター4、タイトルが『ビビらずに、ビビるな』でしたが、これも「ビビらずに言いたいことを言え」という意味の『쫄지마(チョルジマ)ビビるな』からきていました。『쫄지마(チョルジマ)』はキム・オジュンの決め台詞です。
アリスチーム。ステキすぎる。(笑)

アジョンは喫茶店にかつての合コン相手、ムン秘書を呼び出していました。

「僕、振られたんじゃなかったでした?」と尋ねるムン秘書を、とりあえず座らせるアジョン。

一方、アジョンからの電話を切ったセギョン。
疑惑の目でスンジョを眺めます。

100問100答やドレスルームの写真を尋ねられ、うっかり忘れたと答えるスンジョ。
体の寸法は測ったかと尋ねられ、今日は日曜日だと答えます。

「名刺、一枚もらえます?」とセギョン。
瞬時に固まるスンジョ。

「初めて会ったときも、会長の名刺しか下さいませんでしたよね。名刺を一枚ください」

戸惑うスンジョ。その時折よくメールが入ります。

『会長! 非常事態です!』とムン秘書から。

ムン秘書はアジョンから、キム秘書という人は何者かと責められていました。
答えに窮しているところへ、スンジョが電話をかけます。

ムン秘書は、うちのマーチャンダイザーのチェ・アジョンはセギョンの友人だと伝えます。
セギョンが急に名刺を欲しがった意味が合点がいくスンジョ。

会長だと明かすしかないとするムン秘書に、”妙案”を思いついたスンジョ。
言うとおりにしろと言います。

一方、席に残された女たちはメールで情報交換中。

『名刺をくれって言ったら、車にあるって出て行った。そっちは?』

『電話しに行った。でも慌ててたよ』

『こっちもそんな感じ』

男たちが戻ると、何事もないかのように携帯をしまうセギョンとアジョン。

一方、いかつい顔で女たちに近づく男たち。

「いまから私の言うことをよく聞いて」と凄むスンジョ。
セギョンは何事かと構えます。

「実は私は、ジャン・ティエル・シャ会長の・・・・・・」

「カゲムシャです」

「・・・はい?」

「な、なんて?」

再び日本語で「カゲムシャ」と答えるスンジョ。

超爆笑。(笑)

セギョンは影武者を検索し、意味を理解します。

一種の秘密警護員のようなものだと説明するスンジョ。

どんだけ信じんだって話ですけども。(笑)

案の定、完全に疑っているセギョン。
だから名刺もないし、アルテミス所属でもない、会長個人所属なのだと、一向にひるまないスンジョ。

影武者なら、容姿が似ているのかと尋ねるセギョン。
僕のほうがイケメンだとスンジョ。目ヂカラを込めます。

目ヂカラを完無視し業務を尋ねるセギョンに、仕事は「業務の代行」と答えるスンジョ。

セギョンを手招きし、声をひそめます。

「これは第一級の秘密ですけど、世界屈指の企業は、大概影武者を置いてるんですよ。
アルテミス本社の社長もそうだし、フランス企業NACのオーナーも。あまりにも仕事が多いんでね。その上うちの会長は、プライバシーの露出を極度に嫌うんですよ」

完全に疑いの眼のセギョン。

「会長はほぼ対人恐怖症なんですってば。今まで言いませんでしたけど」

セギョンは証明してみろと言います。

「あなたが影武者だと証明してください。
私はあなただけを信じて仕事しなきゃいけないんだから、本当なら証明してください」

そこへアジョンからの電話。

キム秘書は影武者ということで、二人が得た答えが一致します。
ムン秘書が嘘を言う筈ないと考えるセギョンたち。

「ムン秘書が言うには、会長、かなりの変人なんだって」とアジョン。

そこへスンジョが荷物を持って店を出てきます。

「行きましょう。証明して欲しいんですよね?」

セギョンのマフラーを勝手に首にかけているスンジョ。
セギョンはマフラーを取って自分の首に巻きます。

その頃タミー・ホンは。

チャ・スンジョがアメリカに留学した99年以降、アメリカの検索エンジンに引っかかったチャ・スンジョと読める名前を職員に調べさせていました。

「こいつは日本人、こいつは年があわない、こいつは、ルームメイトが韓国人で住所がニューヘイブン。・・・・・・ニューヘイブン? こいつはアマチュア漕艇競技で3位・・・・・・」

記憶を辿りながらヒントをつかもうとするタミー・ホン。

かつて見た雑誌の記事を思い出します。チャ会長がマイナースポーツ支援の一環として漕艇アカデミーを作る予定と報じていた記事。
関連する記事の中に取りあげられている韓国人の名前の中に、聞き覚えのある名を発見します。

2003年にエール大学を卒業し、今は美容皮膚科の院長をしているハン・デチョル。
その人物の名詞を取り出すタミー・ホン。

スンジョが順調に学業を終えれば同じ年に卒業している筈だと気づきます。

「エール大学の所在地はニューヘイブン。エール大学には漕艇チームもあるよな! エール大学のチャ・スンジョ情報を調べてみろ」

そしてシン・イナは。
皮膚科の院長ハン・デチョルを訪ねていました。
院長にエール大卒だろうと確認するイナ。

職員に確認するタミー・ホン。

「99年に経営学部に入学し、2003年に卒業していました」

その言葉に、今すぐハン・デチョルに会ってくると出て行こうとします。

そこへやってきたシン・イナ。

「チャ・スンジョがエール大学を卒業した形跡があります。同窓生たちから卒業アルバムさえ見せてもらえれば・・・・・・」

タミー・ホンが言い終える前に、携帯の写真を見せるイナ。

「これで100%になりました?」とイナ。
一歩遅かったとタミー・ホンは携帯を返します。

なぜ名前を変え、ロイヤルグループの息子であることを隠しているのか、理由があるに違いないとシン・イナ。
タミー・ホンは裏を調べると言います。
何をすればいいかと尋ねられ、チャ会長に会っておいたほうがいいとタミー・ホンはアドバイスします。

一方。

食事の用意をしながら皿を落としてしまうユンジュ。
タミー・ホンの言葉を思い出し、震えています。

食事をしながら、クリスマスの慈善事業に一箇所参加したいところがあると切り出すイナ。
ロイヤルグループが毎年孤児院を後援しているから、と。
ショックで固まるユンジュ。

子供服を寄付すればいいだろうと義母。
兄も2000着ほど送ろうと了承します。

イナを凝視するユンジュ。
なにか知っているのかと心の中でつぶやきます。

GNがチャリティーのために子供服を2000着寄付すると聞いたチャ会長。
シン・イナと言えば、GNの娘だろうと確かめます。

一方スンジョ。

家の前で待機しているお抱え運転手を、セギョンに紹介します。
言われたとおり、スンジョをキム秘書と呼ぶ運転手。
去っていくスンジョを見ながら、「完全におかしいな、あれは」とつぶやきます。

イナの動きが不安なユンジュは、スンジョに電話すべきか迷っているあいだにスンジョの部屋に明かりがつくのを見ます。

部屋にやってきたセギョンとスンジョ。

スンジョは部屋の中を案内します。そこにはセギョンのぬいぐるみが置いてありました。

ジャン・ティエル・シャ宛の郵便物の数々。

セギョンはようやく信じます。

会長もいないのに入っていいのかとセギョン。
自分が管理しているので構わないとスンジョ。
来たついでにドレスルームの写真も撮り、オーダーメイドのスーツで寸法も測ればいいと言われ、喜ぶセギョンです。

その時チャイムが鳴ります。
セギョンを残し、確認に行くスンジョ。
セギョンは目を輝かせドレスルームを見て回ります。

モニターに映ったのはユンジュでした。

ドアが開くなり部屋にずかずかと入ってくるユンジュ。
スンジョは声を潜め、ユンジュを部屋から出そうとします。

どうしたのかと尋ねるユンジュの声がクローゼットの中を撮影するセギョンにも届きます。焦るスンジョ。セギョンはその声がユンジュとは気づきません。

追い立てられながら、玄関の女物の靴を見るユンジュ。

「女がいるの? なんで隠すの? 紹介してよ」

何の用だとつれないスンジョ。

「聞きたいことがあるの。うちの義妹と縁談が持ち上がっていること、知ってる?」

初めて聞く話に戸惑うスンジョ。

その頃セギョンは、自分がプレゼントした手作りブレスレットをみつけます。
そして、イニシャル入りのバングルも。

ユンジュはスンジョに義母がタミー・ホンを通して娘とスンジョとの縁談を進めていると話します。

「そんなことはありえない。もうお前に関わるつもりはない。終わったと言ったろ?」とスンジョ。

本当かと確認するユンジュにそうだと答え、部屋に戻ろうとします。

「分かったわ。帰る。今度は守りなさいよ。自分の気持ちばかり考えず、相手がなにを望んでいるのかも考えて。そうすればその女を守ってあげられるわ。
今度は失敗しないでね。本心で言ってるの。そうすれば、私もあんたも助かる」

部屋に戻るスンジョ。セギョンに声をかけます。
セギョンはバングルを指し、イニシャルがSJになっていると言います。
ジャン・ティエル・シャならJTではないのかとセギョン。

そこまでは知らないと答えるスンジョです。

写真も撮り終えたかと尋ねられ、会長は潔癖症ではないかと尋ねるセギョン。

「シャツのカラーはグラデーションで揃えてるし、コートは厚みで揃え、Tシャツも生地の厚みごとにかかってる。カバンも大きさと素材別」

「病気ですよ。一種の心の病」とスンジョ。

セギョンは、そういう人が上司だと大変だろうと同情します。

「ほんとですよ。すぐ根に持つし、ガキだし、一言で言って・・・・・・」

「変人!」

自分で言おうと思ったことでも、セギョンに言われると微妙に傷つくスンジョ。

「こんなもの! こんなもの!」と急にスーツや服をグシャグシャし始めます。

慌てて止めるセギョン。

「とにかくセギョンさんは、会わずにいられてラッキーと思ったほうがいいですよ」とこの機に乗じてセギョンをけん制します。

会長とどうやって出会ったのかと尋ねられ、会長の家で掃除のバイトをしたと答えるスンジョ。

異常なきれい好きだが、払いが良かったため、家賃を払えずホームレスだった自分は喜んで飛びついたのだと。

「ホームレス?」
にわかには信じられないセギョン。

「僕みたいな貴公子キャラがホームレスなんて、と思うでしょ?」

「それは知りませんけど」と呆れるセギョン、「着ている服がいい服だからお金持ちかと思ってました。全部ブランド物だから」

みすぼらしいと恥ずかしいので服は全て会長がくれたのだとスンジョは答えます。

こう見えても自分はすごく苦労した。
建設現場で肉体労働もしたし、あの塔も自分が建てたのだと、スンジョは飾ってある写真を示します。

それは嘘だとセギョン。
あの塔はすでに建ってから30年以上は経過していると言います。

なぜそんなことを知っているのかと尋ねられ、パリには詳しいとセギョン。

セギョンは紙にパリの市街地を描き始めます。

「ここが凱旋門でここはエッフェル塔。そしてルーブル博物館。ここがポンヌフの橋」

楽しそうなセギョンとスンジョ。

「ここはパリで一番有名なレストラン。行ったことあります? ミシュラン三ツ星レストラン」

これを全部覚えたのかと驚くスンジョに「来年は行ける、再来年なら行けるって7年も数えてたら、覚えちゃったんです」とセギョンは答えます。

「いつか行く日のために、特別情報を教えてあげます。地元の人だけが通うご飯屋さん」と言いながら、地元の食堂を教えるスンジョ。

「ここは3ユーロ、ここは2ユーロ、ここは5ユーロあれば、お腹一杯食べられる店」
その言葉に微笑むセギョン。

「ここはブッシュ・ド・ノエルが美味しいんですよ」

「ブッシュ・ド・ノエル? フランス伝統のケーキですよね?」

「知ってるんですね?」

「年末に食べるケーキですよね。一年の悪かったことを全部捨てて、新年の願い事を祈願する食べ物。ですよね?」

嬉しくなったスンジョはセギョンにどんどんパリの情報を教えます。

クラシック音楽はここで、絵画展はここでと印をつけていくスンジョ。

モンマルトルの丘に行ったことはあるかと尋ねられ、勿論行ったとスンジョ。
どうだったかと尋ねられ、親指を立てます。

絵の上で空想旅行をし、すっかり楽しそうな二人。

その時ムン秘書からセギョンに電話が鳴ります。
アジョンが酔いつぶれたので迎えに行かなければならないというセギョンに、スンジョは自分も一緒についていくと言います。
ムン秘書は上司なので知らぬ顔もできないとスンジョ。

アジョンはすっかり酔っ払っていました。

「つまり、影武者は、影の武者!」

同じ話を延々と繰り返すアジョン。

そこへセギョンとスンジョが到着します。

スンジョに驚くムン秘書に、どうなっているのかと無言のまま表情で威圧するスンジョ。

酔ったアジョンはスンジョに誰かと尋ねます。

キム秘書と聞き、突如タメグチで絡みだすアジョン。

「おい! あんた、しっかり聞きなさいよ! あんたね、ハンセについて、知ってんの? この子はね、チョンダムドンに・・・・・・」

驚いて口を押さえるセギョン。

今度はアジョン、可哀相なセギョンと泣き始めます。
外に連れ出すセギョン。

上手く騙せたかと尋ねるスンジョを、酔っぱらった勢いでムン秘書は睨みます。

「睨んだ? 今俺を睨んだ?」と低い声を出すスンジョ。

まずいと思ったムン秘書はトイレに行くと出て行き、直後に「会長。あとはシクヨロ」と会計をスンジョに任せるメールを送ります。
怒り心頭で外に飛び出すスンジョ。

もはやカリスマ会長の威厳ゼロです。(笑)

酔いつぶれて動けないアジョンを仕方なく担いでいくことになったスンジョ。

よろよろしながら坂を上ります。

「ここに住んでるんですか? いつの間に引っ越したの?」と一人つぶやくスンジョ。

部屋に辿りついた途端、アジョンはスンジョの背中に吐きます。

「まさか服に?! 背中に?!」と泣きそうなスンジョ。ベッドにアジョンを放り投げます。

コートを慌てて洗いに行くセギョン。

スンジョは部屋を見回します。仲の良さそうなセギョンの家族写真。

目に入った日記帳を手に取るスンジョ。

その時セギョンの父が背後から「誰だ?」と声をかけます。

深夜に娘が男を連れてきたとなれば、当然この展開。
スンジョは家族に囲まれ、尋問さながらの質問攻めに会います。

アルテミスの会長となぜ知り合ったのかと尋ねる父。
セギョンの代わりに妹がソ・インチャンがアルテミスの社員だったではないかと父に言います。
あの男を助けるために、セギョンが会長に手紙まで書いたのだと妹。
セギョンの父は、だとしても一面識もない赤の他人のセギョンを、なぜ会長が助けるのか理解できないと言います。

スンジョは、助けているのでなく、会長が助けられているのだと答えます。

「会長はセギョンさんの手紙に感動し、慰められたんです。
はじめは世間知らずの恋人からの手紙かと思ったのですが、書いてあったことには、すべて真心がこもっていました。
いまも本当に一生懸命やっています。わき目も振らず。
あまりに頑張るので、私も時々驚いています。まだこんな人がいたのかと」

スンジョの言葉に、スンジョの真摯さを感じ取る一同。
セギョンはもういいから帰ろうと促します。

スンジョが気に入ったのか、両親は何をしているのかと尋ねる父。
セギョンは止めますがスンジョは誠実に答えます。

「両親はいません。母は中学生の時に亡くなりましたし、父とは連絡が途絶えたっきりです」

「一人で随分苦労したのね」とセギョンの母。

父は酒をもってこいと言います。
セギョンは両親を止めますが、母は何か見繕ってくると席を立ちます。

根掘り葉掘り聞いてすまない、父親の老婆心だと理解を求める父。

「結婚はしてますか? まだかな?」

直球を投げる父に焦るセギョン。父を制止しますがスンジョはまだだと答えます。

焼酎とつまみを持ってくる母。

学校はどこを出たのかと尋ねる父に、さすがにセギョンは不機嫌な声でやめてと言います。
そんなセギョンに視線を送り、「パリで美術を学びました」と答えるスンジョ。

「お父上がいいところに行かせてくださったんだな。私は娘を行かせられなかった」との父の答えに、しんみりしてしまう家族。

スンジョは、父は反対したが自分一人で行ったのだと答えます。

学費や生活費はどうしていたのかと母に尋ねられ、死ぬほどバイトし、それでも家賃が払えない時は学校の作業部屋で寝泊りしたり、野宿したとスンジョは答えます。

その答えに同情する父。
セギョンもスンジョの身の上話を神妙に聞きます。

「その時、分かりました。人並みに暮らすお金がないと、むしろ怖いものがなくなるということを。自分自身が一番怖かったです。どこまで落ちるつもりだろうって」

同意するセギョンの父。
「そうだろうよ。私もこの年になって人の家に居候することになるとは思わなかった」と肩を落とします。

「でも、もう怖いものなどないのだから、しっかりしようと決心したんです」とスンジョ。

「しっかりしようと決心したら、良くなったのかい?」

父の問いに、そうだと答えるスンジョ。

「支えてくれるご家族が、いらっしゃるじゃないですか」

スンジョの静かで暖かい励ましに、笑顔を見せる両親。
セギョンは神妙な面持ちを浮かべたままです。

「今日はかなり戸惑わせてしまいましたよね? すみません」

家の外で謝るセギョン。
スンジョは気にせず部屋に戻って荷物の整理をしたらいいと言います。

「ところで、うちが引越ししたのは、なぜ知ってたんです?」とセギョン。

さっき聞いたと答えるスンジョに、そうではなく、坂を上がってくる時につぶやいていたと言います。

焦って表情を曇らせるスンジョ。

「うちがどこだか、知ってたんですか?」

スンジョが口を開きます。
「それは・・・・・・。あの日、ソ・インチャンさんのことを僕が知らせた後、セギョンさんについていったんですよ。なんか、悪い想像しちゃって、心配で。
あの、不愉快ですか?」

うつむき微笑むセギョン。
顔をあげて尋ねます。

「醤油はなぜかけたんです? タミー・ホンに」

驚くスンジョに、メールを見てしまったのだとセギョンは告げます。

「なんで勝手に人の携帯を見るんですか?」と驚くスンジョに、見えてしまったのだと答えるセギョン。

「でも・・・・・・本当にあなたがかけたんですか?」

スンジョは慌てて言い訳します。

「別にセギョンさんのためってわけじゃなくて、タミー・ホンがうちの会長の名誉も傷つけたから・・・・・・」

スンジョが言い終える前に「よくやりましたね」と褒めるセギョン。

「ナイスだって言ってるんです」
その言葉に照れたように笑うスンジョ。

手のひらをかざすセギョン。
意味が分からず手を振るスンジョ。

「ハイタッチですよ。知らないんですか?」

「ハイタッチ? 知ってますよ」

手のひらを合わせる二人。
スンジョは思わずセギョンの指をギュッと握り締めてしまいます。

急いで手を引っ込めるセギョン。

「もうお帰りください。今日はありがとうございました」

そう言って家に入っていくセギョンを笑顔で見送るスンジョ。

振り返ったセギョンに手を振ります。

セギョンと合わせた手のひらを嬉しそうに見るスンジョ。

坂を下りながら、飛び跳ねます。

キュンときます・・・・・・。(笑)

部屋でセギョンの描いた絵を見つめるスンジョ。

セギョンを思い出し、微笑みます。

そしてセギョンも、スンジョを思い出しています。

喉の渇きで目を覚ますアジョン。
キム秘書が負ぶってきたと聞かされます。

証明してくれたのかと尋ねるアジョンに、会長宅に連れて行かれたと答えるセギョン。

「すっげ! 本当に影武者なんだね。変人って揃いも揃って妙な真似をするもんなんだね」

その言葉に、常識的にありえないのに、信じたのかと答えるセギョン。

ひとまず詐欺師ではないらしいのでよしとするアジョン。

その時、スンジョからメールが届きます。

『明日5時にラビアンホテルで会いましょう。パーティーの下準備です』

嬉しそうにメールを読むセギョンをじっと見つめるアジョン。

「いつも私に一生懸命すぎてダサいとか言いながら、自分のほうがもっと一生懸命なんだよ。聞けばなんでも教えてくれるし、知らないことは調べてきてくれるし。いつもあちこち連れて行って教えてくれるしさ」

はしゃいだ声でメールの返信を打つセギョンにアジョンが声をかけます。

「ムン秘書が言ってたけど、あの人、お金ないらしい。借金もあって、それで会長の仕事を手伝ってるんだって」

セギョンはこの人を自分の味方にしたいだけだと言いますが、アジョンはどうせやるなら集中しろと言い残して寝てしまいます。

アジョンの言葉に、「今日はお疲れ様でした。ゆっくりお休み下さい」と丁寧に書いた文面を消し、ただ「はい」とだけ返すセギョンです。

翌日。
シン・イナはラビアンホテルに6時に会おうとの誰かからの電話を受け取っていました。
ロイヤルグループに服を送ったと報告に来るキム代理。

ネット上にはロイヤルグループのチャ会長がGNファッションがチャリティに賛同知れたことに感謝する記事が上がってきていました。

家でニュースを見て焦ったユンジュは、唯一相談できる弟のもとへやってきます。

どうして急に姉の義妹がロイヤルグループと関係を持ち始めたのかと頭を悩ませる弟。
GNが縁談を持ちかけたら、ロイヤルグループとしてはどう対応するだろうかと尋ねる弟に、ロイヤルグループはデパート部門が弱いので、GNとの縁談は歓迎の筈だとユンジュは答えます。

姉さんのことがばれるのは時間の問題だと弟。チャ・スンジョに会うべきではと言いますが、スンジョはもうこれ以上関わらないといっていたとユンジュ。

そこへ夫から電話が入ります。

チャ会長に食事に誘われたので、6時にラビアンホテルに来るよう告げられるユンジュ。

ユンジュは震えながらスンジョに電話を入れますが、スンジョはユンジュの電話に出ません。

ネットでGNとロイヤルデパートとの記事を読むスンジョ。

ユンジュは涙ぐみながら止めた車の中で何度もスンジョに電話をかけますが、スンジョは一向に取りません。

イナの縁談をまとめて欲しいと言った義母の言葉と、義母に初めて認められたと夫に報告した自分を思い出すユンジュ。

再びスンジョにかけますが、夫からまだ帰らないのかと電話が入ってしまいます。

すぐに帰ると返事をするユンジュ。

意を決したユンジュは、アクセルを踏み込み・・・・・・。

スンジョとセギョンはレストランにいました。
テーブルに並べられた料理。
パーティーの時にケータリングする料理だとスンジョは説明します。
写真をとってもいいかと訊くセギョンに、まずは食べようとスンジョは促します。

料理の説明をするスンジョ。

前菜、コンソメ、ポタージュ。

スンジョが言い終えると、他の料理を次々とフランス語で答えるセギョン。
目を見張るスンジョに本で見たのだと答えます。

「まったくダサいんだから。でも発音はいいですね。僕より上手」と褒めるスンジョ。

セギョンは一生懸命ダサダサに勉強したのだとむくれて答えます。

「すぐ根に持つ」とつぶやき、どんな風に勉強したのか尋ねるスンジョに『ビフォア・サンライズ』という映画を見たかと尋ねるセギョン。

「フランス人の女とアメリカ人の男がウィーンに旅行に行く映画のこと?」

「そうです。そこでこういうシーンがあるんです。お互いに電話をかけるフリをして・・・・・・」

「相手への本音を語る」

その通りだと微笑むセギョン。

セギョンはフランスにいる友人にフランス語で電話をかけるつもりで話す練習をしたのだと言います。「若干サムイけど、効果はあります」とセギョン。

すると、いきなりごっこ遊びを始めてしまうスンジョ。
セギョンは固まります。

「電話取らないんですか?」

「いま、ですか?」

「リンリーン。リンリーン」

セギョンが乗ってくるまで電話のベルを真似るスンジョ。

失笑しつつ仕方なく応じるセギョン。

二人はフランス語で会話をはじめます。

「もしもし?」

「私よ。どこ?」

「レストラン」
「誰と?」

「知ってる人? 男の人なの?」
「うん」

「デートなの?」
「え? デートじゃないわ。仕事よ」

「気をつけて。男には注意しないと」

「心配しなくても大丈夫。そういう人じゃないから」

「そんなことどうして分かるの?」
「実は、はじめはちょっと変な人だと思ったの」

急に真顔になるスンジョ。

「変な人って」

もうやめようとセギョンは笑います。

今度はアジョンの真似をしてセギョンをハンセと呼ぶスンジョ。
アジョンの真似しているのかと尋ねるセギョンに構わず演技を続けます。

「話を続けて。その人、変な人なの?」

「あんた、韓国語上手ね」
「ごまかさないで。変な人と一緒に仕事してるの?」

「その人が変なんじゃなくて、私が変みたい。
知ってるでしょ。私が馬鹿なことばっかりするって」

セギョンの言葉に戸惑うスンジョ。
セギョンはフランス語でご飯を食べるので切ると言います。

分かったと応じるスンジョ。

二人はぎこちなく食事を始めます。

その頃ホテルにはチャ会長が到着していました。

一足先にやってきたシン会長とイナ。
ユンジュは軽い接触事故を起こし、軽症を負って病院にいるとシン会長は妹に伝えます。

入れ替わりで仲良くレストランから出てくるスンジョとセギョン。

スンジョはそこで父と会ってしまいます。

固まるスンジョ。

スンジョは低い声でセギョンに先にロビーに行っているよう伝えます。

先に会長に声をかけ、喋らせないようにするスンジョ。

彼女と食事に来たのかと尋ねられ、人のプライバシーを詮索するなとスンジョは答えます。

立ち去るスンジョを怒って呼び止めるチャ会長。
スンジョの後を追います。

なぜそんなにとげとげしいのかと父。
父親が息子に彼女のことを聞くこともあるだろうと言います。

急に父親のふりするとは、GNとの間で何か企んでいるのだろうとスンジョ。
チャ会長は意味が分かりません。

「無理だって分かってますよね? なぜまだ諦めてくれないんだか。もう諦めてください」

父は呼びとめ、もう家に戻ってこいと言います。

「戻ってこい。お前が必要なんだ」

その言葉に興奮するスンジョ。

「必要? 必要でしょうね。名分がなくてはならず、対価が伴わなくてはならない。いつもそうだ」

「相続放棄の覚書を書いたときもそうでしたね。
覚えてますか? ”今までお前に服を着させ、飯を食わせるのに使った俺の金を、タダだと思ってたのか? 俺の思い通りにするために、お前を育てたんだ! 親子の間にもタダでくれてやるものなどない”と!」

興奮するスンジョに冷たく答える父。

「それが世の道理。それがビジネスだ。認めてしまえば話は早いのに、なぜ認めない? 受け入れられる筈だろう。だからお前は駄目だと言ってるんだ。昔も今も、中途半端で純真で。だから傷つけられて、ふらふらして、いまだに大人になれない。
お前の復讐が成功したとでも思ってるのか? これしきのことで?」

傷ついて立ちすくむスンジョ。

父もため息をついて立ち去ります。

ロビーにやってきたスンジョに、心配して駆け寄るセギョン。
何かあったのかと尋ねます。

静かになんでもないと答えるスンジョに、今のは誰かとなおも尋ねるセギョン。
スンジョの顔が曇ります。

「お酒、一杯やりましょうか?」とスンジョ。

スンジョとセギョンは屋台にやってきます。

焼酎を飲めないのかと訊かれたスンジョは、もともと焼酎は苦手だと答えます。

口だけ高級で笑えるだろうとスンジョ。

「僕、嘘言いました」と話し始めるスンジョ。

「父親のこと。ずっと会ってないって言いましたよね。
どこに住んでるか知ってるんです。知ってるけど、会わないんです」

黙って見つめるセギョン。

「”どうして? どうして会わないんです?”って聞かないんだ。
いつもは聞くのに」

「聞かないほうがいいと思うから」

そう答えるセギョンに、逆にスンジョが質問します。

「なぜ? 何でも知りたい人でしょ? 会長については質問が100個もあるのに。なるほど。僕のことは別にってことですか。
・・・・・・ほんとに気にならないんですか?」

少し寂しげなスンジョ。
セギョンは聞かなくても分かると答えます。

「私と似てるところも多いみたいだし」

「似てるところ? セギョンさんはお父さんと仲良しじゃないですか」

「別に良くも悪くもありません」

「でもセギョンさんのお父さんは、一杯褒めてくれたんじゃないかな。
うちの父は、何一つ褒めてくれませんでした。
僕のすることなすことは、なにもかも気に入らない」

寂しげに笑みを浮かべるスンジョを悲しく見つめるセギョン。

「それが嫌で、もう会わないようにしたのに、笑っちゃうんですよ。ずっと会わずに過ごしている父親を、すっごく意識しちゃうんです。
苦手なことは隠して、上手くやれることは見せてあげたくて」

胸を痛めるセギョン。

「本当に一度も褒めてくれなかったんですか?」

答える代わりに、スンジョは飲めない焼酎をあおります。

セギョンはスンジョを励まそうと、立ち上がります。

ハイタッチしようとセギョン。
座ったままのスンジョを、この間のようにやろうと立ち上がらせます。

手のひらを合わせ、固く握り合う二人。

「頑張りましたね。それと、ぜーんぶ、うまくいきますよ」

「セギョンさんも、ぜーんぶうまくいきますよ」と笑顔で返すスンジョ。

次の瞬間、後ろの客に押された弾みで、スンジョに抱きつく格好になったセギョン。

スンジョの胸でドキドキしてしまいます。

体勢を戻そうとするセギョンを、思わず自分に引き寄せるスンジョ。

キャーーーーー❤❤❤

顔を近づけたまま、しばらく動けない二人。

セギョンは静かに身をそらします。

ぎこちなく、帰ろうと声をかけるスンジョに頷くセギョン。

二人は大通りに出ます。

向こうでバスに乗ると言うセギョンに「気をつけて」といつものように声をかけるスンジョ。

スンジョはセギョンの背を見送っています。

そうとは知らないセギョン、すぐさま携帯を出しユンジュに電話をかけます。

「聞きたいことがあるの。この前言ってた、3度の危機のこと。
1度目の危機って、なに?」

顔色が変わるユンジュ。

「恋」

その言葉に、後ろを振り返るセギョン。

セギョンを見送り、笑って手を振る優しいスンジョがそこにいました。

優しい笑みのスンジョと、フォーリンラブなセギョンの顔で、ラスト。

ちょっとーーーーー!! 

ヤーバイ。
激ヤバです。

もうどうしましょうか。これ見て眠れなくなっちゃったんですけど。

あの手が!! あの手が、こう、ね!!

さて。
こちらの名場面、動画でお送りしちゃいましょう。
父親と別れ傷心のスンジョが屋台に行くシーンから、セギョンがスンジョから体を離すシーンまでが収められています。
セリフは上記をご参照下さい。リンク切れの際はご了承くださいね。

youtubeのショートバージョンも追加。

きゃああ❤❤❤

いやぁ~、大変です。心拍数上がりまくりです。なんか毛穴が開きました。
マジで恋する5秒前ですね。ええ。わけ分かんなくてすみません。どんどん変なこと書きそうなので、自制します。(笑)

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きました、これは。

私こないだまで、ついこないだまで、何なら数日前まで、マルとススンニムの間を行ったり来たりしていたんですが。

早くも白旗。降参です。

6話でスンジョに持っていかれました。

節操なくて、すみません。(笑)